本日の市況

ヒロろんさん

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【1】今日の相場                         **
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◎日経平均  
17674.39(+ 68.17)△0.39%

◎TOPIX  
1415.07(+  1.49)△0.11%

◎売買高概算   26億7363万株
◎売買代金概算   2兆7545億円
◎時価総額   510兆0044億円

◎値上り銘柄数 1177  
◎(年初来)新高値 206
◎値下り銘柄数  561  
◎(年初来)新安値   8
◎変わらず    125

◎騰落レシオ(25日)107.22%

◎サイコロ(日経平均) 8勝4敗 ○●○○●○○●○○●○ 66.7%

◎カイリ率(日経平均) 
25日線比+1.69% 
75日線比+4.76%

◎為替  
(対ドル) 117.83 
(対ユーロ)133.58

◎出来高上位

1.みずほ  <8411>
194.0円(- 1.8円)149,554千株

2.第一船  <9132>   
48円(-  16円)112,122千株

3.新日鉄住金<5401>
277.5円(-11.6円) 75,341千株

4.中越パルプ<3877>  
296円(-  34円) 74,974千株

5.NEC  <6701>  
334円(-  27円) 67,896千株

◎売買代金上位    (円)

1.日経レバE<1570>
13440円(+ 150円)164,232百万

2.ソフトBK<9984> 
6963円(- 243円)102,781百万

3.トヨタ自 <7203> 
7645円(-  84円) 77,205百万

4.OLC  <4661>
28515円(-2910円) 48,253百万

5.三井住友 <8316>
3990.5円(-11.5円) 37,638百万



◆相場概況

 外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1600万株 買い1670万株

 本日の東京マーケットは、日経平均株価が前日比68円(0.39%)高の1万7674円で取引終了です。

 昨晩のNYダウが225ドルの大幅高となったことを受けて東京市場も朝方から幅広い銘柄に買いが先行、9:17には上げ幅が202円となる場面がありました。ただ、買い一巡後は週末に加えて月内最終立会日となること、さらに今晩に注目の米10~12月期GDP速報値の発表を控えて買い手控え気分が強まり、引けにかけて上げ幅を縮小しています。尚、1月の日経平均は月間で223円(1.3%)の上昇となります。売買代金は概算2兆7545億円、上海総合指数は51ポイント(1.5%)安の3210です。

 業種別では、水産、紙パ、電力ガス、繊維、医薬品、化学などが高く、鉄鋼、空運、不動産、自動車などが下げています。

 個別銘柄では、サイバーエージェントがストップ高、700円高の5220円となっています。昨日の引け後に発表した15年9月期第一四半期(14年10~12月)連結決算で売上高が前期比45%増の634億円、営業利益が同2.9倍の125億円と第一四半期としては過去最高の売上高、営業利益を記録し、好業績を好感した買いが集まっています。15年9月期の連結業績は従来計画を据え置いていますが、高進捗率から見て上方修正期待が高まっています。

 東芝が10.7円高の474.6円と値を上げています。昨日の引け後に14年4~12月期連結営業利益が前年同期比6%増の1648億円と2年連続で最高になったと発表。海外でのテレビの開発・販売から撤退することも発表し、好業績と事業転換に進展を期待した買いが入っています。主力の半導体メモリーがスマートフォン向けに好調、原子力や火力発電設備といったインフラ関連も伸びています。

 HOYAが60円高の4599円と値を上げて連日で昨年来高値を更新、07年1月以来8年ぶりの高値水準となっています。13:30に14年4~12月期の連結純利益が前年同期比62%増の738億円と発表。市場予想700億円程度を上回り、好感した買いが入っています。300億円を上限に自己株式を取得すると発表したことも買い安心感に繋がっています。スマートフォンの普及を追い風に半導体関連製品の販売が伸びています。

 宅配便首位、国内シェア4割のヤマトHDが70円高の2678円と値を上げて昨年来高値を更新、01年3月以来、13年10ヶ月ぶりの高値水準となっています。昨日の引け後に14年4~12月期の連結純利益が前年同期比18%増の391億円と発表。市場予想370億円程度を上回り、好感した買いが入っています。

 その他、好業績を発表した東京ドームが48円高の548円と大幅高、好業績期待からシリコンウエハのSUMCOが150円高の2008円と昨年来高値更新。ジェネリックの日医工が22円高の2130円、炭素繊維でボーイング関連の東レが13.7円高の1009.5円、国際複合輸送の日通も21円高の691円といずれも昨年来高値更新。

 昨日ストップ高となった紳士服の青山商事が本日も495円高の3965円と大幅高、好業績を発表した工業用資材ネット通販のMonotaROも319円高の3015円と大幅高となっています。

 本日の新高値銘柄は、松井建、日本M&A、森永菓、カルビー、ヤクルト、神戸物産、東レ、帝人、旭化成、花王、武田薬、日医工、ユニチャーム、HOYA、デンサント、セブン銀、東武鉄、日通、ヤマト、KDDI、ドコモ、東京ガス、王将フード・・・等々です。



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【2】主な材料                          **
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・14年の消費者物価、増税の影響除く上昇率は0.5%

・12月の消費支出は3.4%減 自動車購入などが急減

・12月の失業率、3.4%に低下 求人倍率1.15倍

・12月の鉱工業生産2カ月ぶりプラス 判断も上方修正

・12月の自動車生産、6カ月連続減 軽自は0.9%増

・12月の新設住宅着工は14.7%減 10カ月連続減

・JFEHD、通期の利益見通しを上方修正 配当も増額

・米アマゾン、3四半期ぶりの最終黒字 時間外で大幅高




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【3】主な投資判断                        **
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[ドイツ証券]
 据置き   A
(7276)小糸製作所  4,200円 

[UBS証券]
 据置き   A
(4217)日立化成  2,350→ 2,500円

 据置き   A
(4751)サイバーエー  5,700円

 据置き   A
(5929)三和HD  870→ 950円

 据置き   C
(9064)ヤマトHD  1,900円 

[野村証券]
 新 規   A
(1712)ダイセキ環境  2,210円

 引下げ A→B
(6754)アンリツ  1,200→ 880円

 引下げ A→B
(7278)エクセディ  3,400→ 3,100円

※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価




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【4】投資部門別売買状況                     **
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 東京証券取引所は、個人、海外投資家(外国人)、金融機関、事業法人(金融機関を除く一般の企業)など、投資家ごとの週間の売買状況を集計し、「投資部門別売買状況」として毎週公表しています。

 本誌朝刊でも毎回お伝えしておりますが、投資家ごとの週間の売買動向が把握できるため、非常に注目度の高いデータとなっています。

 参考までに、昨年12月第3週から、一昨日発表の最新の1月第3週までの直近の個人投資家、海外投資家の売買動向データを時系列で見てみますと下記のようになります。



[日経の騰落]  【個人投資家】   【海外投資家】


 
12月第3週[249円高] 1022億円(買) 3629億円(売)

 
12月第4週[197円高] 3003億円(売)  364億円(買)

 
12月第5週[368円安]  168億円(買)  206億円(売)

  
1月第1週[253円安] 4835億円(買) 4849億円(売)

  
1月第2週[333円安] 2797億円(買) 4504億円(売)

  
1月第3週[647円高] 2424億円(売)  682億円(買)


              
※(買)は買い越し額、(売)は売り越し額。
              
※12月第5週は、29日と30日の2日間。


 上記の期間に関する限り、個人投資家と海外投資家の売買動向は見事に逆の動きとなっていますが、個人投資家は「下がれば買い、上がれば売る」という逆張り姿勢が顕著です。つまり個人投資家が売り越す場合、先安感からというよりも相場上昇ゆえの動きです。

 ちなみに500円で買ったものが600円で売却できれば必然的に金額ベースでは売り越しとなります。それ故、株数ベースでは買い越しでも、金額ベースでは売り越しとなるケースもあります。

 12月第3週(12月15日~19日)は相場が上昇したにも関わらず個人は差し引き買い越しとなっていますが、前週12月第2週(12月8日~12日)の日経平均が週間で548円下落し、翌週(12月第3週)の半ば(17日)まで軟調な展開が続いたことによります。

 オンライン取引が主流になってから個人投資家の層も厚くなり、それに伴い短期志向の売買が増えてきたことがデータにあらわれています。個人投資家は値ごろ感で売買する傾向がより強く、資金を回転させて効率を重視していることが分かります。


 「クジラ」と称される「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」を含む年金資金の売買動向を反映するとされる信託銀行は、上記12月第3週から1月第3週までの期間で売り越したのは12月第5週(大納会含む2日間)のみで直近では3週連続の買い越しとなっています。約130兆円を運用する世界最大の機関投資家のGPIFは「池の中の鯨」に例えられるように、相場に対し最大の影響力を持つ投資主体としてその動向が注目されています。
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