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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
17366.30(+352.01)△2.07%
◎TOPIX
1397.63(+ 25.22)△1.84%
◎売買高概算 21億3483万株
◎売買代金概算 2兆1600億円
◎時価総額 503兆4161億円
◎値上り銘柄数 1657
◎(年初来)新高値 105
◎値下り銘柄数 158
◎(年初来)新安値 8
◎変わらず 45
◎騰落レシオ(25日) 92.47%
◎サイコロ(日経平均) 6勝6敗 ●●●○○○●●○●○○ 50.0%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比+0.59%
75日線比+3.97%
◎為替
(対ドル) 118.32
(対ユーロ)136.99
◎出来高上位
1.三井住友建<1821>
181円(- 4円)114,021千株
2.みずほ <8411>
197.3円(+ 3.4円)107,664千株
3.神戸製鋼 <5406>
203円(+ 12円) 57,840千株
4.ユニチカ <3103>
57円(- 1円) 53,466千株
5.三菱UFJ<8306>
625.0円(+16.2円) 49,910千株
◎売買代金上位 (円)
1.日経レバE<1570>
12970円(+ 520円)144,802百万
2.トヨタ自 <7203>
7659円(+ 194円) 80,229百万
3.ソフトBK<9984>
6922円(+ 82円) 47,645百万
4.武田薬品 <4502>
5502円(+ 179円) 33,765百万
5.ファナック<6954>
19910円(+ 710円) 31,309百万
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1050万株 買い950万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が大幅高、前日比352円(2.0%)高の1万7366円で取引終了です。
昨晩のNYダウはキング牧師誕生日で休場でしたが、円相場が昨日の1ドル=117.10円前後から118円台乗せまで円安が進行したこと、加えてオランド仏大統領が欧州中央銀行(ECB)が22日の理事会で量的金融緩和に踏み切ると示唆したことで欧州景気の先行き警戒感が和らいだことを好感して朝方から幅広い銘柄に買いが先行。円安が徐々に進んで一時1ドル=118.50円前後となったことも買い安心感を誘い、引けにかけて徐々に上げ幅を広げています。売買代金は概算2兆1600億円、上海総合指数は56ポイント(1.8%)の大幅高で3173です。
業種別では、機械、鉄鋼、倉庫、自動車、銀行、食品などの上げが特に目立ちます。
個別銘柄では、JR東海が520円高の1万8865円、JR東日本が163円高の9109円、JR西日本は59円高の5854円と値を上げて昨年来高値を更新。日本政府観光局が本日に12月の訪日外国人客数を発表します。訪日客数は14年通年で1300万人を超える見通しであり、インバウンド消費関連として継続的な買いが入っています。
オリエンタルランドも560円高の3万1810円と値を上げて連日で上場来高値を更新、海外旅行取扱高2位でハウステンボスを運営するHISも60円高の3815円と値を上げて昨年来高値を更新しています。
基礎・地盤改良・法面など特殊土木のライト工業が63円高の1120円と値を上げて昨年来高値を更新。同社の薬液注入による液状化対策工法が従来工法に比べ低い圧力で薬液を注入するため、タンクや橋梁などの構造物の直下における工事が可能となり、港湾や空港の液状化対策で恩恵を受けると期待した買いが入っています。
フランスのオランド大統領が講演でECBは22日の理事会で国債買い入れの実施を決定すると発言。量的緩和導入期待から19日の欧州株式市場が堅調となり、ドイツDAX指数は連日で最高値を更新。
こうした流れから東京市場では欧州向け売上高比率の高い銘柄が軒並み高。エアコン世界首位のダイキンが333円高の8126円、マツダが105円高の2623円、ニコンが46円高の1498円、コニカミノルタが44円高の1288円と値を上げています。
その他、好業績見通しで旧安田系の東京建物が29円高の863円、トヨタ自が194円高の7659円、テニスの全豪オープン開始でWOWOWが110円高の5050円、三越伊勢丹が52円高の1575円、炭素繊維の東レが12円高の972.9円と1000円に接近、NC(数値制御)装置世界首位のファナックが710円高の1万9910円と値を飛ばしています。
本日の新高値銘柄は、大成建、東洋建、ライト工、森永菓、グリコ、明治HD、日清食、東ソー、花王、武田薬、小野薬、日ペ、オリエンタルランド、ブリヂストン、ユニチャーム、京成電、HIS、東京ガス・・・等々です。
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【2】主な材料 **
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・10年債利回り、初の0.1%台 5年物はマイナス金利
・国際通貨基金、世界の成長率見通しを3.5%に下方修正
・今年の世界の経済見通し、国連も3.1%成長に下方修正
・昨年の出国日本人、前年比3%減 円安で海外旅行割高に
・国家公務員の在宅勤務拡大 20年までに全業務の10%
・上信越の妙高と戸隠、3月に国立公園に指定 環境審議会
・伊藤忠、中国国有企業にタイ財閥と折半出資 株価は下落
・14年10~12月期の中国GDP、7.4%成長に減速
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【3】主な投資判断 **
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[ドイツ証券]
据置き A
(4902)コニカミノルタ 1,480→ 1,500円
据置き A
(6588)東芝テック 900→ 930円
引上げ C→B
(7731)ニコン 1,490→ 1,500円
[クレディS証券]
引上げ B→A
(4924)ドクターシーラボ 3,900→ 5,200円
据置き A
(2914)JT 4,000→ 3,650円
据置き A
(5406)神戸製鋼所 220→ 320円
[UBS証券]
据置き A
(6702)富士通 1,000円
[モルガンSMUFJ証券]
据置き A
(8001)伊藤忠商事 1,580→ 1,500円
据置き A
(8002)丸紅 830→ 780円
据置き B
(8031)三井物産 1,690→ 1,400円
据置き B
(8058)三菱商事 2,300→ 2,100円
据置き C
(2768)双日 190→ 160円
[ゴールドマンS証券]
据置き A
(6594)日本電産 8,600→ 9,000円
据置き A
(6770)アルプス電気 2,720→ 2,800円
[みずほ証券]
据置き A
(5423)東京製鉄 870→ 950円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】破滅型とゆとり型 **
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賭け事が好きな人は大きく二つのタイプに分かれるといいます。
一つは「破滅型」で、勝つ回数は多いものの金額的には小額で、反対に負ける時には高額になってしまうタイプ。
もう一つは「ゆとり型」といわれるもので、負ける回数は多いものの金額的には小額で、勝つ際には大金を稼ぐタイプだそうです。
次のような相場師の言葉もあります。
「不思議なんですけど、人は損には耐えられるんですわ。利の方が我慢できん。玄人と素人に差なんて大してない。十回相場張って一、二回当たればよろし。それはどちも同じような確立なんです。・・違うとすれば、その一度の当たりで、どこまで利が乗った時に耐えられるかということですな。百円で利喰うか、千円まで待てるか。それが人間の器量なんですわ。」
また、財政建て直しで大きな実績を残した二宮尊徳(二宮金次郎)は次のように言っています。
「近きをはかるものは春植えて秋実るものをも、なお遠しとして植えず。ただ眼前の利に迷うて、蒔かずして取り、植えずして刈り取ることのみ眼につく。故に貧窮す。」
なぜ「破滅型」になってしまうのか、またそうなるのを防ぎ「ゆとり型」になるにはどのような方法を取るべきかを考える時、株式投資を行う上でも大きなヒントを得ることができます。
日経平均株価は本日の上昇で、上値を抑えていた25日線のみならず、同じく上値の関門となりやすい一目均衡表の雲の上限や13週線などの節目を次々と突破。また、昨年12月8日の高値1万8030円から先週1月16日の安値1万6592円までの半値戻しも達成しており、状況としてはかなり好転してきています。