＜JAの日帰り旅行＞
ダメ神さま『１３時頃にJAの人から電話が来たが何か有ったのかな』
リンド 『嫁が電話を取ったんやけど、嫁の話では』
嫁 『エライ事やわ、お爺さん食事中に倒れて、今救急車で病院に運ばれたんやって。
病院まで行ってくれる』
リンド 『去年もそんな事合って、チョットしたら『気が付いて大丈夫だったです』と
又電話来るわさ。あの爺さんはヒツ来いで普通にわ死ぬかよ。
裏のおばちゃんが爺さんの事言ってたよ』
おばちゃん『「あの養子の息子には絶対に財産やらん。アイツよりも長生きする」と
私に言っていたよ』
ダメ神さま『嫁さんが志摩病院から電話を取ったが、リンド心配だろう』
リンド 『なに言うとんやな、時ドキ内の嫁に爺さんは』
爺さん『農業はエライ辛い、もう死にたい』
リンド 『死にたい男が、チョット体が調子悪いと直ぐに医者に行くくせに。
俺が心配してやると無視しやがって。死にたい奴が医者に行くなバカ』
嫁『あのさー、今点滴打って居るんだって。医者が身内の人に
話がしたいんだって行ってくれる』
リンド 『ええー、一時間も掛かるし、俺も爺さんと居ると血圧が上がって
ドウショウもないから息子に電話して行って貰え』
ダメ神さま『今日は息子も仕事だから駄目なんだって。リンドお前が行け』
リンド 『僕は嫁に車の中では爺さんにヒトコトも喋るなと言っとけよ』
ダメ神さま『そいでもカーナビは凄いね。ダイタイ志摩病院まで上手く行ったね。
お医者さんは何て云って居たね』
医者『診察しましたが、コレと言う処が有りません。倒れたのは血圧が急に上がったのが
原因かもしれません』
ダメ神さま『お医者さんも一生懸命に話ているのに、リンド聞いているのか』
リンド 『聞いていますよ、その時頭に甦ったのが。去年も一昨年も一昨々年も
病院には行かなかったが、倒れて少しして治った事を思い出した。
僕も足が痛いし、約一時間爺さんを乗せてアノ急な曲がり角の山を
行くのが億劫だった。要は爺さんと一緒に居ると悪い事ばかり』
ダメ神さま『そいでも今も爺さんは大事だろう』
リンド 『そうなんさ、百姓して貰っているから。しかし爺さん為に
死にたくないし、一緒に居たくないね』
つづく
