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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
17808.75(- 45.48)▼0.25%
◎TOPIX
1421.26(- 4.76)▼0.33%
◎売買高概算 16億0303万株
◎売買代金概算 1兆3842億円
◎時価総額 510兆5741億円
◎値上り銘柄数 512
◎(年初来)新高値 83
◎値下り銘柄数 1214
◎(年初来)新安値 18
◎変わらず 133
◎騰落レシオ(25日) 100.89%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比+1.92%
75日線比+8.12%
◎為替
(対ドル) 120.15
(対ユーロ)146.80
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
202.3円(- 0.2円)104,044千株
2.ユニチカ <3103>
60円(± 0円) 72,364千株
3.三井住友建<1821>
137円(+ 5円) 71,022千株
4.キムラタン<8107>
9円(± 0円) 29,675千株
5.三菱UFJ<8306>
670.9円(- 5.5円) 28,497千株
◎売買代金上位 (円)
1.日経レバE<1570>
13680円(- 60円) 48,500百万
2.トヨタ自 <7203>
7611円(- 46円) 40,853百万
3.マーベラス<7844>
1654円(- 19円) 27,844百万
4.ソフトBK<9984>
7370円(- 80円) 27,501百万
5.キヤノン <7751>
4026円(- 2円) 23,438百万
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り400万株 買い650万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が6日ぶりに下落、前日比45円(0.25%)安の1万7808円で取引終了です。
昨晩のNYダウは6ドルの小幅高で材料難の中、昨日までの5日間で日経平均株価が1098円と1000円を超える上げを示現した後だけに朝方から売りが先行。今晩はクリスマスで主要市場が休場となることから手控えムードも強く、ほぼ終日小安い水準での値動きとなっています。そうした中、円相場に左右されにくい食品株や建設株が堅調です。売買代金は概算1兆3842億円と低調、一方で上海総合指数は100ポイント(3.3%)の大幅高で3072となっています。
業種別では、食品、化学、建設、医薬品などがしっかり。空運、電力ガス、非鉄、鉄鋼などが下げています。
個別銘柄では、日本海洋掘削が185円高の4175円と値を飛ばしています。本日、経済産業省が次世代の国産燃料として期待されるメタンハイドレートの埋蔵量調査結果を発表。新潟県上越沖など日本海側でも初めて採取しており、掘削工事の受注拡大に繋がるとの思惑から同社株に物色の矛先が向かっています。
日ハムが74円高の2742円、明治HDが230円高の1万1340円と値を上げ、いずれも上場来の高値を更新。味の素が16円高の2296円、アサヒが16円高の3866円、カルビーも30円高の4260円と値を上げ、業種別では食品株の値上がり率がトップ。円相場に左右されにくい好業績銘柄として継続的な買いが入っています。
ミネベアが43円高の1803円と値を上げて上場来の高値を更新。主力のスマートフォン向け発光ダイオード(LED)バックライトや自動車用小型ベアリングの販売好調を支えに、継続的な買いが入っており、この1年ほぼ一本調子で株価上昇が続いています。昨年末の800円前後から値幅にして1000円の上昇です。
臨床検査薬大手の栄研化が68円高の1906円と値を飛ばしています。便潜血の測定装置がフランスの大腸がん国家スクリーニング検査に採用されたと発表。将来の収益貢献に期待が高まり、買いが入っています。
その他、東京ディズニーランド&シーを運営するオリエンタルランドが440円高の2万7910円、冷凍食品など食材販売の神戸物産が580円高の1万0730円、中華食堂日高屋を展開するハイデイ日高が200円高の3730円、訪日外国人増加で真珠のTASAKIが4日連続高で94円高の2087円と2000円台乗せとなっています。
本日の新高値銘柄は、東鉄工、明治HD、日本ハム、キリン、神戸物産、ビックカメラ、クスリのアオキ、日本触媒、花王、オリエンタルランド、理研ビタミン、ミネベア、TASAKI・・・等々です。
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【2】主な材料 **
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・第3次安倍内閣が始動 27日の経済対策に向け詰め
・ハクサイやダイコンなどの冬物野菜が昨年より数割安
・2年物国債入札、マイナス利回りで落札 利付債で初
・長期債利回りは0.315%に低下 過去最低に並ぶ
・新設住宅着工戸数、11月は14%減 9カ月連続減
・外食売上高、11月は6カ月ぶりプラス 1.9%増
・サービス価格、11月は3.6%上昇 円安で値上げ
・ガソリン店頭価格、23週連続の下落 150円割れ
・富士重、米国向けの次期SUV「XV」は日本で生産
・米メルク、ワクチン事業を強化 主力薬に代わる柱に
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【3】主な投資判断 **
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[UBS証券]
据置き A
(2607)不二製油 2,050→ 1,880円
据置き A
(3405)クラレ 1,700円
[野村証券]
据置き A
(4151)協和発酵キリン 1,500→ 1,550円
据置き B
(4536)参天製薬 6,400→ 6,500円
据置き B
(4553)東和薬品 4,800→ 5,200円
据置き C
(4552)JCRファーマ 1,500→ 1,800円
[SMBC日興証券]
据置き A
(2284)伊藤ハム 600→ 760円
据置き A
(2914)JT 4,280→ 4,290円
据置き A
(3391)ツルハ 7,950→ 7,850円
据置き A
(7729)東京精密 2,600→ 2,770円
[三菱UFJMS証券]
引下げ A→B
(4543)テルモ 3,030→ 3,130円
据置き B
(5201)旭硝子 650→ 560円
引下げ A→B
(5202)日本板硝子 150→ 130円
[みずほ証券]
据置き A
(2587)サントリー食品 4,760→ 5,060円
据置き A
(6479)ミネベア 1,650→ 2,000円
[大和証券]
据置き B
(1928)積水ハウス 1,850円
据置き B
(3774)IIJ 3,150円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】経済学の教科書 **
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チリ沖に小さな島があり、今から300年前にそこに取り残された船員が自給自足で生存し、4年4カ月後に助け出されたという実話があります。この実話を題材に書かれた小説は、幕末の頃には邦訳され日本でも多くの読者に親しまれてきました。
後にこの島は、小説の主人公の名をとりロビンソン・クルーソー島と改名されています。
ロビンソン・クルーソーの物語は、無人島に流れ着いた主人公が独力で生活してゆく冒険物語で、ロビンソン・クルーソーにとっての唯一の財産といえばいくつかの種子しかありませんでした。
彼はまずどのようにその財産(種子)を増やすか考えるわけですが、はじめに蒔いた三分の二の種は天候が合わず全滅。次は種まきの時期を研究し、残した種の中からさらに一部を蒔くなど努力と工夫を重ね、ようやく収穫に成功します。
ロビンソン・クルーソーは、こういった経験から、種を蒔く時期や栽培の方法などを学んでいきます。
ロビンソン・クルーソーの物語は彼の孤島生活を綴った日記を紹介するという形式をとっています。主人公は、誰にも頼ることのできない状況下で、サバイバルの全記録を残しつつ、なおかつそのデータを次ぎの行動に活かすことで、最終的な目標である生還につなげていくといった内容です。
この物語は経済学の視点からも注目を集め、カール・マルクスやマックス・ウェーバーなどの大家も自著でロビンソンを引き合いに出しています。「経済学の教科書」と評されたりしますが、投資を行う上でも示唆に富んだ物語です。