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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
17635.14(+ 13.74)△0.08%
◎TOPIX
1413.05(+ 3.44)△0.24%
◎売買高概算 21億8835万株
◎売買代金概算 2兆0592億円
◎時価総額 507兆6748億円
◎値上り銘柄数 890
◎(年初来)新高値 80
◎値下り銘柄数 826
◎(年初来)新安値 12
◎変わらず 144
◎騰落レシオ(25日) 101.23%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比+1.24%
75日線比+7.44%
◎為替
(対ドル) 119.53
(対ユーロ)146.56
◎出来高上位
1.コスモ石油<5007>
187円(+ 30円)147,390千株
2.みずほ <8411>
202.5円(+ 0.4円)128,185千株
3.石塚硝子 <5204>
308円(+ 80円) 88,118千株
4.ユニチカ <3103>
60円(± 0円) 80,320千株
5.三菱UFJ<8306>
669.8円(- 6.6円) 43,324千株
◎売買代金上位 (円)
1.日経レバE<1570>
13400円(± 0円) 74,495百万
2.トヨタ自 <7203>
7535円(- 27円) 69,187百万
3.ソフトBK<9984>
7427円(+ 56円) 49,067百万
4.マーベラス<7844>
1661円(- 98円) 48,902百万
5.三菱UFJ<8306>
669.8円(- 6.6円) 29,132百万
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り990万株 買い1330万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が4日連続高、前週末比13円(0.08%)高の1万7635円で取引終了です。
週末のNYダウが26ドル高と堅調だったこと、円相場が1ドル=119.50円前後と円安水準で落ち着いた値動きとなっていることを好感して朝方から買いが先行。ただ、その後は前週に大幅高したこともあり、加えて明日が祝日となって休日の合間となり、海外市場もクリスマス休暇に入ることも重なっ
て様子見ムードが強まり、ほぼ終日1万6200円を中心に小幅なレンジ内でもみ合う展開となっています。売買代金は概算2兆592億円、台湾、韓国などアジア主要市場も上昇、上海総合指数は18ポイント高の3127です。
業種別では、石油、商社、不動産、非鉄、鉄鋼などが高く、空運、銀行、小売、自動車などが下げています。
個別銘柄では、出光興産が昭和シェルの買収に向けて交渉に入り、2015年度前半をメドにTOB(株式公開買い付け)を実施して子会社化を目指すと報じられています。買収総額は5000億円規模と見られ、前週末の昭和シェルの時価総額約3800億円からTOBに際して2~3割のプレミアム(上乗
せ分)が付くとの思惑から買いが入って昭和シェルが282円の大幅高で1302円。
石油業界再編期待から他の石油株も軒並み大幅高。コスモ石油が30円高の187円、富士石油が32円高の379円、JXが29.1円高の480.5円、東燃ゼネ石が59円高の1116円、出光興産は50円高の2075円となっています。
塗料などの白色顔料に使われる酸化チタン販売大手の堺化学が18円高の385円と5%近い上昇。14時に自己株式を除く発行済み株式数の2.52%にあたる250万株、または10億円を上限に自社株買いを実施すると発表し、株式需給の改善を期待した買いが入っています。
トヨタ系自動車部品メーカーのシロキ工業が47円高の300円と18%を超える上昇。先週末の引け後に株式交換を通じてアイシンの完全子会社になると正式発表。株式交換比率は未定ですが、株式交換に際してシロキ株に一定のプレミアム(上乗せ幅)が乗せられることを期待した買いが入っています。トヨタのグループ事業再編の一環です。アイシンはドアフレームなどの外装事業をシロキに一本化し、アイシンとシロキはシート骨格事業をトヨタ紡織に集約します。
日立造船が73円高の748円と大幅高。「亜鉛空気電池」の円筒型2次電池を開発したと報じられ、好感した買いが集まっています。容量はこれまでのリチウムイオンの約5倍とされます。2次電池は蓄電池を指し、自動車向けや太陽光発電向けとして将来的な収益拡大期待が高まっています。
その他、外国人観光客関連で象印マホービンが49円高の780円、同じく真珠トップのTASAKIが160円高の1831円、米ギリアド社とライセンス契約で小野薬が570円高の1万0960円、消防車で国内首位のモリタが56円高の1184円と値を飛ばしています。
本日の新高値銘柄は、サカタのタネ、関電工、森永菓、森乳、カゴメ、電通、オリエンタルランド、クミアイ化学、昭和シェル、東京製鉄、シスメックス、TASAKI、日通・・・等々です。
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【2】主な材料 **
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・スマホで認知症高齢者を見守り 小型発信器で位置情報
・都市部の商業地、固定資産税軽減を3年延長 政府与党
・長期金利、1年8カ月ぶり低水準に 日銀の国債購入で
・全国スーパー売上高、11月は0.7%減 8カ月連続減
・食品スーパー売上高、11月は0.7%増 7カ月連続増
・ニトリの3~11月、純利益13%増 進捗率は83%
・インフルエンザ流行、都内では299校・園が学級閉鎖
・東京駅100周年記念スイカ、増刷で希望者全員に販売
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【3】主な投資判断 **
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[ドイツ証券]
据置き A
(7733)オリンパス 4,900円
[モルガンSMUFG証券]
引上げ C→A
(8630)損保JP日本興亜 3,100→ 4,150円
引上げ B→A
(8750)第一生命 2,000→ 2,500円
引下げ A→B
(8766)東京海上HD 4,150→ 4,700円
[ゴールドマンS証券]
引上げ B→A
(4755)楽天 1,300→ 2,100円
据置き B
(5007)コスモ石油 150→ 140円
[野村証券]
新 規 A
(6457)グローリー 3,700円
新 規 B
(9065)山九 520円
[三菱UFJMS証券]
据置き A
(1801)大成建設 800→ 900円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】定期的に客観的に **
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今年も残りあとわずかになり、株式市場もあと5営業日を残すのみ、年内受け渡しが可能な日はあと2日間を残すだけです。
この時期になりますと思い出す、ある投資家の話をご紹介したいと思います。
その投資家は、年間に何回かの商いをするものの、年末に一度全て手仕舞い、その年の投資損益を確定し、年末年始で熟考し有望性に変わりないとすれば、年明け早々に有望な銘柄については買い戻すそうです。
もちろん、年末と年始の株価には多少なりとも価格差があるでしょうし、安くなったとはいえ手数料もかかります。また、税金の問題もあります。
ただ、相場から資金を一旦引上げて、冷静に、客観的に相場を見つめ直すことの重要性は昔から言われていることです。
また、このやり方では結果的に塩漬け株は持ちません。「もう少し待てばもっと上がるかもしれない。しかし、そうならないかもしれない」そういう状況下で、価格的な水準を度外視してこのように半ば強制的にゼロクリアする手法は、意外に効果があるのかもしれません。
ゼロクリアするしないは別としまして、定期的に客観的に冷静に保有銘柄の見直しを行うことは大切です。