三栄コーポレーション（8119）は4日、2015年3月期の第3四半期決算を発表。売上高が前年同期比9.6％増の323.02億円、営業利益が同2.1倍の5.74億円、経常利益が同2.2倍の1.77億円、四半期純利益が同3.6％減の4.68億円だった。
服飾雑貨事業および家電事業セグメントの売り上げが2桁の伸び率となるなど、各報告セグメントで増収だった。なかでも家電事業では、国内・海外ともに小物生活家電の売り上げが大幅に伸長。前期から好調な家電ブランド“ビタントニオ”の1杯用ブレンダー「マイボトルブレンダー」等の調理家電が牽引する形で順調に売り上げを積み上げた。利益面では、円安による利益率低下の影響を受けない海外売上高の伸長による売上総利益の増加に加え、在中国の家電工場が黒字化に転じ、また販管費率の低下が増益に寄与した。純利益は前期特別利益計上からの若干の減少となる。
15年3月期通期については、売上高が前期比0.3％増の400.00億円、営業利益が同109.0％増の8.30億円、経常利益が同60.8％増の7.80億円、純利益が同9.1％増の5.00億円とする期初計画を据え置いている。
三栄コーポレーションは生活関連用品の専門商社で、良品計画などへのOEM事業が主力。海外20拠点のネットワークによる調達力に強みを持つ。
