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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
17511.75(+182.73)△1.05%
◎TOPIX
1403.22(+ 13.79)△0.99%
◎売買高概算 20億8434万株
◎売買代金概算 2兆1237億円
◎時価総額 505兆0802億円
◎値上り銘柄数 1321
◎(年初来)新高値 79
◎値下り銘柄数 431
◎(年初来)新安値 4
◎変わらず 110
◎騰落レシオ(25日)100.09%
◎サイコロ(日経平均) 8勝4敗 ○○○●●○●○○●○○ 66.7%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比+1.41%
75日線比+4.55%
◎為替
(対ドル) 118.35
(対ユーロ)134.15
◎出来高上位
1.第一船 <9132>
55円(+ 14円)126,055千株
2.みずほ <8411>
197.5円(+ 1.5円)103,906千株
3.三井住友建<1821>
170円(- 3円) 89,073千株
4.神戸製鋼 <5406>
210円(+ 10円) 54,050千株
5.三菱UFJ<8306>
622.2円(+ 7.5円) 47,743千株
◎売買代金上 (円)
1.日経レバE<1570>
13150円(+ 260円)131,270百万
2.ソフトBK<9984>
7355円(+ 299円)112,710百万
3.トヨタ自 <7203>
7685円(+ 100円) 75,717百万
4.ソニー <6758>
2737円(+126.5円)53,518百万
5.ファナック<6954>
20730円(+ 600円) 36,871百万
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1390万株 買い1510万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が連日で上昇、前日比182円(1.05%)高の1万7511円と心理的節目1万7500円を上回って取引終了です。
欧州中央銀行(ECB)が量的金融緩和の導入を決めたことを受け、昨晩のNYダウは259ドルの大幅高。これを好感して東京市場も朝方から幅広い銘柄に買いが先行。欧州を代表するドイツDAX指数も6日連続高で史上最高値を更新しており、世界的株高の流れからほぼ終日高い水準での値動きとなっています。売買代金は概算2兆1237億円、上海総合指数は8ポイント高の3351です。
業種別では、海運、鉄鋼、石油、非鉄、商社、保険、電機などの上げが目立ち、ゴム、医薬品、食品などが下げています。
個別銘柄では、ソニーが5日連続高で126.5円高の2737円と3年9ヶ月ぶりの高値水準となっています。昨年10月16日には業績悪化を嫌気して1782円まで下押ししましたが、本日の終値まで値幅にして955円と1000円近い上げ幅となっています。本日の上げは、欧州中央銀行(ECB)の量的緩和でユーロ圏の景気回復期待が高まり、欧州事業の比率が高い同社に物色の矛先が向かった形となっています。
ソフトバンクが299円高の7355円と値を飛ばしています。昼ごろに国内通信事業を手掛ける子会社4社を4月1日に合併すると発表。ソフトバンクモバイル、ブロードバンドサービスのソフトバンクBB、固定電話やデータ通信などのソフトバンクテレコム、移動通信サービスの「Y!mobile」を手掛けるワイモバイルの4社であり、経営の効率化を期待した買いが入っています。
尚、グーグルが無線のインターネット接続事業に参入する準備を進め、ソフトバンク傘下のスプリントと提携を模索していると報じられたことも材料視されています。
婦人下着首位のワコールHDが12円高の1160円と値を上げています。昨日にリコーの子会社で婦人服中堅の「三愛」(東京渋谷)から水着・下着事業を4月1日付で買収すると発表。三愛の水着は女性の間で知名度が高く、ワコールの業績拡大に寄与するとの見方から買いが入っています。
朝方安くなった日本電産が引けは49円高の8047円となっています。昨日の引け後に15年3月期業績の上方修正と期末配当の増額、及び自社株買いの実施を発表。一旦材料出尽くし感から売られ、9:05には7712円まで下押ししました。ただ、売り一巡後は改めて見直し買いが優勢となり、その安値からは上げ幅335円となっています。
サーボモーターとインバーター世界首位、産業用ロボットも累積台数世界首位の安川電機が84円高の1569円と値を飛ばしています。昨日の引け後に2015年3月期の連結純利益が前期比39%増の235億円になる見通しと発表。7年ぶりに最高益を見込む従来計画から10億円の増額とし、加えて増配を好感した買いが入っています。自動車の製造に使う産業用ロボットが中国や北米で好調です。
その他、原油安メリットの東京製鉄が56円高の852円、椿山荘と太閤園を擁する藤田観光が23円高の442円、ジェネリックの日医工が37円高の2023円と昨年来高値を更新、産業ロボット用精密減速機で世界シェア6割のナブテスコも61円高の3055円と値を上げて昨年来高値を更新、三越伊勢丹も20円高の1604円と上値追いの展開が継続しています。
本日の新高値銘柄は、前田道、東洋建、エムスリー、帝人、旭化成、東ソー、電化、日本触媒、日医工、ナブテスコ、ソニー、日野自、H2Oリテイ、東急、小田急、近鉄エクス、KDDI、東京ガス、藤田観光・・・等々です。
『藤田観光』(9722)が、本日のザラ場中に高値469円まで買われて第一目標の450円を早くも達成(終値は23円高の442円)しています。
東に「椿山荘」、西に「太閤園」を擁し、和風の見事な内外装で外国人から絶大な人気があり、ホテル稼働率は高水準。加えて、ビジネスニーズに応えるワシントンホテルや観光ニーズのホテルグレイスリー、そして箱根小涌園等も展開しています。「おもてなし」の名門ホテルを運営する同社。国策としての「観光立国にっぽん」というテーマ性に乗り、キッカケ次第で上げ足加速となることが想定され、静かな内に仕込んでおきたい銘柄です。
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【2】主な材料 **
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・ECB、量的金融緩和を決断 通貨安で景気刺激も
・マネー流入期待、日米欧で株高 ECBが資金供給
・長期債利回りが急低下 世界的な金利低下の流れで
・ソフトバンク、モバイルやBBなど子会社4社合併
・韓国の14年GDPは3.3%増 伸び悩みが続く
・中国の1月の製造業PMI、小幅改善も50届かず
・サウジのアブドラ国王死去 サルマン皇太子が即位
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【3】主な投資判断 **
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[クレディS証券]
据置き A
(3382)セブン&アイ 5,000→ 5,100円
引上げ C→B
(6141)DMG森精機 1,350→ 1,600円
[JPモルガン証券]
据置き A
(2802)味の素 2,100→ 2,500円
[野村証券]
据置き A
(3401)帝人 360→ 410円
引上げ B→A
(8355)静岡銀行 970→ 1,240円
[SMBC日興証券]
据置き A
(5334)日本特殊陶業 3,900→ 4,200円
据置き A
(6505)東洋電機製造 470→ 490円
据置き A
(6963)ローム 8,200→ 8,400円
[三菱UFJMS証券]
引下げ A→B
(4544)みらかHD 5,930→ 5,600円
引上げ C→B
(8086)ニプロ 690→ 1,000円
[みずほ証券]
引下げ B→C
(4523)エーザイ 3,900→ 4,400円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】商品名と一般名 **
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商品名や商標名が一般名(普通名称)として通用、あるいは商品名とは知らずに用いられているケースは多々ありますが、よく知られているものとしては下記のようなものがあります。
<商標・商品名> <登録企業> <一般名詞>
うどんすき 美々卯 寄せ鍋うどん
エレクトーン ヤマハ 電子オルガン
キャタピラー 米キャタピラー 無限軌道
サランラップ 米ダウケミカル 食品用ラップフィルム
旭化成ケミカルズ
シーチキン はごろもフーズ マグロの油漬け缶詰
宅急便 ヤマトHD 宅配便
テトラポッド 不動テトラ 消波ブロック
バンドエイド 米J&J ガーゼ付き絆創膏
ピアニカ 東海楽器 鍵盤ハーモニカ
ホカロン ロッテ 使い捨てカイロ
ポリバケツ 積水化学 プラスチック製バケツ
マジックインキ 内田洋行 油性マーカー
マジックテープ クラレ 面ファスナー
ちなみに、「シャワートイレ」はINAX(LIXIL)、「ウォシュレット」はTOTOの商標で、普通名称は「温水洗浄便座」です。
日本では来週から14年4~12月期の決算発表が本格化します。「円安」や「原油安」は多くの日本企業にとってプラス材料であるため、業績の上振れが期待でき、好決算の発表が相次げば相場の上値余地も広がります。