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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
17907.87(+323.35)△1.84%
□ナスダック
4736.19(+ 85.72)△1.84%
□S&P500
2062.14(+ 36.24)△1.79%
□ダウ輸送株
8961.60(+189.22)△2.16%
□半導体株(SOX)
684.65(+ 19.38)△2.91%
□NY原油先物
(2月限) 48.79(+ 0.14)
□NY 金先物
(2月限) 1208.50(- 2.20)
□バルチック海運指数
724 (-20)
□為替
(対ドル)119.66
(対ユーロ)141.10
□CME日経225先物
17355(+105)※大証比
8日のNY株式市場は、原油相場の落ち着きや欧州の追加緩和期待で買いが膨らみ大幅続伸となりました。
欧州中央銀行(ECB)が域内の景気浮揚のため国債購入を含む追加の量的緩和に踏み切るとの見方が強まっていることや、原油相場が下げ止まりの動きを見せていることで投資家心理が改善し買いが先行しました。
米シカゴ連銀のエバンズ総裁が前日、利上げを急ぐ必要はないとの見方を示したことも支援材料。また、米労働省が朝方発表した週間の新規失業保険申請件数が前週比で減少し、民間の雇用関連企業が発表した2014年の企業の人員削減数が過去17年で最低を記録するなど労働市場の改善を示したことは、雇用統計の発表を翌日に控えた市場にとって安心材料となりました。
昨年末から軟調な展開が続いていたNY株は、前日に続き売り方の買い戻しを巻き込み上げ幅を拡大。ダウは3週ぶりの大幅高で取引を終了しました。
この日は全業種が上昇し、中でもテクノロジー、素材、エネルギーなどの上昇が顕著でした。
個別銘柄では、アップルが大幅高。同社はアプリ配信のアップストアの売上高が昨年は50%増となったと発表しており、業績拡大期待の買いが入りました。AOLとの統合の可能性が材料視されたヤフーが上昇した他、ソフトウェアのマイクロソフトやアドビ、半導体関連のマーベル・テクノロジーやアプライド・マテリアルズなどの上昇も目立ちました。
増配を発表した自動車のフォードが上昇。化学のデュポンやダウ・ケミカル、鉄鋼のUSスチールや非鉄のアルコアなど、素材株の一角が上昇し、KBホームやパルトグループなどの住宅建設株、ウォルズファーゴやJPモルガンなどの金融株にも買いが入りました。一方、「1ドルショップ」を展開するファミリー・ダラー・ストアーズは冴えない決算が嫌気され軟調な展開。金相場に連動性しやすいバリックゴールドなどの産金株も下げました。
この日はダウを構成する全30銘柄が上昇。ユナイテッド、デュポン、マイクロソフト、スリーエム、ナイキ、シェブロンなどが上昇率上位となっています。
NY原油先物(WTI)は小幅続伸。金先物は続落。バルチック海運指数(BDI)は連日の下落です。
CME日経225先物は、円建ては17355(大証比105円高)、ドル建てが17420(同170円高)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
= NYダウ、大幅高! =
昨晩のNYダウは大幅高、前日比323ドル高の1万7907ドルと2日連続で上昇しています。12月26日に付けた史上最高値(1万8053ドル)にあと146ドルと迫っています。
シカゴ日経平均先物は1万7355円と昨日の東京市場の日経平均株価1万7167円と比べて190円ほど高い水準となっています。
今朝6:30の円相場は、対ドルで1ドル=119円66銭前後(昨日16:00頃は119円93銭)で推移しています。対ユーロは1ユーロ=141円12銭前後(同141円60銭)とやや円高に振れています。
NY原油は、前日比0.14ドル高の1バレル=48.79ドルと2日連続で上昇しています。
NY金価格は小幅安、前日比2.2ドル安の1トロイオンス=1208.5ドルと2日連続で値下がりしています。
昨日の日経平均株価は大幅高、前日比281円高の1万7167円と2日連続で上昇しています。
今晩は、注目の12月米雇用統計が発表されます(日本時間22:30頃)。非農業部門雇用者数の市場予想は前月比24万人増(11月は32万1000人増)、失業率は5.7%(11月は5.8%)となっています。
本日は、1月限オプションSQ(特別清算指数)の算出日となります。通常、日経平均株価の終値がSQ値を上回って引ければ、翌週以降の相場は堅調となり、下回ると軟調になるというアノマリーが見られます。従いまして、日経平均株価の終値がSQ値を上回るかどうか、来週以降の相場を見通す上からも注目となります。
10:30頃に12月の中国消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)が発表されます。12月のCPIは市場予想で前年同月比1.5%上昇(11月は1.4%上昇)となっています。12月のPPIは市場予想で前年同月比3.2%低下(同2.7%低下)となっています。
14:00に11月の景気動向指数・速報値が発表されます。10月は景気の現状を示す一致指数が前月比0.1ポイント上昇の109.9、景気の数ヵ月先を示す先行指数は前月比1.1ポイント低下の104.5となっています。
15:00に12月第5週(12月29日~12月30日)の投資部門別売買動向が発表されます。12月第4週(12月22日~12月26日)の外国人投資家は2週ぶりに買い越し、買越額は364億円(前週は3629億円の売り越し)となっています。年金基金の動向を反映する信託銀行は6週連続で買い越し、買越額は890億円(前週は1766億円の買い越し)となっています。
一方、個人投資家は3週ぶりに売り越し、売越額は3003億円(前週は1022億円の買い越し)となっています。
本日は、2月期第3四半期(3~11月)決算でローソン、セブン&アイHD、久光製薬、吉野家HDなどが発表を予定しています。
◆主なニュース
・介護休業、分割で取得しやすく 厚労省、17年にも拡充
・火力新会社、独立性確保 東電・中部電、賠償機構と合意
・円安で企業に生産体制見直し キヤノンは国内比率5割超
・トヨタ労組、ベア6千円要求へ 春季交渉、ベア2年連続
・イオン、大型160店に接客専門の係 家電選びなど助言
・ファストリ、円安で再値上げ検討 9~11月64%増益
・川重、7年ぶり営業益最高に 今期17%増の850億円
・輸入車販売17年ぶり高水準 14年販売台数3.4%増
・サムスン、スマホ戦略転換 15年の発売機種を3割削減
・仏紙襲撃事件、パリ北東部に2人潜伏か 治安部隊が捜索
・米シェール企業、原油安で経営破綻 負債最大で60億円
◆経済指標等
・景気動向指数(11月速報値、内閣府)
・部門別株式売状況(週間・月間・年間、東証)
・中国CPI(12月)
・中国PPI(12月)
・中国貿易統計(12月)
・米雇用統計(12月)
・米卸売在庫(11月)
・米卸売売上高(11月)
◆その他
・14年度補正予算案の閣議決定
・株価指数先物オプションとミニ日経平均先物の特別清算指数(SQ)算出
・主な決算
ローソン(2651:業界2位)
セブン&アイ(3382:国内2位の流通コングロマリット)
オンワード(8016:アパレルメーカー最大手)
島忠(8184:家具店とホームセンターを展開)
吉野家(9861:牛丼で国内2位)
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【3】心に残る名言 **
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積極的に仕事をすれば、失敗するのは当たり前
佐藤 辰雄(明治食品社長)