SANKYO、ライト工業、富士通など

ヒロろんさん


(8306>) 三菱UFJ 654.1 +32.1

買い優勢。前日に第3四半期の決算を発表、4-12月期純利益は9270億円で前年同期比18%増益、市場コンセンサスを上回る実績となっている。先の観測報道で9000億円超との見方がなされていたが、地合い悪の中で評価は限定的であった。あらためて正式発表が見直しの動きにつながっている。本日は地合いの改善も追い風となっている。クレディ・スイス(CS)では、メガバンク中最も好調な決算と評価しているようだ。


(6752) パナソニック 1330.5 -27

伸び悩む。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益1133億円で前年同期比3%減、会社計画は200億円程度上回ったもようだが、ほぼ市場コンセンサス並みの水準での着地となった。通期の上振れ期待など評価の声もあるが、R&D費用の増加による収益モメンタムの低下をマイナス視する向きもあるようだ。


(9983) ファーストリテ 43850 +1665

しっかり。前日に発表した1月の月次動向がポジティブ視されている。国内ユニクロ事業の既存店売上高は前年同月比8.9%増、6ヶ月連続でのプラス成長となっている。初売りが好調で、会社計画比で売上高は上振れのもよう。前年同月のハードルが高かったこと、同業他社で1月の売上伸び悩みが目立っていたことなどから、想定以上の好調推移と捉える声が多いようだ。指数寄与度の高い銘柄であるため、本日は株式市場の上昇も支援に。


(6753) シャープ 234 -11

軟調。前日に決算を発表、10-12月期営業利益は220億円で前年同期比54%減益、市場予想は若干下回る格好に。また、通期予想は1000億円から500億円に下方修正、先の観測報道どおりの減額修正となった。昨日はアク抜け期待などが先行する展開になっていたものの、来期の期待値も低下する状況となり、あらためて売り圧力が強まっている。JPモルガン(JPM)では目標株価を200円から150円に引き下げへ。


(6417) SANKYO 4645 +480

大幅高。第3四半期決算と同時に発表した大規模な自社株買いが評価材料になっている。発行済み株式数の6.41%に当たる600万株を上限としており、取得期間は本日から3月25日までの予定。また、600万株の株式消却も発表。比較的短期間での高水準の自社株買い計画であり、需給期待が先行する展開に。なお、10-12月期決算は会社計画、市場コンセンサス線上となっている。


(1926) ライト工業 1067 -63

売り優勢。前日に第3四半期決算を発表、通期予想は上方修正しているものの、短期的な材料出尽くし感につながっているようだ。累計営業利益は41億円で前年同期比31%増益、通期予想は47億円から61億円にまで大幅上方修正。年間配当金も10円から14円に引き上げている。ただ、上半期は期初計画から13.6億円上振れているため、上方修正に対するインパクトは限定的な状況に。大和では、上方修正値も依然保守的として、レーティング「1」を継続の方針と。


(6702) 富士通 720.2 +27.4

買い優勢。シティでは投資評価を「2」から「1」に格上げしている。目標株価は860円を継続している。スマートフォン画像関連半導体、自動車用マイコンなど幅広い製品分野が成長局面入り、半導体事業が市場の想定以上に拡大して業績を牽引する可能性が出てきたとの見方。前期半導体の営業利益はゼロであったが、16.3期は313億円、17.3期は398億円へ拡大を予想。半導体のアップサイドに鑑みると株価は割安と指摘している。


(7261) マツダ 2472 +82

買い優勢。1月の米国自動車販売好調で自動車株が全般買われている中、とりわけ、対ユーロでの円安が好感される形で上昇している。ギリシャ不安の後退がユーロ高につながる格好へ。また、同社の1月米国自動車販売は前年同月比8%増と堅調であった。なお、本日は引け後に決算発表を予定、先の観測報道では4-12月期営業利益は1500億円程度とされていた。


(7011) 三菱重工 632.4 -16.7

決算発表後は急速に伸び悩みマイナス圏に。10-12月期営業利益は534億円で前年同期比5.8%減となっている。市場予想は700億円超の水準であったため、大きく下振れる格好になっている。通期予想は据え置いているが、四半期の減益転落を受けて、上振れ期待などは後退する状況にも。10-12月期はエネルギー・環境分野の収益が伸び悩んだと見られる。


(7270) 富士重 4100 -42

決算発表後は売りが優勢に。4-12月期営業利益は3102億円で前年同期比33%増益、通期予想は3820億円から4100億円に上方修正している。上方修正した通期予想は市場予想をやや下回っているが、実績値は市場予想を100億円程度上回る着地に。ただ、好決算期待が非常に高かった銘柄であるため、上振れ決算でも好材料出尽しと受け止める動きが先行へ。
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