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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
17197.73(+ 30.63)△0.18%
◎TOPIX
1380.58(+ 2.91)△0.21%
◎売買高概算 25億0320万株
◎売買代金概算 2兆4385億円
◎時価総額 496兆8588億円
◎値上り銘柄数 728
◎(年初来)新高値 63
◎値下り銘柄数 986
◎(年初来)新安値 5
◎変わらず 145
◎騰落レシオ(25日) 93.78%
◎サイコロ(日経平均) 7勝5敗 ○○○●○●●●●○○○ 58.3%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比-1.46%
75日線比+3.39%
◎為替
(対ドル) 119.36
(対ユーロ)140.80
◎出来高上位
1.三井住友建<1821>
169円(- 4円)178,509千株
2.みずほ <8411>
197.5円(+ 0.1円)128,595千株
3.ユニチカ <3103>
59円(± 0円) 57,942千株
4.三菱UFJ<8306>
632.8円(+ 5.7円) 53,702千株
5.ランド <8918>
20円(+ 4円) 50,337千株
◎売買代金上位 (円)
1.日経レバE<1570>
12750円(+ 30円)125,439百万
2.トヨタ自 <7203>
7609円(+ 55円) 79,501百万
3.ファストリ<9983>
44760円(+ 355円) 73,033百万
4.ソフトBK<9984>
7204円(+ 62円) 57,626百万
5.マツダ <7261>
2620.5円(-114.5円) 54,843百万
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り590万株 買い740万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が3日連続高、前日比30円(0.18%)高の1万7197円で取引終了です。
昨晩のNYダウが323ドルの大幅高となったことを受けて朝方から買いが先行、寄付き直後の9:03には上げ幅が175円となって1万7342円まで上昇する場面がありました。ただ、買い一巡後は今晩22:30に注目の米雇用統計の発表を控え、加えて3連休前の週末とあって手控え気分が強まり、引けにかけては上げ幅を縮小しています。売買代金は概算2兆4385億円、上海総合指数は8ポイントの小幅安で3285です。尚、日経平均ミニ先物・オプション1月物のSQ値は1万7341円です。
業種別では、情報通信、精密、自動車、化学、小売などが高く、空運、海運、繊維、証券などが下げています。
個別銘柄では、大成建設の上値追いの展開が継続中。本日まで3日連続高で8円高の694円と昨年来高値を更新しています。一時は704円まで買われ、700円台に乗せるのは1996年11月以来、実に約18年ぶりとなります。トンネルやダムなど土木得意の西松建設も13円高の485円、土木に強い大豊建設も12円高の553円、大林組も3円高の775円と値を上げています。
昨日に政府・与党が北海道新幹線や北陸新幹線の延伸を前倒しすることを正式に決定。2020年の東京オリンピック開催に伴う競技施設の整備や首都高速の修繕需要の増加も予想され、リニア中央新幹線も含めて大型工事の実施が予想される中、思惑的な買いが入りやすくなっています。
中古車販売の中堅、東海発祥で全国店舗網を形成中のネクステージがストップ高で100円高の608円となっています。午後1時に15年11月期の純利益見通しを前期比3.1倍の10億円と発表し、好業績見通しを好感した買いが集まっています。合わせて発行済み株式の約2%に当たる上限20万株、1億円相当の自社株買いも発表しています。
乃村工藝社が80円高の1015円と値を飛ばしています。同社は展示施設、商業施設、博物館等のディスプレー企画・設計・施工の最大手です。昨日の引け後に2014年3~11月期純利益が前年同期比49%増の26億円と発表。通期の会社計画の84%に達しており、上方修正期待から買いが膨らんでいます。施設の内装を手掛けており、商業施設の需要が旺盛でアパレルや携帯電話の店舗の受注が伸びています。
川崎重工が14円高の559円と連日で上昇、腰の強い値動きが継続しています。2015年3月期の連結営業利益が前期比17%増の850億円前後になる見通しと報じられ、08年3月期の769億円を上回って7年ぶりに過去最高を更新する模様であり、好感した買いが入っています。米ボーイング社の航空機「787」向け製品が好調です。
ユニクロを展開するファーストリテイリングが3日連続高で355円高の4万4760円と値を上げ、実質的な上場来高値を更新しています。昨日発表した14年9~11月期の営業利益が前年同期比39%増の913億円と好調、市場予想の800億円を上回り、好感した買いが入っています。海外ユニクロ事業が好調でグレーターチャイナ(中国・香港・台湾)などの収益が大きく拡大しています。
その他、トヨタ自動車が55円高の7609円と連日で上昇、宅配便首位で国内シェア4割のヤマトHDが5円高の2392.5円、訪日外国人の増加で免税売上高が大きく伸びている銀座本店の老舗百貨店の松屋が99円高の1640円、古河系の農薬大手の日本農薬が71円高の1423円、全農系農薬専業大手のクミアイ化学も31円高の918円と値を飛ばしています。
本日の新高値銘柄は、サカタのタネ、大成建、松井建、セントラル硝子、武田薬、クミアイ化学、東京製鉄、牧野フラ、ドンキホーテ、ファーストリテイリング・・・等々です。
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【2】主な材料 **
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・政府、新「宇宙基本計画」を決定 関連産業5兆円規模
・経産相、TPP巡る日米事務レベル協議を来週にも再開
・現在の原油安は日本経済に7兆円プラス 内閣府が試算
・15年度の予算案、一般会計は過去最大の96兆円半ば
・12月第5週の部門別動向、海外勢は2週ぶり売り越し
・岐阜県の大垣信金と西濃信金が合併へ 経営基盤を拡大
・パナ、デジカメ生産を中国に集約 コスト競争力高める
・中国の12月CPI、1.5%上昇 5年ぶり低い伸び
・米上院委、パイプライン建設法案可決 大統領は拒否へ
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【3】主な投資判断 **
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[ドイツ証券]
据置き A
(5108)ブリヂストン 4,450→ 4,800円
[メリルリンチ証券]
据置き A
(3402)東レ 930→ 1,055円
据置き A
(9983)ファーストリテ 48,000→50,000円
[クレディS証券]
新 規 A
(6963)ローム 9,700円
据置き A
(8604)野村HD 815→ 725円
[UBS証券]
引下げ A→B
(2809)キユーピー 2,400→ 2,330円
[JPモルガン証券]
据置き A
(6988)日東電工 7,000→ 7,600円
[野村証券]
据置き A
(9983)ファーストリテ 50,000→51,000円
[みずほ証券]
据置き A
(1820)西松建設 540→ 580円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】テン・サプライズ **
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金融機関や金融関係者が新しい1年の「びっくり予想」を出すケースが増えていますが、米著名ストラテジスト(投資戦略設計の専門家)のバイロン・ウィーン氏(米ブラックストーン・アドバイザリー・パートナーズ副会長)による「びっくり10大予想(テン・サプライズ)」が本家本元で、2015年版は以下のような予想となっています。
1)米連邦準備理事会(FRB)が夏前に利上げ開始
2)サイバーテロの悪化
3)米株の上昇継続
4)欧州中央銀行(ECB)が金融緩和を強化
5)日本株は横ばいで推移
6)中国経済の成長鈍化
7)原油安で経済が疲弊したイランは核開発を停止
8)ロシアのプーチン大統領が辞任
9)高利回り債の買い場到来
10)米議会で多数派の共和党が影響力を行使
その他の番外編として、「各地で水不足が深刻化し、水問題が環境問題の最重要テーマとなる」、「ブラジルの経済が回復する」などを予想しています。
上記は切り口の斬新さもあって毎年市場で話題になりますが、昨年の予想には「円は1ドル=120円に達する」や「日経平均は1万8000円まで上昇」といった項目もありました。尚、4番の欧州の金融緩和強化という項目は、裏を返せば欧州の景気悪化が深刻化するとの読みですが、これに関しては政治リスクの調査やコンサルティングを手掛ける米ユーラシア・グループも今年の最大のリスクとして「欧州の政治」をあげています。