新年を祝う人々が集った上海の観光名所外灘(バンド)で群衆の将棋倒し事故が起こった。
死傷者多数が発生している。新年早々暗いニュースが。
新年祝賀が暗転=「助け出した人の下にも人」―上海事故
時事通信 1月1日(木)14時5分配信
【上海時事】転倒した人たちの上に幾重もの人が積み重なり、辺りには血が飛び散る。悲鳴が上がる中、救急車が倒れた人を次々に運び出す。新年の到来を大勢で祝うはずだった上海市の代表的な観光地・外灘(バンド)は一転、悲劇の現場と化した。
「助け出した人の下にも、また人がいた」。事故現場に居合わせ、救助に当たった人が中国版ツイッター「微博」に書き込んだ。転倒事故は陳毅広場にある階段周辺で発生。下敷きになった人たちは「顔色が青く、一部は窒息状態だった」。
中国上海市の観光地・外灘(バンド)で12月31日午後11時35分(日本時間1日午前0時35分)ごろ、大規模な転倒事故が起き、35人が死亡、48人が負傷した。けが人のうち、14人が重傷。
負傷者が運ばれた近くの病院には家族らが詰め掛け、騒然とした雰囲気に包まれた。当時、友人と共に新年到来を待っていた安徽省の女性は「あちこちで、人々が次々に倒れていった」と惨状を語った。一緒にいた友人は治療中だが、けがの程度は分からず、「数時間も待っているのに何の情報もない」と怒りを爆発させた。
12歳の息子が巻き込まれた上海の女性は、ずっと泣き崩れたまま何も答えられない。
事故をテレビで知ったという上海市民は「ここでは長くこんな惨事は起きたことはない。二度とあってはならない」と唇をかみしめた。