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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
17672.60(-141.38)▼0.79%
□ナスダック
4757.88(+ 7.48)△0.16%
□S&P500
2051.82(- 11.33)▼0.55%
□ダウ輸送株
8981.94(-161.58)▼1.77%
□半導体株(SOX)
680.54(- 1.94)▼0.29%
□NY原油先物(3月限)
45.59(- 0.72)
□NY 金先物(2月限)
1292.60(- 8.10)
□バルチック海運指数
720 (- 31)
□為替
(対ドル)117.74
(対ユーロ)131.95
□CME日経225先物
17410(-100)※大証比
先週末23日のNY株式市場は、利益確定の売りでダウが5営業日ぶり反落。ハイテク株の比率が高いナスダックは5営業日続伸です。
前日のNY株は欧州中央銀行(ECB)の追加緩和決定を好感して大幅高となりましたが、前週金曜日から前日までの連日の上昇でダウの上げ幅が500ドル近くに達していたこともあり、週末のこの日は利益確定の売りが優勢となりました。
25日にギリシャの総選挙、28日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、30日に2014年10~12月期の米GDP速報値など注目イベントを控えて、買いが手控えられたこともダウの下げ幅を大きくしました。
一方、決算発表を来週に控えたグーグルやアップル、フェイスブックなどが好業績期待で上昇し、ナスダック指数を下支え。同指数は5営業日続伸で、昨年12月30日以来、約3週間ぶりの高値で取引を終了しました。
業種別では、公益やハイテクが堅調だった一方、素材や通信、エネルギーなどの下落が顕著でした。
個別銘柄では、冴えない決算を発表した物流大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)が失望売りで大幅安となり、同業のフェデックスにも売りが波及。減収減益決算を発表したマクドナルドが下落。原油安でシェブロンなどのエネルギー株が下げた他、デュポンやアルコア、USスチールなど素材株の下げも目立ちました。
ユーロ下落で同通貨圏での収益が打撃を受けたとの見方で金融株も売られました。一方、増益決算を発表したゼネラル・エレクトリック(GE)がしっかり。予想以上の好決算を発表した機械のハネウェルやコーヒーチェーンのスターバックスが上昇しています。
ダウ構成銘柄では、GE、ナイキ、IBM、ビザ、ウォルマート、マイクロソフトの6銘柄が前日比プラスで終了した一方、エクソンモービル、シェブロン、デュポン、プロクター&ギャンブルなどが下げています。
NY原油先物(WTI)は続落し、終値としては09年3月11日以来、約5年10カ月ぶりの安値で取引を終了。金先物は前日に約5カ月ぶりの高値をつけていたこともあって、週末のこの日は利益確定の売りで反落。バルチック海運指数(BDI)は続落です。
CME日経225先物(円建て)は17410(大証先物比100円安)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
先週末のNYダウは、前日比141ドル安の1万7672ドルと5日ぶりに値下がりしています。一方、ハイテク株比率が高いナスダックは5日連続高、前日比7.48ポイント高の4757.88と昨年12月30日以来の高値水準となっています。
シカゴ日経平均先物は1万7410円と23日(金)の東京市場の日経平均株価1万7511円と比べて100円ほど安い水準となっています。
= ドイツDAX、史上最高値更新! =
欧州を代表するドイツDAX指数は7日連続高、前日比213ポイント高の1万0649と6日連続で史上最高値を更新しています。
週末のNY市場の円相場は、対ドルで1ドル=117円75銭~85銭(23日16:00台は118円35銭前後)と円高に振れています。米長期金利の低下を受け、日米金利差縮小から円買い・ドル売り(円高・ドル安)の動きとなっています。
対ユーロは1ユーロ=132円00銭~10銭(同134円15銭前後)と円高が進行しています。22日(木)に欧州中央銀行(ECB)が量的金融緩和の導入を決めたことを受け、主要通貨に対してユーロ売り(ユーロ安)が続いています。
NY原油は、前日比0.72ドル安の1バレル=45.59ドルと2日連続で値下がりしています。終値ベースでは2009年3月11日(42.33ドル)以来、約5年10ヵ月ぶりの安値水準となっています。サウジアラビアのアブドラ国王が23日死去したことを受けて即位したサルマン新国王は、石油戦略で市場シェア維持を優先し、減産しない政策を維持するとの見方が強まり、世界的な供給過剰を意識した売りが出ています。
NY金価格は、前日比8.1ドル安の1トロイオンス=1292.6ドルとなっています。
本日は、8:50に12月の貿易統計が発表されます。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は事前予想で7400億円程度の赤字(11月の同改定値は8935億円の赤字)となっています。30ヵ月連続で赤字となる見通しです。
その他、今週の主な国内経済指標・行事として30日(金)は12月の全国消費者物価指数、1月の東京地区費者物価指数、12月の家計調査、12月の有効求人倍率、12月の失業率、12月の鉱工業生産指数、12月の新設住宅着工戸数の発表などが予定されています。
今週から15年3月期第3四半期(14年4~12月)の決算発表が本格化します(詳細は下記参照)。
海外では、本日はインド・豪市場が休場、1月の独IFO景況感指数、ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)。27日(火)は10~12月期の英GDP速報値、EU財務相理事会(ブリュッセル)、米連邦公開市場委員会(FOMC、~28日)、12月の米耐久財受注、11月の米S&Pケース・シラー住宅価格指数、12月の米新築住宅販売件数など。
週後半の29日(木)は12月の米中古住宅販売仮契約。30日(金)は1月のユーロ圏消費者物価、10~12月期の米GDP速報値の発表などが予定されています。
今週は米主要企業の四半期決算発表が相次ぎます。今晩はD.R.ホートン、マイクロソフト、テキサス・インスツルメンツ。27日(火)はアップル、キャタピラー、フリーポート・マクラモン、コーニング、3M、ファイザー、P&G、AT&T、ユナイテッド・テクノロジーズ、ヤフーインク。28日(水)はボーイング、フェイスブック、クアルコム。29日(木)はダウ・ケミカル、フォード、パルト・グループ、ビザ。30日(金)はシェブロン、マスターカードなどが予定しています。
今週、15年3月期第3四半期(14年4~12月)の決算発表を予定している主な企業は以下の通りとなっています。
【26日】(月)
JSR(4185)、住友理工(5191)、KOA(6999)
【27日】(火)
ハウス食(2810)、富士通ゼ(6755)、日立国際(6756)、日立ハイテク(8036)、三井住友FG(8316)
【28日】(水)
きんでん(1944)、富士フイルム(4901)、大阪チタ(5726)、横河ブHD(5911)、コマツ(6301)、日立建機(6305)、スタンレー(6923)、ファナック(6954)、任天堂(7974)、青山商(8219)、
本決算:中外薬(4519)、キヤノン(7751)
【29日】(木)
関電工(1942)、日清粉G(2002)、信越化(4063)、積水化(4204)、野村総研(4307)、OLC(4661)、新日鉄住金(5401)、大同特鋼(5471)、東芝(6502)、富士電機(6504)、オムロン(6645)、NEC(6701)、アドテスト(6857)、カシオ(6952)、京セラ(6971)、川重(7012)、日野自(7205)、ダイハツ(7262)、小糸製(7276)、新生銀(8303)、SBI(8473)、オリックス(8591)、野村(8604)、ヤマトHD(9064)、NTTドコモ(9437)、大ガス(9532)、
第1四半期:サイバー(4751)
【30日】(金)
大東建(1878)、ヤクルト(2267)、日ハム(2282)、味の素(2802)、日清食HD(2897)、三越伊勢丹(3099)、住友化(4005)、エーザイ(4523)、第一三共(4568)、コニカミノル(4902)、資生堂(4911)、TOTO(5332)、ガイシ(5333)、特殊陶(5334)、JFE(5411)、ナブテスコ(6268)、富士通(6702)、エプソン(6724)、TDK(6762)、村田製(6981)、日東電(6988)、ホンダ(7267)、HOYA(7741)、リコー(7752)、東エレク(8035)、あおぞら銀(8304)、りそなHD(8308)、みずほFG(8411)、JR東日本(9020)、JR西日本(9021)、JR東海(9022)、日通(9062)、郵船(9101)、商船三井(9104)、JAL(9201)、ANA(9202)、KDDI(9433)、中部電(9502)、関西電(9503)、Jパワー(9513)、東ガス(9534)・・・等々。
◆主なニュース
・トヨタ・富士重など営業益上振れ見通し 15年3月期
・米国産コメ輸入拡大、主食用数万トン TPP歩み寄り
・介護職、外国人を拡大 厚労省素案、技能実習の対象に
・国債取引、マイナス金利広がる 欧州の量的緩和で加速
・電車、架線なし快走 JR系・日立が新興国に売り込み
・長谷工、ベトナムでマンション建設 海外は27年ぶり
・訪日客獲得、アジアで先手 松屋やマツキヨが現地提携
・ダイハツ、4~12月営業益5割減 販促・開発費増で
・EU、ギリシャ金融支援延長も 財政再建の継続条件に
・サウジ新国王、原油の基本政策維持 シェア維持を優先
◆経済指標等
・日銀金融政策決定会合議事要旨(14年12月18~19日開催分)
・貿易統計(12月と14年、財務省)
・白物家電の国内出荷実績(12月と14年、日本電機工業会)
・外食売上高(12月と14年、日本フードサービス協会)
・独IFO企業景況感指数(1月)
◆その他
・通常国会召集
・主な決算
JSR(4185:合成ゴム大手)
トランコム(9058:物流センター受託、物流情報サービス)
・海外決算
マイクロソフト(ソフトウェア、ダウ銘柄)
テキサス・インスツルメンツ(半導体)
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【3】心に残る名言 **
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近すぎて見えなかったものも、
遠ざかる時はじめてその形がよくわかる。
銀色 夏生