今のように寒い時期というのはトイレに行く回数が増えてしまいます。この生理現象は、暑い時期に比べ発汗が少ないことや寒さによる膀胱の収縮などが影響しているそうです。
ところで、英語ではトイレを「バスルーム」や「レストルーム」、「パウダールーム(女性用)」、「メンズルーム」、または「loo(ルー)」などと言い、「WC(ウォータークローゼット)」と表記したりしますが、日本語にも数多くの表現が存在します。
大昔は川の水を建物内に引き入れ、そこで用を足したことから「川屋」もしくは建物のそばにある「側屋」との言葉が生まれ、それらが語源となって「厠(かわや)」との言葉が使われるようになりました。
他にも「雪隠」や「東司」、シーシー十六のシャレで「十六」、「手水場(ちょうずば)」、「はばかり」、「御不浄」、「つきあたり」などの言い方があります。近年では公衆トイレのことを「ハムト」(ハム=公)と言う表現もあります。
また、接客業などではトイレに行く際にも様々な隠語が使われてきました。例えば「遠方に行く」というのは比較的スタンダードですが、他にも下記のような表現があります。
「レコーディングに行く」 レコーディング=音入れ=おトイレ
「横浜に行く」 横浜の市外局番045=おしっこ
「花摘みに行く」 もともとはトイレのない山などで使われた言葉
「キジを撃ちに行く」 同上、男性の場合
「10番に行く」 10はトイレのト
「4番に行く」 4はシー、または店によっては4番テーブルが存在しないことから
京の花街などで使われる「高野参りに行く」なども風情がある表現です。また、トイレを意味する番号は業界などによって様々だそうですが、英語でも主に子供向けとして「No.1」は小、「No.2」は大というふうに番号をトイレの符牒に用いたりします。