健康コーポレーションは通販事業からスタートし、「健康」を切り口にM&Aを積極的に活用しながら事業領域を拡大。現状は、美容・健康関連(健康食品の通信販売とパーソナル・トレーニングジムの「RIZAP(ライザップ)」)、アパレル関連、住関連ライフスタイル、エンターテイメントの4事業部門を擁している。収益の柱に成長したRIZAP事業は、快進撃が続いている。2015年3月期の第2四半期後半には月間利用者7,000人、月商900百万円の大台を突破した。下期にはこれまでボトルネックとなっていたトレーナー不足が解消されたことに加え、シニア層向けのマーケティングが本格的に開始される見込みで、年間売上高が10,000百万円の大台に到達する可能性が高まっている。RIZAPの業績伸び率は2016年3月期にさらに上昇する可能性が高い。シニア層の取り込み効果が本格化するのに加え、「健康」「メディカル」「アスート」「ワールド」「エビデンス」などをキーワードに、広告宣伝活動を一段と積極化するとみられる。店舗網の拡大計画と、トレーナーなどの人材確保も着実に進捗している。RIZAP以外の事業も好調だ。とくに、赤字体質に陥っていたアパレル関連事業が2015年3月期の第2四半期に水面上に浮上してきたことは大きい。2015年3月期の第2四半期累計決算は、売上高18,411百万円(前年同期比101.0%増)、営業利益78百万(前年同期は670百万円の営業損失)、経常損失15百万円(同394百万円の経常損失)、四半期純利益221百万円(前年同期比84.8%減)となった。計画対比では、売上高で889百万円、営業利益で653百万円、それぞれ上振れとなった。2015年3月期下期においては、この上期の上振れ分を2016年3月期に向けた広告宣伝活動に投下する可能性があるため、単純に上方修正期待とは言い難い面はあるが、現在の会社予想を下回るリスクは極めて小さくなったと言える。