★松原邦久「チャイナハラスメント」(新潮新書)

jojuさん
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 中国に甘い日本のマスコミ(左翼系だらけ)の情報からはなかなか見えてこない生の中国が良く分かる本。 ただ、この著者にしても中国に後ろめたさを持ってるようです。 左翼マスコミ、左翼学者のデマ歴史洗脳はすさまじい、、、(--; (詳細は先週くらいの日記にも書きましたが)
 

http://www.shinchosha.co.jp/book/610602/

 【詐欺的な契約、デタラメな規制、利用される「反日」】日本企業いじめはここまでひどい!

世界シェアトップのトヨタの販売台数が、なぜ中国ではGMの三分の一なのか。そこには「チャイナハラスメント」とでも呼ぶべき巧妙な嫌がらせが関係している。反日に傾く世論を気にする共産党にとって、中国に進出した日本企業は格好の標的なのだ。改革開放以来三十年の変遷を見てきた著者が、中国人ビジネスマンの頭の中と共産党の思考回路を徹底解説。中国ビジネスに求められる「冷徹な戦略」も詳述する。


第一章 中国人ビジネスマンの頭の中

約束違反を自慢し、平気でウソをつく経営者/スズキの中国ビジネス/法律よりも交渉を重んじる/「内組織」と「外組織」/「外組織」にはウソを言ってもかまわない/「プライド」のあり方が日本人と違う/面子を潰されたら、必ず仕返しをする/誰もが気にする「戸籍」と「人事ファイル」/何でも一番じゃないと気が済まない/中国の環境問題は「放っておく」のが正解/「コネ社会」から「カネ社会」に


第二章 日本人ビジネスマンの落とし穴

日本企業の中国事業は「共産党への奉仕活動」?/最大の貿易相手国が中国になった不幸/「後ろめたさ」につけ込まれる日本人/交渉が済んだら、次は契約書/中国企業と合弁契約を結ぶ際の注意点/出資金が中国側総経理の高級車に/「すみません」と言ったら「負け」/「自己主張できなくなったので日本に永住します」/中国ビジネスに向いているのは「関西人」/やたらに権威をありがたがる日本人/交渉のためには「はったり」を/日本人ビジネスマンは、こう見られている/カラオケ店で見た「えげつなさ」


第三章 中国ビジネスに潜むこれだけのリスク

改革開放政策に対する勘違い/カントリーリスクの高い国/「代金不払い」の常套手段/「反日政策」という中国独特のリスク/「反日無罪」で加害者にお咎めなし/なぜ日本を集中的に攻撃するのか/中国自動車産業の展開/思惑は小出しにして相手をはめていく/静かに、気づかれないように……/日系自動車メーカーに課せられた不利な条件/スズキ会長の要求/上海市、広州市のトンデモ規制/都市から締め出された二輪車/撤退するのもラクじゃない/人民日報の1面で日本企業たたき/「誠意ある対応」をするとつけあがる/「現物出資」というズルイ手口


第四章 中国経済の将来は明るくない

知的財産権が保護されていない/技術は「盗むもの」/中国の技術者は仲間に技術を隠す/お役人接待の作法/賄賂という「潤滑油」/危険物事件誘発罪で懲役7年は幸運だった?/質より量の文化/品質が市場を潰す/工場見学に行ったら「刑務所」だった!/貧富の差の拡大/貧しさが生み出した知恵/「ルールを守っていたら怒られる」/パトカーの先導サービス/学校の先生も「高給取り」に/中国を動かしているのはたったの7人


第五章 中国事業の責任者に必要なマネジメント技術

付加価値を生み出すための三つのルート/一段高いレベルに/組織のマネジメント/中国人に「任せた」は禁句/社員に直接語りかける/社員のインセンティブもギブアンドテイク/環境のマネジメント/「値引き」をいかにやめさせたか/販売店同士の騙しあい?/儲かると分かれば一生懸命になる/部品メーカーにも競争とインセンティブを/農民工というカンフル剤/スズキ会長の説得力/望ましい総経理像


第六章 中国人ビジネスマンとの交渉術二十箇条

対華交渉術二十箇条/チャイナリスクは今後も低くならない/「井戸を掘った人を忘れない」は死語/撤退を恐れるな/常日頃から最悪の事態に備える/行くも留まるも退くも……/中国最大の不安要因、外資いじめと理財商品

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