戦後のNY ダウは大統領選の前年に下がったことがないというアノマリーがあるそうです。
数えてみると確か18勝0敗ですから、アノマリーとしては盤石に近いと思います。
その理由は、翌年の大統領選や議会選への影響を考慮して
与野党共に政策面で景気や株価に配慮する可能性が高いからだと言われています。
因みに、今年も米国経済は順調な伸びが予想されており
本来ならこのアノマリーが生き続ける可能性は限りなく100%に近いと考えられますが
案外経済環境が順風漫歩の時にジンクスが破られるかも知れません。
その不安要素は、過剰流動性相場から業績相場に移行する可能性が高いことです。
無論、企業業績が順調に伸び続ければ問題はありませんが
米国以外の世界経済が決して好調とは言えないところに、意外な落とし穴がある様な気がします。
ところで、2015年の日経平均予想も総じて強気ですが、昨年の今頃も同様でした。
しかし実際には年初から下げ続け、漸く下げ止まったのが6月。
幸い追加緩和のお蔭で18000円に手が届くところまで回復して来ましたが
追加緩和が無ければ15000円台をウロウロしていたと思います。
しかし来年は実体経済の回復無くして、官制相場だけで高値を更新出来るでしょうか。
仮に出来たとしたら大きなシコリが残って後が大変です。
それこそヘッジファンドの恰好の標的になるかも知れません。
毎年同じことを言う様ですが
甘めの予想は信じないことが株式投資で大怪我をしない秘訣だと思います。