――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【1】NY市況 **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
□ダウ工業株
17511.57(+190.86)△1.10%
□ナスダック
4634.38(+ 63.56)△1.39%
□S&P500
2019.42(+ 26.75)△1.34%
□ダウ輸送株
8764.12(+108.18)△1.25%
□半導体株(SOX)
663.86(+ 7.35)△1.12%
□NY原油先物(2月限)
48.69(+ 2.44)
□NY 金先物(2月限)
1276.90(+12.10)
□バルチック海運指数
741 (- 8)
□為替
(対ドル)117.61
(対ユーロ)136.04
□CME日経225先物
17075(+275)※大証比
先週末16日のNY株式市場は、消費関連の指標が好調だったことや原油相場の上昇を手掛かりに買い優勢となり大幅高で取引を終了しました。
朝方発表されたミシガン大学調査の1月の消費者態度指数(速報値)が大きく改善したことで、12月の小売売上高の予想以上の低下で強まった個人消費への懸念が後退し、NY株式市場は買いが優勢となりました。
国際エネルギー機関(IEA)が1月の石油市場月報で、非OPECの産油国が減産するとの見通しを示したことで、供給過剰懸念が和らいだ原油相場が上昇したことや、12月の米消費者物価指数(CPI)が前月比で低下し、早期の利上げ観測が後退したことも支援材料。
NY株は前日まで連日で値を下げており、3連休を控えたこの日は売り方の利益確定や持ち高調整の買い戻しを交えて引けにかけて上げ幅が拡大しました。
この日は全業種が上昇し、エネルギーなどが上昇率上位となっています。
個別銘柄では、シェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー株が軒並み高となり指数の上昇をけん引。エボラ出血熱のワクチン開発で、欧州の研究機関から1億ユーロ(約135億円)の助成金を受け取ることを明らかにしたジョンソン&ジョンソンが堅調だった他、アムジェンやギリアド・サイエンシズ、セルジーンなどのバイオ医薬品株が大きく上昇しました。
一方、ウォルマートやターゲットなどの消費関連株の一角が軟調だった他、減収減益決算が嫌気された金融大手のゴールドマン・サックスが下落。スイスフラン相場の急変動によて生じた顧客の大規模な損失の肩代わりで資本不足に陥った外国為替証拠金(FX)取引業者のFXCMが急落し、取引停止となりました。
ダウ構成銘柄では、ホームデポ、エクソンモービル、シェブロン、ユナイテッド・テクノロジーズ、トラベラーズ、ベライゾンなどの27銘柄が上昇した一方、ゴールドマン・サックス、ウォルマート、キャタピラーの3銘柄が値下がりしました。
NY原油先物(WTI)は大きく反発。IEAの2105年の供給量見通しの下方修正や米消費者態度指数の改善を手掛かりに買い戻しが優勢となりました。金先物は6営業日続伸。スイスフランを巡る為替市場の混乱でリスク回避ムードが強まり、代替通貨としての金に資金が流入しました。バルチック海運指数(BDI)は3日続落です。
CME日経225先物は、円建ては17075(大証比275円高)、ドル建てが17125(同325円高)で取引を終了しました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【2】主な注目材料とニュース **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
☆注目材料
= NYダウ、大幅高! =
先週末のNYダウは大幅高、前日比190ドル高の1万7511ドルと6日ぶりに上昇しています。
シカゴ日経平均先物は1万7075円と16日(金)の東京市場の日経平均株価1万6864円と比べて210円ほど高い水準となっています。
= ドイツDAX、史上最高値更新! =
欧州を代表するドイツDAX指数は、前日比135ポイント高の1万0167と昨年12月5日以来、約1ヵ月ぶりに史上最高値を更新しています。
週末のNY市場の円相場は、対ドルで1ドル=117円60銭~70銭(16日17:00時点は116円53銭前後)と大きく円安に振れています。米国株高や米長期金利の上昇を受け、日米金利差拡大を意識した円売り・ドル買い(円安・ドル高)の動きとなっています。
対ユーロは1ユーロ=135円80銭~135円90銭(同135円53銭前後)とやや円安に振れています。
NY原油は、前日比2.44ドル高の1バレル=48.69ドルとなっています。
NY金価格は6日連続高、前日比12.1ドル高の1トロイオンス=1276.9ドルとなっています。終値ベースで昨年8月29日以来、約4ヵ月半ぶりの高値水準となっています。
16日(金)日経平均株価は、前日比244円安の1万6864円となっています。スイス国立銀行による対ユーロでのスイスフラン上限撤廃を背景に、円高が進行したことを嫌気してしています。12:46には下げ幅が516円となって1万6592円まで下押しする場面がありましたが、売り一巡後は押し目買いが入り、取引終了にかけて下げ幅を縮小しています。
チャート上からは、たくり線(下ヒゲを伴う陽線)が出現。この足型は、深い井戸に落ち込んだ物をたくり上げる新たな勢力の発生を意味しています。底打ちから反転高への期待が高まります。
注目の騰落レシオは80%となっています。同指数の目安として、レシオ80%割れからそろそろ仕込みの準備に入り、レシオ70%前後は底値ゾーンとなります。
東証が16日発表した1月第1週(1月5~9日)の投資部門別売買動向を見ますと、外国人投資家は2週連続で売り越し、売越額は4349億円(前週12月29~30日は206億円の売り越し)となっています。昨年8月第1週(4571億円)以来、5ヵ月ぶりの高水準です。
一方、個人投資家は2週連続で買い越し、買越額は4835億円(前週は168億円の買い越し)となっています。昨年3月第2週(5209億円)以来、約10ヵ月ぶりの高水準です。年金基金の動向を反映する信託銀行は2週ぶりに買い越し、買越額は688億円(前週は129億円の売り越し)となっています。
今週の主な国内経済指標・行事として、本日は12月の消費動向調査。20日(火)は日銀金融政策決定会合(~21日)、12月の首都圏マンション発売戸数、12月のコンビニエンスストア売上高。21日(水)は黒田日銀総裁会見。22日(木)は1月の金融経済月報。23日(金)は気象庁3カ月予報などが予定されています。
今晩はキング牧師誕生日(祝日)でNY市場は休場となります。
その他、海外では20日(火)は10~12月期の中国GDP、12月の中国小売売上高、12月の中国鉱工業生産、1月の独ZEW景況感指数、1月のNAHB米住宅市場指数、オバマ米大統領が一般教書演説。21日(水)は世界経済フォーラム・ダボス会議(~24日)、12月の米住宅着工件数など。
週後半の22日(木)は欧州中央銀行(ECB)理事会、ドラギECB総裁記者会見、11月のFHFA米住宅価格指数。23日(金)は1月のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値、1月の独製造業PMI速報値、1月のユーロ圏製造業PMI速報値、12月の米中古住宅販売件数、12月の米景気先行指数(コンファレンス・ボード)の発表などが予定されています。
米主要企業の四半期決算で20日(火)はAMD、IBM、ジョンソン&ジョンソン、モルガン・スタンレー。21日(水)はアメリカン・エキスプレス、イーベイ。22日(木)はスターバックス、トラベラーズ、ベライゾン。23日(金)はGE(ゼネラル・エレクトリック)、マクドナルドなどが発表を予定しています。
◆主なニュース
・経営目標にROE広がる 伊藤忠15%、三井化学8%
・首相、中東に2900億円超の経済支援 カイロで演説
・中東インフラ整備の受注後押し 首相歴訪に46社同行
・公共工事の賃金4.2%上げで調整 人材確保へ国交省
・企業主導の「ミニ規制緩和」広がる 省庁、柔軟に対応
・日銀、「貸出支援制度」1年延長 拡充検討、次回会合
・日本原電、東西で分社検討 運転・廃炉請負で経営再建
・シャープが無線新技術 Wi-Fiエリア拡張しやすく
・ドラッグ店、在宅療養支援 ウエルシア、無菌調剤室増
・米英首脳、対テロ結束で一致 オバマ氏、最終的に打倒
◆経済指標等
・鉱工業生産指数(11月確報、経産省)
・製造工業稼働率指数(11月、経産省)
・消費動向調査(12月、内閣府)
・全国百貨店売上高(12月と14年、日本百貨店協会)
◆その他
・主な決算 津田駒(6217:繊維機械の総合首位)
メルコ(6676:PC周辺機器のバッファローが傘下)
・19日はキング牧師誕生日で米全市場が休場
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【3】心に残る名言 **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
人に施したる利益を記憶するなかれ、
人より受けたる恩恵は忘るるなかれ。
バイロン