――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【1】NY市況 **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
□ダウ工業株
17673.02(+ 6.62)△0.04%
□ナスダック
4716.70(- 11.04)▼0.23%
□S&P500
2041.51(- 8.52)▼0.42%
□ダウ輸送株
8884.94(- 17.22)▼0.19%
□半導体株(SOX)
669.15(+ 2.22)△0.33%
□NY原油先物(3月限)
48.45(- 4.60)
□NY 金先物(4月限)
1264.50(+ 4.20)
□バルチック海運指数
569 (- 8)
□為替
(対ドル)117.07
(対ユーロ)132.67
□CME日経225先物
17560(-100)※大証先物比
4日のNY株式市場は方向感に欠ける展開でしたが、ディズニーなどの上昇でダウは小幅続伸となりました。
米当局が発表した週間の在庫統計で原油在庫が予想以上の積み上がりで過去最高水準を記録したことから過去4日間上昇してきた原油相場に売りが圧力が強まり、前日までの2日間で大きく上昇してきたNY株式市場も売り優勢で取引がスタートしました。
給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した1月の全米雇用報告で、非農業者部門の雇用者数の伸びが市場予想を下回ったことから、週末の雇用統計の内容を見極めたいとして積極的な商いが手控えられました。また、1月の米ISM非製造業景況感指数は前月から小幅に上昇し市場予想も上回りましたが、内訳の雇用指数が大幅に低下したことが様子見につながりました。
相場としては方向感が出にくかったものの、好決算を発表した銘柄を中心に買いが入り、指数はプラス転換。ダウの上げ幅は100ドルを超える場面もありましたが、欧州中央銀行(ECB)がギリシャ国債の担保受け入れ停止を発表したことで相場は失速、引けにかけて急速に上げ幅を縮小しました。ダウは小幅ながらプラスを維持し3日続伸となりましたが、S&P500やナスダックは3営業日ぶり反落です。
業種別指数は、一般消費財(小売り等)や通信などが堅調だった一方、エネルギー、ヘルスケア、公益などが下げました。
個別銘柄では、前日夕に好決算を発表した映画・娯楽のウォルト・ディズニーが前日比7%超の大幅高で上場来高値を更新。増益決算を発表した自動車のゼネラル・モーターズ(GM)が買われ、フォードも上昇。通期の業績見通しが市場予想を上回った百貨店のコールズが大幅高となり、JCペニーやシアーズなども堅調でした。
一方、慎重な見通しを示した百貨店のメーシーズは下落。原油安を受けてエクソンモービルなどのエネルギー株が下落し指数を圧迫。バイオ医薬品のギリアドが大幅安。同社が前日夕に発表した四半期決算は大幅な増収増益でしたが、C型肝炎薬の大幅値下げによる収益鈍化が懸念されています。慎重な見通しを示したメルクも下落。事務用品小売りのステープルズに買収されることになったオフィス・デポが上昇した一方、ステープルズは大幅安で取引を終了しました。
ダウ構成銘柄では、ディズニー、ビザ、ホームデポなどが上昇した一方、メルク、キャタピラー、シェブロンなどが下落しました。ダウを構成する全30銘柄で、上昇13銘柄、下落17銘柄と、この日は下落する銘柄が多かったものの、上昇したビザの株価は200ドル超でダウ構成銘柄のうちで株価水準が最も高く、ディズニーとホームデポの株価も100ドルを超える値がさ株で、これらの銘柄の上昇が値がさ株の影響を受けやすいダウの下値を支えました。
NY原油先物(WTI)は大幅安で5営業日ぶりに反落。この日発表された在庫統計で原油在庫が4週連続で増加し、過去最高水準にまで積み上がったことが嫌気されました。1日の下げ幅としては昨年11月28日以来の大きさとなっています。
金先物は、原油安を横目に資金の逃避先としての需要や中国が追加の金融緩和に動いたことが追い風となり3営業日ぶりに反発しました。バルチック海運指数(BDI)は10営業日連続の下落です。
CME日経225先物(円建て)は17560(大証比100円安)で取引を終了しました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【2】主な注目材料とニュース **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
☆注目材料
昨晩のNYダウは小幅高、前日比6ドル高の1万7673ドルと3日連続で上昇しています。昨年12月26日に付けた史上最高値(1万8053ドル)まであと380ドルとなっています。
シカゴ日経平均先物は1万7560円と昨日の東京市場の日経平均株価1万7678円と比べて120円ほど安い水準となっています。
= ドイツDAX、史上最高値更新! =
欧州を代表するドイツDAX指数は、前日比20ポイント高の1万0911と3日連続で史上最高値を更新しています。
今朝6:32の円相場は、対ドルで1ドル=117円05銭前後(昨日16:00頃は117円65銭)と円高に振れています。対ユーロは1ユーロ=132円73銭前後(同134円87銭)と大幅な円高に振れています。
NY原油は、前日比4.60ドル安の1バレル=48.45ドルと5日ぶりに値下がりしています。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の石油在庫統計で、原油在庫が増加したことを嫌気しています。
NY金価格は、前日比4.2ドル高の1トロイオンス=1264.5ドルと3日ぶりに上昇しています。中国人民銀行(中央銀行)の預金準備率引き下げ発表を受け、金融緩和による景気回復に伴う金需要の増加期待から買いが入っています。
昨日の日経平均株価は大幅高、前日比342円高の1万7678円となっています。終値ベースの上げ幅は1月20日(同352円高)に次いで今年2番目の大きさとなっています。
東証1部の売買代金は2兆8072億円と昨年12月19日以来、約1ヵ月半ぶりの大きさとなっています。
= 中国が追加金融緩和、預金準備率引き下げ =
中国人民銀行(中央銀行)は昨日夜、金融機関の預金準備率を本日(5日)から0.5%引き下げると発表しています。預金準備率は銀行が預金総額のうち中央銀行に預けなければならない額の比率のことで、この比率を引き下げると金融機関の貸し出しを増やす効果が期待されます。
トヨタ自動車は昨日、2015年3月期の連結業績予想(米国会計基準)を上方修正しています。本業のもうけを示す営業利益は前期比18%増の2兆7000億円になる見通しだと発表しています。過去最高を見込む従来予想の2兆5000億円から更に上積みしています。売上高は5%増の27兆円(従来予想は26兆5000億円)に上方修正しています。
本日は、12:00台に旭化成、13:00台は東レ、伊藤忠、三菱地所、15:00台は武田薬品、ニコン、ヤマダ電機、JTなどが決算発表を予定しています(詳細は下記参照)。
11:00に1月の車名別新車販売台数が発表されます。昨年12月はスズキの軽乗用車「ワゴンR」が2011年5月以来、3年7ヵ月ぶりに首位となっています。販売台数は前年同月比24%増の1万8255台です。2位はダイハツの軽「タント」で同11%減の1万7078台、3位は12月にフルモデルチェンジを受けたダイハツの軽「ムーヴ」で同40%増の1万6361台となっています。ランキング上位10車の中に軽乗用車は8車が入っています。
15:00に1月第4週(1月26日~1月30日)の投資部門別売買動向が発表されます。1月第3週(1月19日~1月23日)の外国人投資家は4週ぶりに買い越し、買越額は682億円(前週は4504億円の売り越し)となっています。年金基金の動向を反映する信託銀行は3週連続で買い越し、買越額は1428億円(前週は1452億円の買い越し)となっています。
一方、個人投資家は4週ぶりに売り越し、売越額は2424億円(前週は2797億円の買い越し)となっています。
海外では、10~12月期のインドネシアGDP、ギリシャ議会招集、英中銀金融政策委員会(2日目・最終日)、12月の米貿易収支の発表などが予定されています。
米主要企業の四半期決算発表で、今晩はリンクトイン、スプリントなどが予定しています。
本日、15年3月期第3四半期(14年4~12月)の決算発表を予定している主な企業は以下の通りとなっています。
【12:00台】
旭化成(3407)、ゼオン(4205)、
コナミ(9766)
【13:00台】
東レ(3402)、伊藤忠(8001)、
菱地所(8802)、アイシン(7259)
【14:00台】
中間決算:ドンキHD(7532)
【15:00台】
ディーエヌエ(2432)、博報堂DY(2433)、
キッコマン(2801)、日清紡HD(3105)、
武田(4502)、ルネサス(6723)、
スズキ(7269)、ニコン(7731)、
エイベGHD(7860)、ヤマダ電(9831)、
本決算:JT(2914)・・・等々。
◆主なニュース
・トヨタの今期、営業最高益2.7兆円 円安や構造改革
・電力4社、送配電設備を共同調達 年間560億円削減
・日立造や住友電工など、国内最大級の洋上風力 新潟沖
・ソニー、一転黒字に 15年3月期の営業益200億円
・JT、飲料事業から撤退 「ルーツ」や「桃の天然水」
・日立、海外を射る「三銃士」 4地域トップに投資権限
・JX最終赤字2100億円 原油安、三井物も一転減益
・富士重、今期最高益2530億円 北米SUV注力奏功
・欧州副委員長、ギリシャ向け金融支援「大枠は変えぬ」
・米次期国防長官、対「イスラム国」掃討へ戦略見直しも
◆経済指標等
・対内証券売買契約(週間、財務省)
・車名別新車販売(1月、自販連および全軽自協)
・部門別売買動向(週間、東証)
・米企業人員削減数(1月)
・米新規失業保険申請件数(週間)
・米労働生産性(10~12月期)
・米貿易収支(12月)
◆その他
・主な決算
DeNA(2432:SNS上のゲーム課金が収益源)
東レ(3402:炭素繊維世界首位)
三菱地所(8802:丸の内の高層化を推進)
ヤマダ電(9831:家電量販店最大手)
・英中銀金融政策委員会(結果発表)
・海外決算
ツイッター(短文投稿サイト)
スプリント(通信)
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【3】心に残る名言 **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
山は西からも東からでも登れる。
自分が方向を変えれば、新しい道はいくらでも開ける。
松下 幸之助(松下電器産業創業者)