23日から募集が予定されていた新型窓口販売方式による5年利付国債(第122回)ですが、財務省が募集を行わないことを決めました。募集停止になった理由は金利低下です。日銀が量的金融緩和として国債を大量に購入しているため国債利回りは低下を続けていますが、20日の5年物国債の入札では最高落札利回りが初めてゼロ%になりました。このため、新型窓口販売国債5年物の応募者利回りもマイナスになってしまい、需要が見込めないと判断されたとのことです。そりゃ利子がマイナスなら誰も買いませんよね・・・
新型窓口販売国債は2年物については昨年10月以来募集停止となっていますが、新型窓口販売国債5年物の募集が停止されるのは、2007年10月の販売開始以来初めてのことです。
個人投資家が購入できる国債には「個人向け国債(固定3年・固定5年・変動10年)」と「新型窓口販売国債(2年固定・5年固定・10年固定)」の2種類があります。個人向け国債は下限金利が0.05%で固定されていますが、新型窓口販売国債は直近の入札で発行された国債利回りと同じ表面利率が設定されるため、市況によってはマイナスにもなりえます。
国債利回りは、個人向け社債を発行する際のベース金利としても機能しています。すなわち個人向け社債の金利は、発行時点の同年限の国債利回りに対して、信用リスクに見合った上乗せ金利(スプレッド)を乗せた金利が設定されます。金利が低すぎて国債が発行できないような状況というのは、個人向け社債に投資したい個人投資家にとっては目を覆いたくなる状況ですね・・・