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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
17666.40(+305.36)△1.76%
□ナスダック
4727.74(+ 51.05)△1.09%
□S&P500
2050.03(+ 29.18)△1.44%
□ダウ輸送株
8902.16(+128.05)△1.46%
□半導体株(SOX)
666.93(+ 11.74)△1.79%
□NY原油先物(3月限)
53.05(+ 3.48)
□NY 金先物(4月限)
1260.30(-16.60)
□バルチック海運指数
577 (-13)
□為替
(対ドル)117.52
(対ユーロ)135.00
□CME日経225先物
17570(+240)※大証先物比
3日のNY株式市場は、ギリシャ懸念の後退や原油高を好感して大幅続伸です。
債務問題を巡り、反緊縮財政を掲げるギリシャ新政権とEU側との隔たりは大きいとみられていましたが、ギリシャが独自案を計画し債務減免の要請を撤回したことや、ギリシャ財務相と欧州中央銀行(ECB)総裁が会談したと報じられたことでギリシャを巡る懸念が大きく後退し、株式市場への資金流入を促しました。
この日発表された昨年12月の米製造業新規受注は予想以上の落ち込みとなりましたが相場への影響は限定的。一方、1月の米新車販売が好調だったことや原油相場が大きく続伸したことが支援材料となりNY株は上げ幅を拡大。ダウは1月8日以来の300ドルを超える上げ幅で取引を終了しました。
S&P業種別指数は全10業種が上昇。エネルギーや通信、素材(化学や資源等)、一般消費財(小売り等)、金融などが上昇率上位となっています。
個別銘柄では、合併へ向けた交渉が進んでいると報じられた事務用品小売り大手のオフィス・デポとステープルズがともに大幅高。好決算を発表した米紙ニューヨーク・タイムズが買われ、1月の新車販売がともに2ケタの伸びを記録したゼネラル・モーターズ(GM)とフォードも上昇。決算を発表した穀物商社のアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)は朝安後、上昇に転じています。
原油高を受けてシェブロンやコノコ・フィリップス、ハリバートンなどのエネルギー関連株が軒並み高となった一方、燃料費の上昇が収益悪化につながるデルタ航空やジェットブルー、ユナイテッド・コンチネンタルなどの航空株が下落。金相場の下落でニューモント・マイニングやバリックゴールドなどの産金株の下落も目立ちました。
この日はダウを構成する全30銘柄が上昇。キャタピラー、シェブロン、エクソンモービル、ゴールドマン・サックス、ホームデポ、IBM、デュポンなどが上昇率上位となっています。
NY原油先物(WTI)は大幅高で4日続伸。供給を調整する動き拡大で需給が改善するとの見方に加え、製油所でストライキが発生していることも相場を押し上げ、終値としては昨年12月31日以来の高値で水準で取引を終了しました。
金先物は、資金の逃避先としての需要が後退し大幅続落。バルチック海運指数(BDI)は9営業日連続の下落です。
CME日経225先物(円建て)は17570(大証比240円高)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
昨晩のNYダウは大幅高、前日比305ドル高の1万7666ドルと2日連続で上昇しています。昨年12月26日に付けた史上最高値(1万8053ドル)にあと387ドルと迫っています。
シカゴ日経平均先物は1万7570円と昨日の東京市場の日経平均株価1万7335円と比べて240円ほど高い水準となっています。
= ドイツDAX、史上最高値更新! =
欧州を代表するドイツDAX指数は、前日比62ポイント高の1万0890と2日連続で史上最高値を更新しています。
今朝6:32の円相場は、対ドルで1ドル=117円58銭前後(昨日16:00頃は117円18銭)とやや円安に振れています。対ユーロは1ユーロ=134円99銭前後(同132円91銭)と大幅な円安に振れています。
NY原油は大幅高、前日比3.48ドル高の1バレル=53.05ドルと4日連続で上昇しています。終値ベースで昨年12月31日(53.27ドル)以来、約1ヵ月ぶりの高値水準となっています。国際石油大手による設備投資計画の縮小を受け、供給調整につながるとの見方から買いが入っています。
NY金価格は、前日比16.6ドル安の1トロイオンス=1260.3ドルと2日連続で値下がりしています。
昨日の日経平均株価は大幅安、前日比222円安の1万7335円と2日連続で値下がりしています。
終値ベースで1月19日以来、約2週間ぶりに25日移動平均線(1万7356円)を下回っています。
騰落レシオは昨日時点で95%と100%を割り込んでいます。
東証が昨日発表した1月30日時点の信用取引残高(東京・名古屋2市場合計)は、買い残が2週連続で減少し、前週比102億円減の3兆1144億円となっています。
一方、売り残は2週連続で増加し、前週比234億円増の6206億円となっています。信用倍率は前回(1月23日時点)の5.23倍から5.02倍となっています。
本日は11:00台に三井物産、13:00台は三菱ケミカルHD、JX、三菱重工、三菱商事、14:00台は日本製紙、15:00台は注目のトヨタ、日立、ソニーなどが予定しています(詳細は下記参照)。
14:00に資源エネルギー庁から2月2日時点の給油所の石油製品価格が発表されます。1月26日時点のレギュラーガソリンの全国平均価格は前週(19日時点)と比べ3.4円安い1リットル当たり136.2円と27週連続で値下がりしています。昨年7月14日時点の169.9円をピークに低下し、下げ幅は33.7円に達しています。
海外では、英中銀金融政策委員会(~5日)、1月のADP全米雇用報告、1月の米ISM非製造業景気指数の発表などが予定されています。
米主要企業の四半期決算発表で、今晩はGM、メルク、ポロ・ラルフローレン、ヤム・ブランズなどが予定されています。
本日、15年3月期第3四半期(14年4~12月)の決算発表を予定している主な企業は以下の通りとなっています。
【11:00台】
カカクコム(2371)、三井物(8031)
【13:00台】
三井化学(4183)、三菱ケミHD(4188)、
JX(5020)、三菱重(7011)、
富士重(7270)、三菱商(8058)
【14:00台】
日本紙(3863)、東武(9001)
【15:00台】
トヨタ(7203)、NIPPO(1881)、
日触媒(4114)、フジHD(4676)、
ヤフー(4689)、ブラザー(6448)、
日立(6501)、ソニー(6758)、
シスメックス(6869)、マツダ(7261)、
三菱食品(7451)、ヤマハ(7951)、
横浜銀(8332)、ふくおかFG(8354)、
大京(8840)、スクエニHD(9684)、
本決算:花王(4452)、
中間決算:グリー(3632)・・・等々。
◆主なニュース
・有給休暇5日、消化義務 厚労省案、働き方改革促す
・JA全中、社団法人に 自民案提示、全中会長は拒否
・大手行の4~12月、純利益は総額5%増2.4兆円
・パナソニックとシャープ、構造改革の成否で収益明暗
・ヤフー、スマホゲーム参入 4月に第1弾、毎月新作
・三菱重、アジアにETC輸出 渋滞緩和へ国ごと提案
・大和ハウス、水力・地熱発電事業に進出 東芝と組む
・出光、上場以来初の最終赤字へ 今期、原油安が響く
・ギリシャ、新型国債でEUと駆け引き 債務減免転換
・ウクライナ東部、親ロ派が攻勢強める 支配地域拡大
◆経済指標等
・毎月勤労統計速報(12月と14年、厚労省)
・中国HSBC非製造業PMI(1月)
・ユーロ圏非製造業PMI(1月)
・ユーロ圏小売売上高(12月)
・米住宅ローン申請指数(週間)
・米ADP雇用報告(1月)
・米ISM非製造業景況感指数(1月)
・米石油在庫統計(週間)
◆その他
・主な決算
日立(6501:総合路線見直し、インフラ系重視の戦略に)
ソニー(6758:モバイル、金融、映画・音楽)
三菱重(7011:総合重機、火力発電設備が利益柱)
トヨタ(自動車メーカー世界首位)
・海外決算
GM(自動車)
メルク(医薬品、ダウ銘柄)
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【3】心に残る名言 **
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情報の目的は知識ではない。正しい行動である。
ドラッカー(アメリカ経営学者)