――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【1】今日の相場 **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
◎日経平均
16795.96(-291.75)▼1.71%
◎TOPIX
1357.98(- 16.71)▼1.22%
◎売買高概算 22億6019万株
◎売買代金概算 2兆2875億円
◎時価総額 489兆0835億円
◎値上り銘柄数 365
◎(年初来)新高値 67
◎値下り銘柄数 1413
◎(年初来)新安値 20
◎変わらず 82
◎騰落レシオ(25日) 84.44%
◎サイコロ(日経平均) 5勝7敗 ○●○●●●●○○○●● 41.7%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比-3.43%
75日線比+0.82%
◎為替
(対ドル) 116.97
(対ユーロ)137.87
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
194.2円(- 2.1円)134,416千株
2.三井住友建<1821>
164円(+ 1円) 89,741千株
3.ランド <8918>
25円(+ 7円) 47,861千株
4.新日鉄住金<5401>
283.3円(- 7.8円) 45,470千株
5.ユニチカ <3103>
58円(± 0円) 42,456千株
◎売買代金上位 (円)
1.日経レバE<1570>
12130円(- 450円)146,421百万
2.ソフトBK<9984>
6960円(- 188円) 82,769百万
3.トヨタ自 <7203> 7396円(- 123円) 74,485百万
4.ファストリ<9983>
41940円(-1635円) 42,419百万
5.三井住友 <8316>
4007.5円(-43.5円) 30,012百万
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り720万株 買い850万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が連日で下落、前日比291円(1.71%)安の1万6795円と1万7000円を下回って取引終了です。昨晩のNYダウが27ドル安となったこと、円相場が1ドル=117.90円前後と円高に振れたこと、加えて原油安が止まらず1バレル=45.89ドルと終値ベースで約5年9ヵ月ぶりの安値水準まで下落したことを嫌気して朝方から幅広い銘柄に売りが先行。その後も為替の円高進行を横目に売りが続き、引けにかけて下げ幅を拡大しています。円相場は大引け時点で1ドル=116.80円前後まで円高が進んでいます。
一方、原油安によって燃料費負担の軽減メリットを受ける陸運やオリエンタルランドなどインバウンド消費関連の一角が値を上げています。売買代金は概算2兆2875億円、上海総合指数は12ポイント安の3222です。
業種別では、相場全般安の中にあって陸運、空運、鉱業が高く、非鉄、鉄鋼、石油、商社、機械、電機、精密などの下げが目立ちます。
個別銘柄では、相場全般安の中にあって昨日に続いて本日もオリエンタルランドが大幅高、1120円高の2万9915円となっています。東京ディズニーランド&シーを運営しており、昨日から東京DLで3月20日までスペシャルイベント「アナとエルサのフローズンファンタジー」を開催。客足増を期待した買いが連日で膨らんでいます。いよいよ3万円の大台が目前に迫っています。
そのオリエンタルランドの筆頭株主の京成電鉄も41円高の1539円と値を飛ばして年初来高値を更新、含み益増加と原油安による燃料費負担の軽減を材料視した買いが入っています。
原油安による燃料費負担の軽減と訪日外国人観光客の増加を材料に他の電鉄株も上昇、JR東日本が57円高の8958円、JR東海は425円高の1万8085円、東武が16円高の521円、東急が14円高の754円、小田急も14円高の1065円、阪急阪神も4円高の639円と軒並み値を上げています。
イタリアファミレス「サイゼリヤ」を直営展開するサイゼリヤが263円高の1926円と大幅高で昨年来高値を更新。昨日に2014年9~11月の連結純利益が前年同期比約2.1倍の9億1100万円、売上高は10%増の324億円と発表。国内は都市部でグラスワインの売れ行きが良く、好業績を好感した買いが入っています。北京や上海などのアジア地域が好調でアジア地域の営業利益は前年同期比81%増の6億9900万円と国内の営業利益(5億4200万円)を上回っています。
その他、訪日外国人客の取り込みが寄与してビックカメラが9円高の1274円、シート状の薄型リチウムイオン電池を開発したと発表した日立マクセルが42円高の1814円。がん免疫療法薬「オプジーボ」の承認期待から小野薬が290円高の1万2000円と連日で上昇、ぐるなびが7円高の1923円といずれも昨年来高値を更新。医療保険制度改革骨子案にジェネリック薬の促進への言及があったことで東和薬品が250円高の5390円、沢井製薬が150円高の7040円と値を上げています。
本日の新高値銘柄は、サカタのタネ、東洋建、きんでん、山パン、日ハム、ぐるなび、キユーピー、コスモス薬品、ツルハHD、サンマルク、花王、小野薬、オリエンタルランド、サイゼリヤ、京成電、日通、松竹・・・等々です。
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【2】主な材料 **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
・長期債利回り、過去最低を更新 リスク回避で債券買い
・円相場、1カ月ぶり116円台 株や商品相場の悪化で
・ガソリン、4年4カ月ぶり安値を更新 東京商品取引所
・15年度予算案、税収4.5兆円増 国債依存度38%
・来年度予算案、社会保障費1兆円増 公共事業は横ばい
・サンゴ輸出、26%増 昨年1~11月 大半が中国へ
・ワイン関税5年で撤廃 EPA交渉で日本がEUに提案
・ムーディーズ、産油国ベネズエラ格付け2段階引き下げ
・仏首相「テロや過激派との戦争に入った」治安強化表明
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【3】主な投資判断 **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
[メリルリンチ証券]
据置き A
(6326)クボタ 2,200→ 2,300円
[クレディS証券]
据置き A
(4182)三菱ガス化学 880→ 700円
据置き A
(4452)花王 5,000→ 5,500円
[UBS証券]
据置き A
(1925)大和ハウス 2,400→ 2,500円
据置き A
(1928)積水ハウス 1,700→ 1,800円
引上げ B→A
(5413)日新製鋼 1,030→ 1,250円
[JPモルガン証券]
引上げ B→A
(2503)キリン 1,400→ 1,700円
引下げ A→B
(5002)昭和シェル 1,100円
[バークレイズ証券]
据置き A
(5105)東洋ゴム 2,500→ 2,800円
据置き A
(5108)ブリヂストン 4,500→ 5,100円
[野村証券]
据置き A
(4768)大塚商会 5,200→ 4,650円
[三菱UFJMS証券]
据置き A
(6762)TDK 7,600→ 9,300円
据置き A
(6981)村田製作所 14,200→16,000円
引下げ A→B
(6592)マブチモーター 5,500→ 4,900円
[みずほ証券]
据置き A
(4005)住友化学 480→ 550円
据置き A
(8848)レオパレス21 800→ 900円
引下げ A→B
(8218)コメリ 3,000→ 2,500円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【4】ベージュとさくら色 **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
ニューヨーク市場でも注目度が高い「米地区連銀経済報告」は、表紙の色から「ベージュブック」と呼ばれます。
ベージュブックは、全12地区(ボストン、ニューヨーク、フィラデルフィア、クリーブランド、リッチモンド、アトランタ、シカゴ、セントルイス、ミネアポリス、カンザスシティ、ダラス、サンフランシスコ)の連邦準備銀行が各管轄地域の経済情勢について消費・物価・賃金・雇用・製造業・金融等の概況を報告するもので、金融政策を決定するFOMC(米連邦公開市場委員会)へ提出されます。
発表時期は、年8回開催されるFOMCの約2週間前の水曜日で、金融政策を決定する上で重要な資料となります。間近では今晩ベージュブックが発表され、1月27~28日開催のFOMCでの討議資料となります。
日本でベージュブックに相当するものとしては、日銀が1、4、7、10月の年4回の支店長会議の後に発表する「地域経済報告」があります。※1月の地域経済報告は明日発表。
地域経済報告は、北海道、東北、北陸、関東甲信越、東海、近畿、中国、四国、九州・沖縄の全国9地域の経済情勢について、日銀の本支店が企業ヒアリングで得た情報やデータをまとめたもので、設備投資や個人消費、住宅投資、生産、雇用・所得などについて景況判断が示されます。
ちなみに、ベージュブックと呼ばれる米地区連銀経済報告を意識して、日銀は地域経済報告の表紙を淡いピンクにし、「さくらリポート」と命名しています。
奈良時代から続くとされる新春恒例の「歌会始の儀」が皇居で行われ、今年のお題「本」にちなんだ歌が披露されました。株式市場ではおおよそほとんどの物事を材料にしてしまいますが、過去に歌会始のお題も株価材料となったことがあります。来年のお題は「人」と発表されていますが、ヒト・コミュニケーションズ、パソナ、リクルートなどの他に、ヒト化抗体やヒト遺伝子で医薬品やバイオ関連も思い浮かびます。