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【１】ＮＹ市況 ＊＊
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□ダウ工業株
１７８１３.９８（＋２５９.７０）△１.４８％
□ナスダック
４７５０.４０（＋ ８２.９８）△１.７８％
□Ｓ＆Ｐ５００
２０６３.１５（＋ ３１.０３）△１.５３％
□ダウ輸送株
９１４３.５２（＋２５４.８８）△２.８７％
□半導体株（ＳＯＸ）
６８２.４８（＋ ４.３２）△０.６４％
□ＮＹ原油先物（３月限）
４６.３１（－ １.４７）
□ＮＹ 金先物（２月限）
１３００.７０（＋ ７.００）
□バルチック海運指数
７５１ （－ １９）
□為替
（対ドル）１１８.５０
（対ユーロ）１３４.４７
□ＣＭＥ日経２２５先物
１７５６０（＋２００）※大証比
２２日のＮＹ株式市場は、欧州中央銀行（ＥＣＢ）の追加緩和決定を好感して大幅高で４日続伸となりました。
この日注目された定例理事会で欧州中央銀行（ＥＣＢ）は、国債を購入して資金を供給する「量的金融緩和」の導入を決定。購入の規模は月額６００億ユーロ（約８兆円）で、期間は３月から１年半、最終的な買い取り（資金供給）の規模は１兆ユーロ（約１３６兆円）を超える見通しとなりました。
ＥＣＢの量的緩和決定が予想されていたことや原油相場が大きく下落したことなどから取引開始直後は一時下げる場面もありましたが、その後はＥＣＢの追加緩和決定を評価し、株式市場に資金が流入するとの期待から上げ幅を拡大。また、この日は好決算の発表が相次ぎ、企業業績への懸念が後退したことも買いを後押ししました。
ダウはおよそ３週間ぶりの大幅高で、年初からの下落分をほぼ取り戻し、Ｓ＆Ｐ５００とナスダックは年初からのパフォーマンスがプラスに転じています。
業種別では、鉄道や航空などの運輸株、工業株や金融、小売りやハイテクなど広範囲に上昇した一方、通信と公益が下落しました。
個別銘柄では、増益決算を発表した鉄道のユニオン・パシフィックが大きく上昇し、先行きに明るい見通しを示した航空のユナイテッド・コンチネンタルも大幅高。市場予想を上回る好決算を発表した保険のトラベラーズが買われ、ＪＰモルガンやウェルズ・ファーゴなどの金融株の上昇も目立ちました。
無線通信網を利用したネット接続サービスを検討していると伝わったグーグルが上げ幅を拡大し、指数への影響の大きいアップルやマイクロソフトなども上昇。一方、リストラ策を発表したクレジット大手のアメリカン・エクスプレス（アメックス）が売られ、赤字決算を発表した通信のベライゾンなども軟調でした。
ダウ構成銘柄では、ユナイテッドを筆頭にＪＰモルガン、トラベラーズ、ゴールドマン・サックスなどの２７銘柄が上昇した一方、アメックス、ベライゾン、ＡＴ＆Ｔの３銘柄が下げました。
ＮＹ原油先物（ＷＴＩ）は大幅反落。米当局が発表した週間在庫統計で原油在庫が１４年ぶりの大幅増となり、在庫量も８０年超ぶりの高水準を記録したことから原油相場は売りが先行。ＥＣＢの量的緩和決定でドル高・ユーロ安が進んだことも下押し要因となり、一時４５ドル台まで下げ幅を拡大する場面がありましたが、ＮＹ株の上昇が下支えとなり安値からはやや値を戻しています。
金先物は小反発となり、昨年年８月１５日以来、約５カ月ぶりに１３００ドル台で取引を終了しました。バルチック海運指数（ＢＤＩ）は反落です。
ＣＭＥ日経２２５先物（円建て）は１７５６０（大証先物比２００円高）で取引を終了しました。
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【２】主な注目材料とニュース ＊＊
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☆注目材料
昨晩のＮＹダウは大幅高、前日比２５９ドル高の１万７８１３ドルと４日連続で上昇しています。昨年１２月２６日に付けた史上最高値（１万８０５３ドル）にあと２４０ドルと迫っています。
シカゴ日経平均先物は１万７５６０円と昨日の東京市場の日経平均株価１万７３２９円と比べて２３０円ほど高い水準となっています。
＝ ドイツＤＡＸ、史上最高値更新！ ＝
欧州を代表するドイツＤＡＸ指数は６日連続高、前日比１３６ポイント高の１万０４３５と５日連続で史上最高値を更新しています。
今朝６：３０の円相場は、対ドルで１ドル＝１１８円５８銭前後（昨日１６：００頃は１１８円２７銭）とやや円安に振れています。対ユーロは１ユーロ＝１３４円４１銭前後（同１３７円０５銭）と大幅に円高が進行しています。
欧州中央銀行（ＥＣＢ）が昨日開催の理事会で、国債購入を含む大規模な量的金融緩和を決定しています。この発表を受けて一部の欧州国債の利回りが低下し、ユーロが売られています。
ＮＹ原油は、前日比１．４７ドル安の１バレル＝４６．３１ドルとなっています。米エネルギー情報局（ＥＩＡ）が発表した週間の石油在庫統計で原油在庫が前週比１０１０万バレル増と市場予想の２６０万バレル増を大きく上回ったことを嫌気し、売りが出ています。
ＮＹ金価格は、前日比７．０ドル高の１トロイオンス＝１３００．７ドルとなっています。終値ベースで昨年８月１５日以来、約５ヵ月ぶりに１３００ドル台に乗せています。
＝ 欧州中央銀行、量的緩和導入を決定 ＝
欧州中央銀行（ＥＣＢ）は昨日の理事会で、ユーロ加盟国の国債を購入し、お金を大量に金融市場に供給する「量的緩和政策」の導入を決定しています。具体的には、ＥＣＢの指揮下で各国中銀が３月から国債を含めて月額６００億ユーロ（約８兆円）の資産を買い取り、当面来年９月まで続けます。
ＥＣＢは、ユーロ圏の主要政策金利を史上最低の０．０５％に据え置くことも決めています。
昨日の日経平均株価は、前日比４８円高の１万７３２９円となっています。
東証１部の売買高は１９億７１０８万株と２０億株を割り込み、今年の最少水準となっています。
東証が昨日発表した１月第２週（１月１３～１６日）の投資部門別売買動向を見ますと、外国人投資家は２週連続で売り越し、売越額は４５０４億円（前週は４３４９億円の売り越し）となっています。昨年８月第１週以来、約５ヵ月ぶりの高水準となっています。
一方、個人投資家は３週連続で買い越し、買越額は２７９７億円（前週は４８３５億円の買い越し）となっています。年金基金の動向を反映する信託銀行は２週連続で買い越し、買越額は１４５２億円（前週は６８８億円の買い越し）となっています。
本日は、１０：４５に１月のＨＳＢＣ中国製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）速報値が発表されます。事前予想は４９．５（１２月の同・改定値４９．６）となっています。景気判断の分岐点となる５０を２ヵ月連続で下回る見通しです。ＰＭＩは５０を上回ると景況の改善を、５０を下回ると景況の悪化を示しています。
気象庁から３カ月予報（２～４月）が発表されます。前回（１２月２４日）発表の３カ月（１月～３月）予報では、２月は西日本の太平洋側は低気圧の影響を受けやすく平年に比べ晴れの日が少ない見込みです。その他の地域は平年と同様としています。
第３四半期（４～１２月）の決算発表で、本日は１３：００台にリコーリース（８５６６）、１４：００台は帝国ホテル（９７０８）、１５：００台はカブコム（８７０３）などが予定しています。
その他、海外では１１月の独製造業ＰＭＩ速報値、１１月のユーロ圏製造業ＰＭＩ速報値、１２月の米中古住宅販売件数、１２月の米景気先行指数（コンファレンス・ボード）の発表などが予定されています。２５日（日）はギリシャ総選挙が予定されています。
米主要企業の四半期決算で、今晩はＧＥ（ゼネラル・エレクトリック）、マクドナルドなどが発表を予定しています。
◆主なニュース
・欧州中銀が量的緩和 月６００億ユーロ、来年９月まで
・有機ＥＬ、１７年にも国内量産 ソニーなど出資新会社
・高浜１・２号機の運転延長 関西電力、４月に申請方針
・ヤマト運輸、メール便廃止 利用者の「信書」同封防ぐ
・コンビニで大衆薬を拡大 ローソン、ツルハＨＤと提携
・ビール大手、低アルコール飲料増産 低迷ビール系補完
・日立グループ１０社、国際会計基準 １６年３月期から
・日本電産の今期、純利益３３％増 車載用モーター好調
・中国、公開オペで１年ぶり資金供給 春節控え金利抑制
◆経済指標等
・月例経済報告（１月、内閣府）
・電力需要実績（１２月、電気事業連合会）
・中国製造業ＰＭＩ（１月速報値、ＨＳＢＣ）
・仏ＰＭＩ（１月速報値）
・独ＰＭＩ（１月速報値）
・ユーロ圏ＰＭＩ（１月速報値）
・英小売売上高（１２月）
・シカゴ連銀全米活動指数（１２月）
・米中古住宅販売件数（１２月）
・米景気先行指標総合指数（１２月）
・北米地域の半導体製造装置ＢＢレシオ（１２月）
◆その他
・イスラム国人質事件 ２３日午後２時５０分頃が期限
・主な決算
カブコム証（８７０３：）
帝国ホテル（９７０８：）
・海外決算
ゼネラル・エレクトリック（複合企業、ダウ銘柄）
マクドナルド（ファストフード、ダウ銘柄）
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【３】心に残る名言 ＊＊
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貧者は昨日のために今日働き、
富者は明日のために今日働く。
二宮 尊徳
