格差はなぜ生まれるか?
それは不公正な制度と(正しい方向での)努力・リスクテイク・才覚の差から生まれる。
後者での格差は是正すべきではない。
努力・リスクテイク・才覚の差で生じる所得格差は公正なものである。
それらの差を無視して、所得格差だけ均せば、誰も努力しなくなるし、リスクを引き受けなくなる。
それでは世の中、怠け者・臆病者・無能だらけになり、誰も得をしない。
では、前者での格差は是正すべきか?
否である。
不公正な制度を放置したままでは、格差是正は一時的になるからである。
格差是正などせずとも、不公正な制度を公正に正せば、前者の格差は恒久的に消えていく。
国民益に有用なのは、格差是正でなく「不正の是正」である。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
格差是正をやるとしたら、それは具体的にやるのは誰か?
それは役所がやることになる。
しかし、役所には市場原理(公正原理)が働かない。
格差是正は、市場原理が働かない役所がやるので、不正助長や規制強化になりやすい。
格差是正と称して、真っ当に稼ごうとするヒトのアシを引っ張る規制がかけられることになるだろう。
規制強化は、市場原理が働かない役所の権限を高めるので、一層、不正助長になりやすい。
規制強化は経済活動を阻害するので経済低迷につながる。 民間経済を弱める。
だから、格差是正をやるほど、役所が強くなり、不正は増大し、経済は低迷するようになる。
民間経済低迷で、役所の横暴を抑えられるものがいなくなる。
格差是正をやるほど、不正は増大し、経済は低迷し、役人の特権階級化が進む。