堅実さんのブログ

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上州の天候と気質

(適当な題が無いので、こうしました。)

  群馬県は、雪ばかり降る県だと思っている人が多い。来て見れば、雪は北部の山岳方面だけで、平野部は雪が無い。平野部は関東平野の最北端で、埼玉や東京とほぼ、同じ天気である。違うのは、新潟に雪が降るときに、時々、それは大雪であるが、晴れた日なのに、雲がせり出してくることである。そして、上州名物の冬の「空っ風」である。フエーン現象の風であるが、この風は埼玉県から東京まで吹きまくる。

この風で、隣の長野県のほうが、気温は低いのに、長野県から来る人は群馬県のほうが寒いという。それと内陸性の気温である。海の有る東京や千葉県と比べると、冬は気温が4度低く、夏は4度高い。温暖の差が大きい。

 


こんな風土の地にいる人は気性が荒いと聞く。別に荒いわけではないが、話し方が、他県から来た人には「口論」の喧嘩をしていると、慣れないうちは思うらしい。しかし、半年もすれば、この辺りでは、その話し方が、極、普通の話し方であると気づいてくる。

 考えてみればそうである、冬の強風での話では、大声を出さなければ、声が風で消されてしまう。それに乾いた冷たい風の影響で、体感気温が低くなれば、自然に乱暴な言い方になるのは、自然である。それに夏は雷が多い。これも、他県から来る人はびっくりするらしい。こんな風土だから、自然に気性が荒くなるらしい。これは「江戸っ子」の話し方に似ていると思う。「てやんでえ、べらぼうめ」と少し似ているのである。しかし、その話し方よりも更に荒っぽいと思う。粗雑で飾り気が無く、ごつごつした言語文化とでも言おうか。日本的な文化ではない。要するに、「縄文式土器」のような感じである。ごつごつとしたものである。こんな風土なのである。


 また、江戸幕府の直轄領が、あちこちに細かく有ったため、明治政府からはこの地の人は冷遇された。そのため、いつしか政府に対する、反骨精神が芽生えてきている。内村鑑三も、上州人は、無知であると言っている。正直そのもので、最初は芽が出ないとも言っている。しかし、この正直さが、最後は勝とも言っている。

 そう言えば、ヤマダ電機は、前橋市からだし、ベイシアとかの伊勢屋グループは、伊勢崎から出ている。この二つに共通するのは、車社会の郊外での買い物客である。この「からっ風」の中程からは、埼玉の「しまむら」、地方スーパーの「ベルク」などが出ている。江戸時代は、小売り業界は、大阪、堺であったが、これから見ると、とんでもない方面の、無骨者の地から商売上手が出ている。少し離れるが、茨木からは「ケーズデンキ」である。これ等の小売業に共通するのは、ほぼ、東京から100キロ圏内に位置し、中央の文化をいち早く、嗅ぎつけていることも影響していると思う。


 外の天気に戻ろうか。それでも、ここ2,3年は、雷が少なくなったと思う。小さい頃は、夏休みの午後は雷と決まっていた。だから、午後の外での遊びは、ゴロゴロという遠くの雷の音を、気にしながら遊んだものだ。それでも、遊びに夢中になって、雷雨で来ているシャツを良く、濡らしたものだ。「びちょ、びちょ」になっても、夏なので、それ程気にもならなかった。

 今日は、冬の晴天である。今の冬は雪の多い冬になりそうである。また、雪で孤立した状態が出る。科学技術で幾らか便利になったといえ、未だに自然の脅威に怯えるのが、この日本で生活する人の暮らしである。






 



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