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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
17795.73(+ 27.43)△0.15%
◎TOPIX
1429.92(+ 3.54)△0.25%
◎売買高概算 23億1264万株
◎売買代金概算 2兆3023億円
◎時価総額 514兆9357億円
◎値上り銘柄数 1237
◎(年初来)新高値 201
◎値下り銘柄数 505
◎(年初来)新安値 3
◎変わらず 120
◎騰落レシオ(25日)123.79%
◎サイコロ(日経平均) 7勝5敗 ●●○●○○●○○●○○ 58.3%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比+2.50%
75日線比+5.78%
◎為替
(対ドル) 118.07
(対ユーロ)134.14
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
198.6円(- 1.4円)105,290千株
2.第一船 <9132>
68円(+ 5円) 81,735千株
3.三井住友建<1821>
171円(+ 2円) 60,442千株
4.東京電力 <9501>
505円(+ 10円) 55,317千株
5.神戸製鋼 <5406>
217円(+ 3円) 51,425千株
◎売買代金上位 (円)
1.日経レバE<1570>
13620円(+ 80円)133,568百万
2.トヨタ自 <7203>
7818円(- 7円) 73,949百万
3.ソフトBK<9984>
7440円(+ 31円) 50,646百万
4.三井住友 <8316>
4081.5円(- 89円) 45,115百万
5.ソニー <6758>
2824円(+ 75円) 43,449百万
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1200万株 買い560万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が連日で上昇、前日比27円(0.15%)高の1万7795円で取引終了です。
昨晩のNYダウが291ドルの大幅安となったことを受けて朝方は売りが優勢、寄付きが本日の安値で152円安の1万7615円でのオープニングとなりました。ただ、下値では日銀が上場投資信託(ETF)への買いを入れるとの思惑が株価を下支えし、加えて米国の時間外取引でアップルの好決算を受け価指数先物が上昇していることも買いを誘い、徐々に下げ幅縮小。14:44には一転して上げ幅が82円となる場面がありました。今晩に米FOMCの結果発表を控え、大引けは幾分上げ幅を縮小しています。売買代金は概算2兆3023億円、上海総合指数は47ポイント安の3305です。
業種別では、空運、海運、紙パ、電力ガス、陸運、繊維、食品などの上げが目立ちます。
個別銘柄では、空運や海運などテーマとしての「原油安メリット」関連が軒並み高。JALが105円高の3970円、ANAが10.4円高の325.1円といずれも昨年来高値を更新。川崎汽船も14円高の354円、飯野海運も32円高の727円と昨年来高値を更新、郵船も8円高の364円と値を上げています。
14年4~12月期の決算発表を控え、原油安の恩恵を改めて意識した買いが入っています。尚、郵船は4~12月期の経常利益が前年同期より2割増えて590億円前後、川崎汽も経常利益が4割増の420億円前後になった模様と報じられています。
紙オムツ用などに使われる高吸水性樹脂世界首位の日本触媒が19円高の1657円と値を上げ、連日で昨年来高値更新。2014年4~12月期の連結営業利益が前年同期比約2.5倍の185億円前後になった模様と報じられ、好業績を好感した買いが入っています。
ロボット関連で菊池製作所が75円高の2030円と値を上げています。物流や工場作業で使用する「マッスルスーツ」の量産ラインの稼働を開始したと発表。これまでに770台を試験販売しており、今後の業績拡大を期待した買いが入っています。尚、昨年10月末に1→3の株式分割を実施しています。
エムスリーが8日連続高、174円高の2370円と値を飛ばして連日で昨年来高値を更新です。昨日の引け後に好業績を発表、最新の医療情報や医薬品情報を提供する「MR君」の拡大が継続しており、好感した買いが入っています。
その他、椿山荘&太閤園を擁する藤田観光が8日連続高で23円高の484円と昨年来高値を更新、インド政府が手がけるメタンハイドレートの掘削調査の受注内示を受けた日本海洋掘削が150円高の4415円。
インバウンド消費の三越伊勢丹が53円高の1717円、東レが12.5円高の1011.5円と1000円台に乗せて昨年来高値更新、ナノセルロースを高分散したポリオレフィン樹脂の開発に成功したと発表した中越パルプが連日でストップ高、80円高の308円となっています。
本日の新高値銘柄は、五洋建、ライト工、日本M&A、山パン、亀田菓、ヤクルト、キッコーマン、日清食、東洋水、帝人、東レ、日本触媒、ユニチャーム、武田薬、クミアイ化学、ソニー、松屋、H2Oリテイ、京成、JR東海、日通、川崎汽船、JAL、ANA、藤田観光・・・等々です。
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【2】主な材料 **
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・全国財務局長会議、「回復の動き続く」景気判断据え置き
・住宅ローン10年固定、過去最低の1.1% 三菱Uなど
・ガソリン価格、27週連続の下落で約4年ぶりの安値水準
・トヨタグループ、昨年世界生産1028万台 1.7%増
・東燃ゼネ石、業績下方修正 黒字予想から一転赤字予想に
・コマツの4~12月期、中国の低迷を好調な先進国が補う
・米ヤフー、アリババ株を本体から切り離し 保有会社新設
・アップルの10~12月期純利益、四半期として過去最高
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【3】主な投資判断 **
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[UBS証券]
据置き A
(6756)日立国際電気 2,200円
据置き c
(6370)栗田工業 1,700→ 1,850円
据置き C
(6581)日立工機 700円
[野村証券]
据置き A
(2413)エムスリー 2,500→ 2,700円
据置き A
(4202)ダイセル 1,600→ 1,700円
引下げ A→B
(4775)総合メディカル 6,000→ 6,300円
[SMBC日興証券]
据置き A
(4042)東ソー 670→ 760円
据置き A
(4684)オービック 4,200円
据置き A
(8586)日立キャピタル 3,500円
[三菱UFJMS証券]
据置き A
(6890)フェローテック 980→ 1,120円
新 規 A
(6952)カシオ 2,450円
新 規 B
(7762)シチズン 980円
新 規 B
(8050)セイコー 700円
引下げ B→C
(5423)東京製鉄 590→ 790円
引下げ B→C
(7267)ホンダ 4,000→ 3,550円
[大和証券]
新 規 2
(4521)科研製薬 2,700円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】「取り組み妙味」とは **
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信用取引の残高は、買い残の方が大幅に多いのが通常の状態ですが、相場の先安感が強まりますと買いポジションの解消で買い残が減少するとともに新規のカラ売りが増加します。
ところが、信用取引ではいずれ反対売買をする必要があるため、下落していた相場に底堅さが出てきますと、今度は売り方の買い戻し期待で先高感が強まるケースがあります。
この状況を、信用買い残を信用売り残で割った信用倍率から見てみますと、買い残の減少・売り残の増加で信用倍率は1倍そこそこ(買い残と売り残の規模が拮抗)にまで低下したり、さらに1倍を下回る場合もあります。
信用倍率の低下は、買い残(将来の売り圧力)が多い状態から需給が改善したことを示唆しており、この状態を「取り組み妙味が増す」「好取組」などと言います。
下落の流れから一転して相場が上昇に転じれば、損失拡大を嫌った売り方の買い戻しでさらに相場上昇に弾みがつく、それを期待しての表現です。
上記の話題に限らずですが、一つの見方や経験則があったとしても必ずそうなるとは限りません。同じ瞬間に、下がっているから売る人もいれば、下がったから買う人もいます。売買の判断を下す際は、視野を広く持って総合的に勘案することが不可欠です。