クリスマスが終りますと、1週間後は元日です。昔は家長が大晦日の夜から元日の朝にかけて氏神様の社にこもり、新しい年を起きて迎える「年ごもり」という習慣がありましたが、その後、大晦日の夜の「除夜詣」と元日の朝の「元日詣」とに分かれ、元日詣が現在の「初詣」の原形と言われています。
初詣の際におみくじを引く方が多いかと思いますが、意外と知られていないのがおみくじの縁起の良い順番で、上から順に下記のようになっています。
大吉 中吉 小吉 吉 末吉 凶 大凶
さらに細かく分かれている場合には、
大吉 中吉 小吉 吉 半吉 末吉 末小吉 凶 小凶 半凶 末凶 大凶
となります。
引いたおみくじをどうするかについては、良いおみくじは持ち帰り、良くないおみくじは境内の木の枝などに結ぶというのをよく見ますが、決まりはないそうです。
凶のおみくじを、利き腕でない方の腕で境内の木に結べば、困難な行い(修行)を達成をしたことになり、凶が吉に転じるとの説がありますが、「結ぶ」という行為には神さまとの縁を結ぶという意味があるため、良いおみくじを結んでも構いません。
また、良くないおみくじでも、記されている教訓を戒めのつもりで持ち歩くという人もおり、逆に滅多に出ない凶や大凶のおみくじを縁起が良いとする考え方もあります。
この一年の吉凶を占うおみくじですが、良いおみくじであっても怠らず励み、良くないおみくじであっても用心して誠実に事にあたれば、必ず御加護があるそうです。