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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
17606.22(-189.51)▼1.06%
◎TOPIX
1413.58(- 16.34)▼1.14%
◎売買高概算 24億1307万株
◎売買代金概算 2兆4827億円
◎時価総額 509兆3979億円
◎値上り銘柄数 420
◎(年初来)新高値 158
◎値下り銘柄数 1357
◎(年初来)新安値 5
◎変わらず 86
◎騰落レシオ(25日)110.99%
◎サイコロ(日経平均) 7勝5敗 ●○●○○●○○●○○● 58.3%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比+1.31%
75日線比+4.51%
◎為替
(対ドル) 117.73
(対ユーロ)132.78
◎出来高上位
1.中越パルプ<3877>
330円(+ 22円)153,785千株
2.みずほ <8411>
195.8円(- 2.8円)143,828千株
3.第一船 <9132>
64円(- 4円) 94,039千株
4.新日鉄住金<5401>
289.1円(- 5.6円) 54,351千株
5.神戸製鋼 <5406>
211円(- 6円) 48,167千株
◎売買代金上位 (円)
1.日経レバE<1570>
13290円(- 330円)142,085百万
2.トヨタ自 <7203>
7729円(- 89円) 68,612百万
3.ソフトBK<9984>
7206円(- 234円) 59,353百万
4.中越パルプ<3877>
330円(+ 22円) 52,386百万
5.三井住友 <8316>
4002円(-79.5円) 49,053百万
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り2020万株 買い1230万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が3日ぶりに下落、前日比189円(1.06%)安の1万7606円で取引終了です。
米FOMCの声明が利上げに前向きと受け止められたことや原油安が重石となり、昨晩のNYダウは195ドルの大幅安。これを嫌気して東京市場も朝方から幅広い銘柄に売りが先行。売り一巡後は先高期待からの押し目買いが入って下げ幅を縮小する場面がありましたが、香港や上海、台湾、韓国などアジア
市場が軒並み下落していることを横目に再び引けにかけて下げ幅を広げています。こうした中、森永菓、グリコ、ヤクルト、キッコーマンといった食品株の一角は昨年来高値を更新しています。売買代金は概算2兆4827億円、上海総合指数は43ポイント(1.3%)安の3262です。
業種別では、空運、医薬品、小売が高く、海運、不動産、機械、電機、鉄鋼、自動車などが下げています。
個別銘柄では、ANAが5日連続高で2.9円高の328円と昨年来高値更新、JALも70円高の4040円と値を上げています。スカイマークが昨日に民事再生法の適用を東京地裁に申請したことで、羽田路線での過度な価格競争が緩和されるとの思惑などから買いが入っています。スカイマークはストップ安で80円安の237円となっており、国内航空会社の経営破たんは2010年1月に会社更生法を申請した日本航空以来、5年ぶりです。
相場全般安の中にあって川崎重工が12円高の569円と値を上げ、上値追いの展開継続。13時に2015年3月期の連結純利益が前期比45%増の560億円になる見通しと発表。従来計画480億円から上方修正となり、好感した買いが入っています。航空宇宙事業で防衛省や米ボーイングからの受注が増加したことなどが業績を押し上げています。
紳士服業界首位の青山商事がストップ高、501円高の3470円となっています。昨日の引け後に自社株買いと中期経営計画(16年3月期~18年3月期)及び同期間の株主還元方針を発表し、好感した買いが入っています。
自社株買いの内容は、取得株数上限で330万株(発行済み株式総数の5.38%)、取得金額上限は100億円。取得期間は1月29日~4月30日。中期経営計画では、18年3月期に連結ベースで売上高2800億円(今期予想は2222億円)、営業利益270億円(同186億円)と過去最高を目指します。
その他、ナノセルロースを高分散したポリオフィレン樹脂の開発に成功した中越パルプが22円高の330円と上昇。一時376円まで上昇し、26日の終値178円から3日間で株価は2倍超となる場面がありました。
ジェネリックの日医工が28円高の2108円、冷凍食品など食材販売の「業務スーパー」をFC展開する神戸物産が280円高の4595円、日本M&Aも45円高の4030円といずれも昨年来高値を更新。赤外線センサーで国内9割、世界6割のシェアを有する日本セラミックが47円高の1748円と
値を上げています。
本日の新高値銘柄は、日本M&A、森永菓、グリコ、ヤクルト、キッコーマン、神戸物産、武田薬、日医工、クミアイ化学、セブン銀行、JAL、ANA・・・等々です。
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【2】主な材料 **
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・米FRB、景気認識を上方修正 雇用情勢の力強さも指摘
・12月の小売業販売額、0.2%増 食材や冬物衣料好調
・スカイマーク、15%減便 JALやANAとの協議継続
・川重、通期の業績見通しを上方修正 円安が収益押し上げ
・サイバーの4~12月期、純利益3.1倍 広告販売好調
・ドコモの4~12月期、11%減益 新料金プランで減収
・ダイハツの4~12月期は46%減益 開発費と採算低下
・韓サムスン10~12月期営業益36%減 通年でも減益
・ロシアの12月の小売売上高23%増 通貨安で買い溜め
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【3】主な投資判断 **
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[ドイツ証券]
据置き A
(4901)富士フイルム 4,400円
据置き A
(6923)スタンレー電気 3,000円
新 規 A
(8058)三菱商事 2,960円
新 規 A
(8031)三井物産 1,930円
[UBS証券]
据置き A
(7261)マツダ 3,600→ 3,200円
据置き C
(6954)ファナック 15,500円
据置き C
(7974)任天堂 10,000円
[ゴールドマンS証券]
新 規 A
(6908)イリソ電子 7,900円
新 規 A
(6929)日本セラミック 2,150円
新 規 A
(7250)太平洋工業 1,170円
[みずほ証券]
引上げ B→A
(8219)青山商事 2,600→ 3,900円
据置き A
(8725)MS&AD 2,800→ 3,200円
据置き A
(8766)東京海上 4,000→ 4,600円
据置き A
(8795)T&D 1,500→ 1,600円
[三菱UFJMS証券]
据置き A
(6474)不二越 840→ 820円
据置き A
(6954)ファナック 22,750円
据置き A
(6301)コマツ 3,400円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】岡目八目 **
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落語の「碁どろ」は、好きな碁に熱中している登場人物が織り成すおもしろおかしい掛け合いが聞きどころ。この話に登場する泥棒はまさに岡目八目で、対極を傍から見ていて口を出さずにいられなくなってしまうところが話を盛り上げます。
「岡目八目」という言葉は「関係のない者が語るいい加減な論評」という意味で使われることが多いようですが、本来は「傍で見ている者の方が、当事者よりも冷静に全体を俯瞰でき、物事の是非得失を当事者以上に判断できる(先々をよく見通すことができる)」という意味があります。
株式投資では、目先の上がり下がりで迷いや不安が生じたりすることがよくあります。また、相場の動向にではなく、画面に表示される評価損益の増減によって判断が揺れ動くというのも良くない傾向です。
「他人の正目(まさめ)」という表現もありますが、株式投資におきましてはあまり近視眼的にならずに、第三者の目で観ることで“自分”を離れ、相場を冷静に観察することが大事です。
企業の決算発表が本格化している現在、営業利益や純利益の増減などとともに投資家の関心が高いのが配当です。日銀が量的緩和を継続する中、期間10年の長期債利回りは0.20%台を中心に過去最低水準で推移していますが、昨日現在の東証1部の配当利回りは1.51%で、インカムゲインからの株式の魅力が増しています。今期は決算発表と同時に配当予想を引き上げるケースが相次いでおり、好業績=増配という分かりやすい構図も買い安心感につながります。ただ、業績低迷でも、円安で外貨建て資産の評価額が増したために配当予想を引き上げた任天堂のようなケースは稀で、市場は売りで反応しています。