再び期待値が上がるトヨタ決算

ヒロろんさん

 4日の東京市場は反発が見込まれる。3日の米国市場では原油相場が一時、1バレル54ドル台まで上昇したことが好感され、エネルギー関連株を中心に大幅続伸となった。また、ギリシャ財務相が債務減免の要求を取り下げ、代替案を示したことで債務問題解決への期待感も高まった。NYダウは300ドルを超す上昇となり25日線を回復。シカゴ日経225先物清算値は大阪比240円高の17570円だった。


 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、先物主導によるインデックス売買によって、日経平均はギャップ・アップからのスタートに。エネルギー関連へは前日に続いて資金が向かいやすいだろう。ただし、3日の日経平均はギャップ・アップから17600円を回復して始まった後、先物主導で17300円を割り込む局面もみられた。本日はショートカバーにつながる可能性がある一方で、買い一巡後の動向には神経質になりやすい。

 もっとも、本日はトヨタ自(7203)の決算が控えている。昨日はグループ企業の決算発表が行われ、上方修正するもののコンセンサスに届かなかったことで荒い値動きをみせていた。市場のムードとしては材料出尽くし感につながりやすく、トヨタ自への期待感も後退していた。

 しかし、1月の米国新車販売台数が順調に伸びたことが、自動車各社が3日発表した資料で明らかになった。GMは前年同月比18%増、フォード・モーターの販売台数は同13%増、フィアット・クライスラー・オートモービルズは14%増。国内メーカーではトヨタ自(7203)が約16%増、日産自(7201)が15%増、ホンダ(7267)は11%増だった。新車販売の好調には、消費者が景気見通しへの信頼感を強めている上、ガソリン価格の下落で懐具合が改善しているという背景がある。

 改めて自動車セクターへの業績期待が高まりやすい中、相場全体の方向性に影響を与えるトヨタ自(7203)のサプライズ決算および株主還元策等が期待されるところだ。

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