【今週の為替相場振返り】
今週はなんと言ってもスイスフランの急騰が大きな出来事でした。
フランは今週、一日で23円近くの急騰を見せ138円後半まで値を伸ばし実に1980年以来、35年ぶりの高値を記録しています。
常々、リスク管理の重要性は指摘してきたつもりですがリスク管理をする上ではポジションを建てる時には逆指値で損きりを設定する事が有効と考えていました。
しかし今回の場合は逆指値の損きりは機能したのか?
私自身、フランの売りポジションは持っていなかったので検証は出来なかったのですが、急騰直後は値が飛んでいましたので恐らく損きり設定値から大分放れた位置で決済されたのではないかと思います。
一日でこれほどの急変が起きるのもグローバル経済で資本移動の自由化が進んでいる弊害なのではないかと思ってしまいます。
ドル円は今週は下値目処としてあげた116円割れを週末に達成し、週終値にかけては117円半ばまで急速に戻しています。
相場環境は依然として良くないのですが下値目処に到達したことで一旦は反発を見せています。
フラン急騰の煽りを最も受けたのがユーロでユーロ円は134円台まで急落し昨年10月の安値まで迫ってきました。
今回のフランの急騰を見ると行き過ぎた規制緩和の悪影響が出ているのではないかと思います。
改革、規制緩和・・・といった事が日本のみならず世界的に叫ばれてきましたが見直す時期に来ているのではないかと考えます。