決算は素直に評価する流れ

ヒロろんさん
 日経平均は反落。94.61円安の17579.78円(出来高概算11億7000万株)で前場の取引を終えている。先週末1月30日の米国市場では、10-12月期実質国内総生産(GDP)速報値が予想を下回ったことが嫌気され、NYダウは250ドル超の下落だった。シカゴ日経225先物清算値が大阪比170円安の17500円となるなか、幅広い銘柄に売りが先行。その後、日経平均は17459.45円と17500円を下回る局面をみせている。
 しかし、年金資金流入への思惑や電子部品株などが決算評価から堅調な値動きをみせており、じりじりと下げ幅を縮めてきている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が全体の6割を占めている。セクターでは、石油石炭、医薬品、鉱業、非鉄金属、陸運、化学などがしっかり。一方で、ガラス土石、空運、ゴム製品、保険、電力ガス、水産農林、建設、銀行などが冴えない。
 日経平均は一時17500円を割り込み、これにより1月27日に空けたマド(17460-17575円レベル)を埋めている。一目均衡表では転換線を回復してきており、目先的な調整一巡感と下値の堅さが意識されやすい。後場は日銀のETF買入れが期待され、戻りの鈍さが嫌気されてくるようだと、先物主導による売り仕掛け的な動きもでやすい。
 一方、決算発表が本格化するなか、決算評価の動きが目立つ。電子部品株などは上方修正などが材料視されるものの、米株安のほか為替の円高基調などから反応は限られるとみていた。しかし、総じて堅調な値動きをみせていることは安心感につながる。さらに、ソフトバンクがプラス圏での推移をみせていることも、センチメントを明るくさせる。
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