石油元売り国内2位の出光興産が昭和シェル石油の買収を行う交渉を進めている出光は2015年度中にTOBを実施して昭和シェルを子会社化する計画だ。
買収額は5000億円規模だと考えられている。
出光と昭和シェルを合わせた年間売上高は約8兆円で国内トップのJXホールディングスに急接近するかたちとなる(*^^)v
今回の買収で石油業界が大きく変化するこことなる!
しかし、それは当然な話で、実は石油業界ではなく、エチレンの主要原料を石油会社に依存する化学業界に影響があると投資マニアは考えている(^○^)
化学製品の主要原料となるエチレンは原油を精製したナフサから生産するのだ(T_T)
石油再編となれば製油所が統廃合され、ナフサの供給量が絞られる可能性が高い、そうすれば石油会社が価格交渉で優位に立つのだ!
一見すると原油価格の低迷でナフサ価格は下がっているが同時に自動車メーカーから値下げの要求が入るため製品である合成樹脂・フィルムの価格も大幅に下落だ(ToT)/~~~
つまり化学メーカーの利幅がどんどん縮小する形となる。
今後はそれが需要の減少に石油再編に伴うナフサ価格の上昇が追い打ちをかけることになる(・o・)
そしてエチレン設備の統廃合ひいては企業間の再編をすすめないと、もはや生き残りが厳しくなってしまう(;一_一)
石油会社から原料のナフサを買いエチレンから作る様々な製品をパイプラインで複数の顧客企業へ送るエチレン生産を減らせばコンビナート以外からの原料調達ルートが限られる顧客も生産を絞らざるえない。
出光による昭和シェル買収はそんな化学業界にとってカンフル剤になる。
石油再編が進めば、ドミノ式に化学再編が加速をするのは必至だ!
経産省の思惑には資本の壁や地理的な壁を超えた業界再編などに積極的に取り組むことが期待される。
当然背景にあるのはガソリンなど石油需要のの先細りだ。現在の国内原油処理能力でもそれにみあって供給が無く毎年減少している。
コスト競争力を強化するには規模が大切になる。大きい企業の方が構造改革や製油所の閉鎖がやりやすいのだ。しかし再編による過剰設備の廃棄に取り組むだけでは縮小均衡に陥る。
成長のためには資源開発などにもっと打って出る必要があるが正直、今の規模では欧州メジャーに太刀打ちできない。
出光も海外メジャーと対抗するには規模が全然足りていない。では国内の石油元売りが2社、3社に集約したらどうだろうか・・・?
これが本当の狙いなのだ!!!
まわりを見てみれば今までのガソリンスタンドはどんどん他のガソリンスタンドに吸収されていると思う!
例えば、こないだまでジョモだったのに気が付けばエネオスになっているなど・・・・
石油再編に向けた動きは水面下でもう始まっているのだ!
1件のコメントがあります
1~1件 / 全1件
グローバル競争時代に一国の産業が数社以下に集約していくのは当たり前の話。
こんなことは企業がまともならば自ずと進むことで、経産省の手柄でも何でも無いですよね。
むしろ、役所はそういう動きを抑えまくってきた側でしょう。