本日の市況

ヒロろんさん

――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【1】今日の相場                         **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞



◎日経平均  
17210.05(+390.32)△2.32%

◎TOPIX  
1376.32(+ 24.31)△1.80%

◎売買高概算  27億2884万株
◎売買代金概算  2兆8877億円
◎時価総額  494兆7020億円

◎値上り銘柄数 1608   
◎(年初来)新高値 49
◎値下り銘柄数  169   
◎(年初来)新安値  3
◎変わらず     77

◎騰落レシオ(25日) 101.31%

◎カイリ率(日経平均) 
25日線比-1.12% 
75日線比+5.22%

◎為替  
(対ドル) 118.81  
(対ユーロ)146.14

◎出来高上位

1.みずほ  <8411>
198.0円(- 0.3円)219,409千株

2.東京電力 <9501>  
459円(+  29円) 98,404千株

3.ユニチカ <3103>   
60円(+   3円) 98,000千株

4.三菱UFJ<8306>
648.9円(+ 5.9円) 80,224千株

5.マーベラス<7844> 
1940円(-  32円) 79,022千株

◎売買代金上位    (円)

1.マーベラス<7844> 
1940円(-  32円)157,564百万

2.日経レバE<1570>
12780円(+ 500円)131,124百万

3.トヨタ自 <7203> 
7250円(+ 107円)101,577百万

4.JT   <2914> 
3275円(+ 168円) 57,590百万

5.ソフトBK<9984> 
7200円(+  87円) 54,435百万



◆相場概況

 外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1830万株 買い1190万株

 本日の東京マーケットは日経平均株価が大幅高、前日比390円(2.32%)高の1万7210円で取引終了です。

 米FOMC後の声明やイエレンFRB議長の記者会見が景気配慮型の内容だったことを好感して昨晩のNYダウが288ドルの大幅高となったこと、また円相場が昨日の1ドル=117円台前半から1ドル=119円近い円安に振れたことを好感して朝方から幅広い銘柄に買いが先行。12:38には上げ幅が454円となる場面がありました。

 その後も原油価格とロシア通貨ルーブルの下落にひとまず歯止めがかかったことが支援材料となり、引けにかけても高い水準の値動きで推移しています。売買代金は概算2兆8877億円、上海総合指数は3ポイント(0.1%)の小幅安で3057です。

 業種別では、33業種全て上昇。特に倉庫、食品、水産、石油、陸運、建設などの上げが目立ちます。

 個別銘柄では、11月の訪日外国人数が前年同月比39%増の116万8500人となり、単月として過去最高を更新。これを受けて外国人観光客増加による恩恵期待大の銘柄中心に大幅高。羽田空港ターミナルビルの大家の日本空港ビルが320円高の4955円と上場来の高値を更新。施設使用料や物品販売の増加による収益拡大を期待した買いが膨らんでいます。

 外国人に人気の観光スポット「東京ディズニーランド&シー」を運営するオリエンタルランドも755円高の2万6465円、その筆頭株主の京成電鉄が80円高の1431円、東京ドームが13円高の468円、三越伊勢丹が71円高の1536円、銀座本店の松屋も63円高の1619円、JR東日本が242円高の8880円、JR東海700円高の1万7430円といずれも関連銘柄は値を飛ばしています。

 ソニーが113.5円高の2478.5円と値を飛ばしています。ロシア通貨ルーブルの下落に一旦歯止めがかかり、同国と経済面で繋がりが強い欧州景気への先行き懸念が後退したことで見直し買いが入っています。ソニーの収益は1ユーロにつき1円円安になると営業損益が60億円改善します。1円の円安が30億円の利益圧迫要因となる対ドルと様相が異なり、欧州景気とユーロの影響を受けやすいです。

 製瓶・ガラス食器大手の石塚硝子がストップ高、50円高の205円となっています。昨日の引け後、国内のセラミックス大手の鳴海製陶(名古屋市)を買収すると発表し、好感した買いが集まっています。

 大株主の投資ファンドなどから43億円で全発行済み株式を取得し、新たな収益源とします。鳴海製陶は「NARUMI」ブランドで世界的に知られる器メーカーです。

 その他、今期の連結経常益2.2倍見通しを好感して東京電力が29円高の459円、旅客機用の化粧室・厨房設備を手掛けるジャムコが131円高の2997円、スマートメーターの大崎電気が24円高の840円、水産品冷食大手の日本水産が26円高の388円と値を飛ばしています。

 本日の新高値銘柄は、サカタのタネ、神戸物産、ビックカメラ、日本新薬、理研ビタミン、ドクターシーラボ、東京製鉄、三菱マテ、JUKI、島精機、ミネベア、ドンキホーテ、京成電鉄、日本空港ビル・・・等々です。




――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【2】主な材料                          **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞



・9月末の家計の金融資産、過去最高の1654兆円

・給与総額、10月は0.2%増 8カ月連続プラス

・12月第2週の部門別動向、海外勢が2週連続買越

・北陸新幹線、東京始発6時16分 3月14日開業

・エアバッグの定期交換、自工会で議論 対応を検討

・大塚製薬、100億円弱で米サプリメント会社買収

・FRB、声明の表現に苦心 利上げは来年4月以降 




――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【3】主な投資判断                        **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞



[メリルリンチ証券]
 据置き   A
(9201)日本航空  3,500→ 4,100円

[モルガンSMUFJ証券]
 据置き   A
(7747)朝日インテック  6,200→ 7,100円

 新 規   C
(8016)オンワード  600円

[UBS証券]
 据置き   A
(6460)セガサミー  2,300→ 2,000円

 据置き   C
(3436)SUMCO  1,100→ 1,300円

[野村証券]
 据置き   A
(7729)東京精密  2,336→ 2,691円

[SMBC日興証券]
 据置き   B
(2810)ハウス食品  1,820→ 2,020円

[三菱UFJMS証券]
 新 規   A
(7733)オリンパス  6,100円

 据置き   A
(7545)西松屋チェーン  1,080→ 1,030円

[みずほ証券]
 据置き   A
(4063)信越化学  7,300→ 8,500円

 据置き   A
(8309)三井住友トラスト  510→ 550円

 引下げ A→B
(7751)キヤノン  3,400→ 4,100円

※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価




――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【4】失敗を楽しむ                        **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞



 毎年、世界中の大企業の経営者、大統領や首相などの政治指導者、選ばれた知識人やジャーナリストらが招かれる「世界経済フォーラム」は、開催地の知名をとって通称「ダボス会議」と呼ばれます。

 このフォーラムを主催するのがクラウス・シュワブという人物で、彼が設立した「シュワブ財団」は毎年、「世界で最も傑出した社会起業家」を選出しており、2000年に日本人でただ一人選ばれたのが古野隆雄氏です。

 失礼ながらあまり聞かない名前かもしれませんが、氏は農薬を使わない米作りに取りくみ、「アイガモ農法」を確立した農家です。

 田んぼに放し飼いにした合鴨は雑草や害虫を食べつくし、さらにそのふんが稲の肥料となり、田んぼの中に生態系を作り、その力を利用して米を作るというものです。農薬を使わない大規模農法は膨大な手間とコストがかかる、その常識を覆した古野氏の農法は世界でも広がりを見せています。


 農業は、自分ではコントロールできない自然と向き合わなければなりません。古野氏のやり方は、自然と戦わないこと。自然が持っている本来の力を利用するというやり方です。

 「先入観」や「常識」を疑い、自分で試してみる。この技術を確立するまでに、幾度も幾度も失敗し、試行錯誤を繰り返したそうです。大抵の人は失敗すると落ち込みますが、古野氏は失敗しても「新しいことを試している」こと自体に喜びを感じると言います。

 この話はNHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」で紹介されたものですが、当時キャスターを務めていた茂木健一郎氏は古野氏のことを「楽天的に失敗できる人」と評しました。そして次のような話を紹介しています。


「逆境にある時や恵まれない時には、その時なりにやるべきことがある。

 干ばつの時の植物は、いざというときに備えた活動をしている。地上で派手に葉を茂らせたり、枝を伸ばしたり花を咲かせる、といった活動はできなくても、地下の見えないところで根を張っている。その時に何をやるかで、いざ雨が降った時にそれを生かすことができるかどうか変わってくる。」


「新しいことにチャレンジすればするほど、そう簡単に成功なんかしない。失敗を楽しめないと新しいことにチャレンジできない。100やって99失敗するという世界もある。99の失敗を楽しめるというメンタリティーがあれば、怖いものなどない。」


上記の話は株式投資と直接には関係がありませんが、成功とは百萬遍の失敗の上に成り立つという一つの実例です。失敗すると落胆し、後悔ばかりで前向きな姿勢というものを取りにくいものですが、「上手くいっていない時に何をすべきか」これは非常に重要な事だと思います。
ヒロろんさんのブログ一覧