突然だが、ガムテで目玉を作った。
↓コレ。
「目玉? とち狂ったのかコイツは!?」
おっと、ちょっと落ち着いて聞いて欲しい。
これには聞くも涙、語るも涙な悲しい事情があるのだ。
ハンカチの用意、できた ?
・
・
・
OK、これから理由を語ろう。
そう、あれは数週間前の事だった。
私は冬の寒さに身を凍えながら、家路につこうとしていたのだ。
私ほどの邪悪な精神を持ち合わせた人間ならば、
歩くたびに幸運が待ち受けていても良いはずだ。
だが、現実とは非情なもの(涙)
あぁ、なんということでしょう。(←劇的ビフォーアフター風)
玄関の前の手すりが鳥の爆撃物により悲惨な状態になっていたのだ。
ウンは付いて欲しいけれど、フンはご容赦して頂きたいよね!
これは怒り狂って良い状況だ。
しかしそこは 暴君ネロに匹敵すると言われたほど寛大な私。
すぐさま鳥たちの粗相を許し、ざっとフンを落とした。
そして次の日。
...ワーオ、また爆撃されてるじゃあーりませんか!
これはもう許さないぜ、Mr.バード!
(仏様って凄いよね、三回も許しちゃうんだぜ!)
これはもう鳥を抹殺... (うーん、なんかスマートな表現ではないな。)
デストローイする? (うーん、なんかプロセス技っぽくてだめだな。)
処す? (うん、これで行こう。)
そう、これは鳥を処すしかないよね!
こういった苦渋の決断により、鳥を処すことが決まったわけだが、
具体的にどう処すれば良いのか悩みどころ。
ボウガンでも持ち出して片っ端から鳥を打ち落としても良いのだけれど、
そんな怖い事したくないし(※精神軽薄な現代っ子)、
実際にそんなことをやったらお巡りさんに確保されちゃいそうなので泣く泣く諦めた。
(猟友会に入ればやって良いのかなぁ?)
あぁ、自分の身(というか手すり)も満足に守れない現代社会。
何と辛く厳しい時代なのだろう!
くそっ、何て時代だ!
しかし、私は冷静に考えた。
つまり、攻撃できないのならば守りを固めれば良いじゃない!
おぉ、これぞ発想の転換。すんばらしぃ。
鳥が寄り付かないようにする。
鳥よけといえば目玉。目玉と言えば鳥よけ。
蝶だって擬態として羽の模様に目玉を付けて身を守っているぐらいだ。
効果はあるのだろう。
という訳で、蝶の目玉模様をモチーフにガムテで目玉を作ったのだ。
ちなみにモデルはこんなやつ↓
http://pds.exblog.jp/pds/1/201406/01/78/d0047078_21214039.jpg
これもきっと、立派なDIY、 Do It Yourselfの一種だろう。
今後のガムテ目玉の活躍に期待せざるをえない。
ところで、鳥が目玉模様が嫌いなのは捕食者(ヘビとかフクロウとか)を恐れていると言われている。
実際の目玉ではなく目玉の模様に反応してしまうのは、
物事を単純化し、反応速度を早くする事で逃げるスピードを高めているのだ。
リスクを単純化して反応を高めるのは、
鳥だけでなく人間にもあると言われている。
例えばプロスペクト理論。
これは、「人は失敗や損失に過剰に反応してしまう傾向がある」というもの。
自然環境の中では、 失敗=死、怪我 なので、
失敗に過剰に反応するのは生き残るために必要な事。
ところが投資になると、失敗を恐れすぎて含み益を伸ばせなかったり、
損失を拡大してしまったりと逆効果になってしまう場合がある。
本能と理性と。
プロスペクト理論、これは私たちにとってのガムテ目玉なのかもしれない。
(ところでこのガムテ目玉、
もっと黒目を大きくした方が良いのだろうか...?
ま、細かいことは鳥も気にしないさ、きっと!)