■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■
1月16日の東京株式市場は、米NY株安など外部環境の悪化から売られ日経平均株価は反落いたしました。
昨晩の米NY株式市場は続落。DOWは-106ドルの17,320ドル、NASDAQ総合指数は-68.50ポイントの4,570.82ポイントでした。
寄り付き前の外資系証券6社経由の注文状況は売り850万株、買い1,340万株で、差し引き490万株の買い越し。金額ベース(6社)も買い越しでした。
東京株式市場は、昨晩の米NY株式市場の続落や急速な円高進行が嫌気され、主力銘柄を中心に売りが優勢となり下落しました。
日経平均株価は、始値16,812円と前日終値17,108円から296円安くスタートしました。朝方から全面安の展開となり下げ幅を500円超に拡大しましたが、その後は調整一巡の見方からやや持ち直し、-244円の16,864円で本日の取引を終えました。
東証1部の騰落数は、値上がり206銘柄、値下がり1,615銘柄、変わらずは39銘柄。東証1部の売買代金は2兆7,143億円、売買高は27億1,228万株でした。
■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■
週末金曜日、本日の東京株式市場は、主力株を筆頭に幅広い銘柄が売られ反落の動きとなっております。
個別では、三菱UFJFG(8306)、りそなホールディングス(8308)など大手銀行株や、SBIホールディングス(8473)、大和証券グループ本社(8601)、松井証券(8628)など証券株は売り物に押され下落。
また、第一生命保険(8750)、MS&ADインシュアランス(8725)、損保ジャパン日本興亜ホールディングス(8630)など保険株、トヨタ自動車(7203)、ホンダ(7267)、富士重工業(7270)など自動車株、シャープ(6753)、東芝(6502)など電機株も売られ下落しました。
更に、新日鐵住金(5401)、神戸製鋼所(5406)など鉄鋼株や、大豊建設(1822)、西松建設(1820)など建設株、東京建物(8804)、住友不動産(8830)などの不動産株も売り物に押され下落しました。
その中目立った銘柄では、昨日に期末配当金を10円から40円へ大幅な引き上げが好感されストップ高と暴騰したエーアイテイー(9381)が+148円の1,142円と大幅続伸し東証1部上昇率ランキングトップに君臨。新作ゲームへの期待から人気化したオルトプラス(3672)は+81円の963円と大幅上昇し同ランキング2位にランクインしました。
その他、SCREENホールディングス(7735)、ブロンコB(3091)、元気寿司(9828)、DOWA(5714)、日本管理(3276)、エイチーム(3662)、ニチハ(7943)、マルカキカイ(7594)なども買われ上昇しました。
■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■
本日の新興市場は、日経平均株価の下落に歩調を合わせ軟調な動きとなっております。
主力株では、ガンホー(3765)を始め、ナカニシ(7716)、セリア(2782)、いちごグループ(2337)、フクダ電子(6960)、デジタルガレージ(4819)、竹内製作所(6432)、USEN(4842)、マイクロニクス(6871)、VTHD(7593)、レーサム(8890)、ミクシィ(2121)、タカラバイオ(4974)、アスカネット(2438)、
SOSEI(4565)、ナノキャリア(4571)、オプティム(3694)などがそろって下落しました。
新興市場指数は、JASDAQ平均、マザーズ指数はともに続落しました。
目立った銘柄では、昨日ストップ高となったファンドクリエーショングループ(3266)が+50円の209円とストップ高を重ねたのを始め、クルーズ(2138)、アクトコール(6064)、NFKホールディングス(6494)、ハマイ(6497)などが値幅制限いっぱいまで買わ
れました。
SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ(9478)が+34円の284円まで暴騰。ファーマフーズ(2929)が+300円の1,506円ストップ高と暴騰しました。
さて、東京株式市場ですが「大幅下落」の翌日は「大幅反発」、そして翌日は「大幅下落」と、日ごとに上下に大きく揺れる波乱の動きとなっております。昨日の反発で「ようやく目先の底入れをした印象を受ける動き」といたしましたが、今日はダメ押しの下げとなりました。
年明けから続いている『下落トレンド』も丸2週間が経過しました。ひとまず来週は目先の底入れから反発に転じる動きが予想されます。大きく売り込まれた銘柄の反発に期待していきましょう。
■□ 日経平均株価の動向と予想 □■
本日の日経平均株価終値は-244円の16,864円と反落。TOPIXも-12.87の1,363.73ポイントと下落いたしました。
昨晩の米NY株式市場は続落。 S&P500は12月16日以来初めて2000を下回り引けました。第4・四半期決算で純利益が14%減少したことが嫌気されたバンク・オブ・アメリカは5.2%安に。大幅減益決算を発表したシティグループも3.7%安と下落と、大手米銀行の決算が思わしくなかったことが嫌気され全般安となりました。
東京株式市場は、昨晩の米NY株式市場は続落、為替は円高に振れ、シカゴ平均株価先物は大きく売られたことから、売り優勢で取引が始まりました。
日経平均株価は-296円の16,812円と大きく水準を下げた位置で始まりました。寄付き後も売り優勢の動きは続き下げ幅を拡大し-480円の16,628円で前場の取引を終えました。しかし後場に入ると押し目買いから下げ幅を縮小、結局-244円の16,864円で本日の取引を終えました。
日経平均株価の中期基調は下向きを継続。短期基調も下向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは○●●●●○○○●●○●「5勝7敗」。
日足は窓空け陽線を形成しております。
市場では「対ユーロでのスイスフラン上限撤廃の影響が読み切れず、円高警戒でいったんポジションを落とす動きが出ている。しかしここから売り仕掛けても効果は出にくいだろう」「日銀ETF買いの観測に加え、週末で売りポジションを手じまう動きも出て下げ幅は縮小したが、不透明要因が多く上値の重さも意識されている」などと指摘されております。
直近安値の16,672円割れを回避していたのですが、本日-516円の16,592円まで売られザラ場で割り込む場面がありました。引けは16,864円と多少戻したのですが、今日割り込んだことから来週はもうひと下げある可能性がございます。ただその後は底打ち反転の動きとなり目先の底入れから1週間ほどの反発の動きに転じるのではないかと思われます。