ハウス物の「タラの芽」(タラノキの新芽)の収穫が最盛期を迎えています。天ぷらにしたタラの芽の、口いっぱいに広がる少し苦みを含んだ独特の芳香は春ならではの食感です。
まだまだ厳しい寒さの中にありますが、明日は春立つ日の「立春」、暦の上ではいよいよ春到来となります。
昔は一年の始まりは立春からと考えられており、新年を表す「初春」や「新春」などの「春」も、もともとはこの「春」です。
立春の朝、禅寺の門前や家の玄関に張られる「立春大吉」の紙のお札は縦書きすると左右対称になり、新しい一年を災難に遭わず無事に過ごせるようにとの願いが込められたおまじないだそうです。
また、立春は「八十八夜」や「二百十日」などの雑節の基準日ともなっており、太陰太陽暦を用いた九星も立春をもって切り替わります。
なお、立春以降に初めて吹く強い南風は「春一番」と呼ばれます。