日経平均は大幅に反発。342.89円高の17678.74円(出来高概算27億2000万株)で取引を終えている。3日の米国では原油相場が一時、1バレル54ドル台まで上昇したことが好感され、エネルギー関連株を中心に大幅続伸。この流れを引き継ぐ格好から、シカゴ先物清算値(17570円)にサヤ寄せして始まった。17500円を回復して始まった日経平均は、その後もじりじりと上げ幅を広げており17700円を回復すると、高値圏でのこう着が続いた。
朝方こそ、原油相場の上昇の流れを受けて、資源関連が上昇をけん引する格好だった。しかし、前日に四半期決算を発表した三菱UFJの上昇率が5%を超えてくるなど、金融関連セクターへの見直しの流れが強まってきている。業種別指数では保険、その他金融の上昇率が4%を超えているほか、倉庫運輸、鉄鋼、卸売、銀行、鉱業、金属製品、輸送用機器などが上位に。
大引け後にトヨタ(7203)が発表した第3四半期決算は、営業利益が前年同期比13.9%増の2.1兆円だった。あわせて15年3月期通期の営業利益予想を2000億円多い2.7兆円に上方修正している。結果はコンセンサスを下回る内容であり、明日は本日の先回り的な動きの反動も意識されそうである。
一方で利食い後の底堅さが意識されてくるようだと、相場全体の地合いの変化などへの見方などにつながりやすい。もっとも、流動性の低い銘柄等については、決算を受けて急落する銘柄も散見されていた。決算を手掛かりとした物色についても、流動性の低い銘柄については、結果を見極めてからの物色になりそうだ。まずは、トヨタの動向を見極め、市場のセンチメントを測りたいところである。