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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
17778.15(+421.28)△2.43%
□ナスダック
4748.40(+104.09)△2.24%
□S&P500
2061.23(+ 48.34)△2.40%
□ダウ輸送株
8953.33(+139.34)△1.58%
□半導体株(SOX)
688.12(+ 12.54)△1.86%
□NY原油先物
(1月限) 54.11(- 2.36)
□NY 金先物
(2月限) 1194.80(+ 0.30)
□バルチック海運指数
814 (-13)
□為替
(対ドル)118.82
(対ユーロ)145.97
□CME日経225先物
17540(+280)※大証比
18日のNY株式市場は、前日のFOMCを好感した買いが続き大幅続伸。ダウとナスダックの上げ幅は3年ぶりの大きさとなりました。
前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備理事会(FRB)が利上げに慎重な姿勢を示したことが好感されNY株式市場はこの日も買いが先行。12月の独IFO企業景況感指数が市場予想を上回ったことや、週間の新規失業保険申請件数が前週比で減少したことも支援材料となりました。
フィラデルフィア連銀が発表した12月の製造業景気指数は市場予想を下回った一方、民間シンクタンクのコンファレンスボード発表の11月の景気先行指標総合指数は予想を上回るなどまちまち内容でしたが、キューバとの国交回復の動きや企業向けソフトのオラクルの好決算などの明るい材料もあり、幅広
い銘柄に買いが広がり全面高の様相。
目先の戻りを期待した買いや売り方の買い戻しを巻き込み指数は上げ幅を拡大して続伸。ナスダック指数とS&P500はいわゆる「引けピン」の高値引け。ダウもほぼ高値引けとなっており、2011年11月30日以来、ほぼ3年ぶりの大幅高で取引を終了しました。
業種別では、テクノロジー、資本財、金融、エネルギーなどが上昇率上位となっています。
個別銘柄では、好決算を発表した企業向けソフトのオラクルが大幅高。マイクロソフトやシスコシステムズ、IBM、ヒューレット・パッカードなどにも買いが波及し、アップルやフェイスブックなども上昇しました。JPモルガンやシティグループなどの金融株やシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー株も高く、デュポンやアルコアなどの素材株、ユナイテッド・テクノロジーズやスリーエムなどの工業株も上昇しました。
スイスのバイオ医薬品会社の買収を発表した医薬品大手のメルクがしっかり。バイオ医薬品のギリアド・サイエンシズやアムジェン、医薬品大手のファイザーやジョンソン&ジョンソンなども上げています。ユニオンパシフィックやフェデックスなどの運輸株も物色されました。
前日に続きダウを構成する全30銘柄が上昇。この日はマイクロソフト、IBM、ゴールドマン・サックス、シスコシステムズなどが上昇率上位となっています。
NY原油先物(WTI)は、先安感が根強く大幅反落で年初来安値を更新。終値としては2009年5月5日(53.84ドル)以来、5年7カ月ぶりの安値で取引終了です。金先物は前日終値付近で小じっかり。バルチック海運指数(BDI)は20営業日連続安です。
CME日経225先物は、円建ては17540(大証比280円高)、ドル建てが17640(同380円高)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
= NYダウ、大幅高! =
昨晩のNYダウは2日連続で大幅高、前日比421ドル高の1万7778ドルとなっています。12月5日に付けた史上最高値(1万7958ドル)にあと180ドルと迫っています。
シカゴ日経平均先物は1万7540円と昨日の東京市場の日経平均株価1万7210円と比べて330円高い水準となっています。
今朝6:30の円相場は、対ドルで1ドル=118円82銭前後(昨日16:00台は118円81銭)とほぼ横ばいで推移しています。対ユーロは1ユーロ=145円97銭前後(同146円14銭)で推移しています。
NY原油は大幅安、前日比2.36ドル安の1バレル=54.11ドルと3日ぶりに値下がりしています。終値ベースで09年5月5日(53.84ドル)以来、約5年7ヵ月ぶりの安値水準となっています。需給緩和懸念を背景に売りが出ています。
NY金価格は小幅高、前日比0.30ドル高の1トロイオンス=1194.8ドルと2日連続で上昇しています。
昨日の日経平均株価は大幅高、前日比390円高の1万7210円となっています。終値ベースで3日ぶりに1万7000円台を回復しています。
東証1部の売買代金は2兆8877億円と35日連続で2兆円を上回っています。
= 外国人、2週連続で買い越し =
東証が昨日発表した12月第2週(12月8日~12月12日)の投資部門別売買動向を見ますと、外国人投資家は2週連続で買い越し、買越額は1595億円(前週は3851億円の買い越し)となっています。
個人投資家は8週ぶりに買い越し、買越額は2852億円(前週は2999億円の売り越し)となっています。年金基金の動向を反映する信託銀行は4週連続で買い越し、買越額は1918億円(前週は1593億円の買い越し)となっています。
一方、証券会社の自己売買部門は2週連続で売り越し、売越額は7349億円(前週は2884億円の売り越し)と07年8月第1週(7917億円の売り越し)以来、約7年4ヵ月ぶりの高水準となっています。
本日は2日目(最終日)の日銀金融政策決定会合が開かれます。今回の会合では、金融政策の現状維持を決める見通しです。会合終了後に黒田総裁の記者会見が予定されています。
本日は、12月の月例経済報告が発表されます。11月は景気の基調判断を維持しています。10月の「このところ弱さが見られるが、緩やかな回復基調が続いている」から11月は「個人消費などに弱さがみられるが、緩やかな回復基調が続いている」とし、消費の弱さを指摘する表現に変更しています。
14:30に11月の全国百貨店売上高が発表されます。10月は既存店ベースで前年同月比2.2%減(9月は0.6%減)の4783億円と7ヵ月連続で前年実績を下回っています。10月は訪日外国人向けの免税品販売が好調に推移しています。一方、月の前半週末ごとに2つの台風が相次いで上陸した
ことにより、西日本で入店客数に大きな影響が出ています。下旬からは気温低下に伴い、主力の冬物衣料などに動きが見られましたが、前半の不振をカバーできていない状況です。
本日は、第3四半期決算であさひ(3333)、ジンズメイト(7448)、第2四半期決算で日本オラクル(4716)などが決算発表を予定しています。
海外では、大メコン圏首脳会議(~20日、バンコク)、EU首脳会議(ブリュッセル、2日目・最終日)が予定されています。
◆主なニュース
・地元就職条件に奨学金 政府、地方創生へ大学生向け基金
・緊急経済対策、3.5兆円に 政府、地方支援で規模拡大
・太陽光発電、買い取り価格20円台に 再生エネ偏り是正
・アイシンなどトヨタ系4社、シート事業統合 米2強対抗
・JXエネ、海外初となる製油所 ベトナムで合弁、販売も
・車や住宅、格安のゴーグルで疑似体験 博報堂が販促支援
・東ガスに小売り自由化の荒波 水素ステーションにも参入
・三井造船、国内拠点を増強 170億円投資 円安追い風
・セブン&アイ、営業益最高 コンビニ好調 3~11月期
・水面下で交渉1年半 米国・キューバ、国交正常化へ一歩
・ロシア、低迷脱却へ2年 大統領会見、通貨安対策示さず
◆経済指標等
・月例経済報告(12月、内閣府)
・電力需要実績(11月、電気事業連合会)
・景気動向指数改定値(10月、内閣府)
・粗鋼生産量(11月、日本鉄鋼連盟)
・全国百貨店売上高(11月、日本百貨店協会)
◆その他
・日銀金融政策決定会合(結果発表)
・日銀総裁会見
・新規公開
サイジニア (東マ・6031)公開価格2,560円
メタウォーター(東1・9551)公開価格2,400円
・主な決算
あさひ(3333:大規模自転車専門店を展開)
ジーンズメイト(7448:カジュアル専門チェーン)
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【3】心に残る名言 **
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金が人生で何をなしうるか、金が人生で何をなしえないか。
この二つの問題を正しく解く人は金の真の正当な価値を知る人である。
サンタヤーナ(アメリカ哲学者)