日経平均は大幅に下落。222.19円安の17335.85円(出来高概算27億5000万株)で取引を終えた。朝方こそ米株高の流れを受けて買いが先行したものの、その後はこう着感が強まるなか、後場に入り下へのバイアスが強まっている。
先物市場ではまとまった売りが断続的に出ていたほか、為替市場では豪中銀による予想外の利下げで円が上昇したことも手掛けづらくさせた。また、NY原油先物相場が一時50ドル台まで上昇した流れを受けて、東証33業種では鉱業が6%超の上昇。しかし、資源関連への物色にとどまっており、反対に空運や海運、ゴム製品といった原油高デメリットセクターへの下げにつながっている。
決算発表が本格化するなか、デンソー(6902)がザラバに決算を発表。上方修正を発表したが、コンセンサスを下回ったとして急落する局面をみせていた。その後は買い戻しの動きとなっているが、決算結果を受けて短期資金が集中しやすく、結果としては過剰な反応をみせている。
明日はトヨタ(7203)の決算発表が予定されている。本日のムードからは、決算に対する出尽くし感が意識されてくる。サプライズが期待できないなか、様子見ムードが強まることになり、物色は材料系の銘柄にシフト。このムードを払拭すべく、トヨタにはポジティブ・サプライズとなる株主還元策などが期待されそうだ。