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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
17427.09(-186.59)▼1.06%
□ナスダック
4639.32(- 22.18)▼0.48%
□S&P500
2011.27(- 11.76)▼0.58%
□ダウ輸送株
8689.87(- 75.47)▼0.86%
□半導体株(SOX)
661.65(- 3.93)▼0.59%
□NY原油先物(2月限)
48.48(+ 2.59)
□NY 金先物(2月限)
1234.50(+ 0.10)
□バルチック海運指数
757 (- 5)
□為替
(対ドル)117.30
(対ユーロ)138.23
□CME日経225先物
16775(+ 15)※大証比
14日のNY株式市場は、投資家の景況感が悪化したことや米銀の失望決算で売りが優勢となり4営業日続落となりました。
米商務省が発表した年末商戦期の昨年12月の小売売上高が前月比で0.9%減と、市場予想(0.1%減)を下回ったことで足元の景気の弱さが意識され、NY株は寄り付きから売りが先行。
世界銀行が2015年と16年の成長率見通しを下方修正したことや産業資材として広く利用されている銅相場の下落、金融大手のJPモルガン・チェースが発表した四半期決算が減収減益で市場予想を下回ったことなども投資家心理を悪化させ、ダウの下げ幅は一時348ドル安まで拡大しました。
米連邦準備理事会(FRB)はこの日発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、米経済活動の拡大が続くとの見方を示したことを受けて売り圧力が弱まり、指数は終盤にかけてやや下げ幅を縮小。S&P500は節目の2000ポイントを割り込む場面もありましたが、引けにかけて同水準を回復しています。
業種別では、公益やエネルギーが堅調だった一方、金融や素材の下落が目立ちました。
個別銘柄では、12月の小売売上高の落ち込みで消費の弱さが意識されたことからウォルマートやターゲット、メーシーズなどの小売株が下落した他、クレジットカードのビザやアメリカン・エクスプレス(アメックス)なども値を下げました。減益決算を発表したJPモルガンが失望売りで大幅安となり、増収増益決算を発表した金融大手のウェルズ・ファーゴも金利低下による収益鈍化懸念で軟調に推移しました。
充電に関する問題で中国での販売が鈍っていることを明らかにした電気自動車(EV)のテスラ・モーターズが急落。ロンドン金属取引所(LME)で銅相場が約5年半ぶりの安値をつけ、産銅大手のフリーポート・マクモランが大幅続落。BHPビリトンやヴァーレなどの鉱山株も下落しました。一方、携帯型情報端末を手掛けるブラックベリーに対し、韓国サムスン電子が買収を提案したと報じられたことからブラックベリー株が急伸しています。
ダウ構成銘柄では、JPモルガン、ウォルマート、ゴールドマン・サックス、アメックス、ビザなどの下落が目立つ一方、メルク、ファイザーの3銘柄が前日比プラスで取引を終了しました。
NY原油先物(WTI)は大幅高で4営業日ぶりに反発。世銀による成長率見通しの引き下げや米小売売上高、予想以上の在庫の積み上がりなどマイナス材料が多く、売り優勢で推移していましたが、為替市場でドル安・ユーロ高となったことからドル建てで取引されている原油先物の割安感が増し終盤に買い戻されました。金先物はほぼ横ばい。バルチック海運指数(BDI)は小反落です。
CME日経225先物は、円建ては16775(大証比15円高)、ドル建てが16830(同70円高)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
昨晩のNYダウは4日連続安、前日比186ドル安の1万7427ドルとなっています。
シカゴ日経平均先物は1万6775円と昨日の東京市場の日経平均株価1万6795円と比べて20円安い水準となっています。
今朝6:30の円相場は、対ドルで1ドル=117円32銭前後(昨日16:00頃は116円97銭)とやや円安に振れています。昨日発表の12月の米小売売上高が前月比0.9%減と市場予想を大きく下回り、米国景気の先行き懸念から米長期金利が低下。日米金利差縮小から円買い・ドル売り(円高・ドル安)の動きが強まり、一時1ドル=116円07銭を付ける場面がありました。
対ユーロは1ユーロ=138円26銭前後(同137円87銭)とやや円安に振れています。
NY原油は、前日比2.59ドル高の1バレル=48.48ドルと4日ぶりに上昇しています。
NY金価格は小幅高、前日比0.1ドル高の1トロイオンス=1234.5ドルと4日連続で上昇しています。
昨日の日経平均株価は、前日比291円安の1万6795円と2日連続で値下がりしています。終値ベースで4日ぶりに1万7000円台を割り込んでいます。
注目の騰落レシオは低下傾向にあり、昨日時点で84%となっています。同指数の目安として、レシオ80%割れからそろそろ仕込みの準備に入り、レシオ70%前後は底値ゾーンとなります。
東証が昨日発表した1月9日時点の信用取引残高(東京・名古屋2市場合計)は、買い残が3週ぶりに増加し、前週比1728億円増の3兆1377億円となっています。
一方、売り残は4週連続で減少し、前週比144億円減の5945億円となっています。信用倍率は前回(12月30日時点)の4.87倍から5.28倍となっています。
本日は、8:50に11月の機械受注が発表されます。民間設備投資の先行指標となる「船舶・電力を除く民需」の受注額は事前予想で前月比5.0%増(10月は6.4%減)と2ヵ月ぶりに増加する見通しです。
日銀は本日、全国支店長会議を開きます。黒田総裁の冒頭(9:30頃)の挨拶に注目が集まります。14:30に全国各支店からまとめた「地域経済報告」(さくらリポート)が公表されます。
日本とオーストラリアの経済連携協定(EPA)が本日発効します。日豪EPAは日本にとって農産物の輸出大国と結ぶ初めての協定となります。豪州産牛肉の関税が段階的に下がる一方、日本製自動車に対する関税は3年以内に完全撤廃されます。
海外では、12月の米卸売物価指数の発表などが予定されています。
米主要企業の四半期決算で、今晩はバンク・オブ・アメリカ、シティグループ、インテル、シュルンベルジュなどが発表を予定しています。
◆主なニュース
・税収増、痛み伴う改革先送り 2015年度予算案を決定
・公共事業絞り込み、新幹線・災害対策が軸 来年度予算案
・楽天・日本郵便、配送で提携 郵便局に受け取りロッカー
・新日鉄住金の4~12月、6%経常増益 JFE20%増
・旅行各社、海外ツアー高めで勝負 HIS、7年ぶり再開
・トヨタ、燃料電池車「ミライ」増産 17年メド年3千台
・14年の工作機械受注額は35%増 07年に次ぐ高水準
・リクルート、豪の人材派遣2社を買収 同国シェア2位に
・OLCの4~12月、営業益900億円強 前期比1割減
・インドネシア政府、インフラ開発に50兆円 5カ年計画
◆経済指標等
・企業物価指数(12月、日銀)
・機械受注統計(11月、内閣府)
・中古車登録台数(12月と14年、自販連)
・特定サービス産業動態統計(11月速報、経産省)
・ビール系飲料出荷量(14年、大手5社)
・日銀地域経済報告(さくらレポート、1月)
・ユーロ圏貿易収支(11月)
・米卸売物価指数(12月)
・米新規失業保険申請件数(週間)
・米ニューヨーク連銀景気指数(1月)
・米フィラデルフィア連銀景気指数(1月)
◆その他
・日銀支店長会議
・日銀総裁のあいさつ
・株式分割
ハブ(3030)とDダイニング(3073)※ともに2月末
・市場変更
ファーマライズ(2796)東2→東1 ※21日付
・主な決算
不二越(6474:工具、ベアリング、産業用ロボット大手)
・海外決算
インテル(半導体、ダウ銘柄)
バンカメ(金融)
シティグループ(金融)
・日豪経済連携協定(EPA)発効
・石油輸出国機構(OPEC)月報
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【3】心に残る名言 **
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今日という日は、残りの人生の最初の一日
映画「アメリカン・ビューティー」