ますらさんのブログ

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マーク・ダクラスさんの「ゾーン」を読んで

冬休みの宿題のようにマーク・ダクラスさんの「ゾーン」を読み終えたのでまとめました。
読んだのは3回目ですが、やっと理解できてきたような気がします。
私の理解力も残念ですが、日本語訳も不自然といえば不自然なんでしょうかね??


マーケットにはパターンが現れるが、二度と前回と全く同じパターンは現れない。(唯一性)しかし、典型的なトレーダーは過去のパターンから今回のパターンの結果が100%起こる(マーケットの次の展開を知っている。)と確信する。
過去のデータ、過去の自分の体験から今回の結果を連想してしまう。(連想のメカニズム)結果を知っているので自分が取れるリスクを設定する必要はない。
そしてその誤った確信が、利益が出るという期待に変わる。
しかし、マーケットが思い通りにいかないと、苦痛回避メカニズムが働き、撤退のシグナルを出す情報を無視し、ポジションを持ち続ける理由となる情報を探そうとする。

その結果、撤退すべきときに撤退できず、損失が拡大する。
また混乱しているため何が正しく、なにが正しくないか正常な判断ができずマーケットに恐怖する。
恐れがミスを生む。
そして次にマーケットが利益が出そうだというシグナルを出していてもこの恐れのせいで勝負が出来なくなる。
マーケットのせいではなく、自分の内側にあるもののせいでトレード機能がマヒしてしまう。
それを避けるために
マーケットでは何事も起こり得ると理解する。
何事も起こり得るから、リスクを定義し、自分のリスク許容範囲を明確にする。(損切りラインを明確にする)
何事も起こり得るから、システム的な利食い方法を設定する。
マーケット(トレード)の唯一性を理解する。過去のトレードと現在のトレードは何も関係はない。そのため「今この瞬間に集中する。」
今のこの瞬間に集中すれば自分の過去の苦い経験を引出し、混乱するというプロセスを防ぐことができる。
そしてマーケットを確率的思考法でとらえる。
テクニカル分析による自身の優位性(自分の勝算)は単なる確率的な優位性でしかない。(60%の確率で勝てるという結論の出るテクニカル分析は存在しないが)60%の確率で勝てるとするテクニカル分析に基づき勝負した場合、その1回のトレードで勝か負けるかは分からない。
しかしそのテクニカル分析に基づき100回の勝負をした場合、勝率は60%に近くなるはず。つまり一回の結果は不確実だが、回数を重ねて全体を見たとき、その結果は比較的予想できる。
分の持つ優位性が、一回の結果ではランダムだか、全体を見たときは利益を上げると信じることが重要である。
(ただし優位性の確度を上げなければ、全体で見たときに損失が出るのも必然である)
何事も起こり得るという前提からリスクを完璧に受け入れ、確率的思考法により心を鍛錬したとき自分の確率的な期待と、マーケットの不確実な動向が一致する。
その一致が「ゾーン」という心理状態をもたらす
【感想】
マーケットでは誰も自分を諌めてくれない。
マーケットには無限の機会と無限の利益が存在する為、自分の欲望も無限広がり、そして自滅する。
マーケット自体も不規則すぎて、次に何が起こるか全く分からない。現実社会と同じ思考法では対応ができない。
そのなかで自分を持ち、守るために自己規律が必要となる。
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