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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
17356.87(+288.00)△1.69%
□ナスダック
4644.31(+ 96.48)△2.12%
□S&P500
2012.89(+ 40.15)△2.04%
□ダウ輸送株
8813.99(+ 73.47)△0.84%
□半導体株(SOX)
675.58(+ 14.28)△2.16%
□NY原油先物
(1月限) 56.47(+ 0.54)
□NY 金先物
(2月限) 1194.50(+ 0.20)
□バルチック海運指数
827 (-11)
□為替
(対ドル)118.63
(対ユーロ)146.37
□CME日経225先物
17185(+375)※大証比
17日のNY株式市場は大幅高で4営業日ぶりに反発。FOMCの声明が景気に配慮した内容と受け止められたことから買い安心が広がり、ダウの上げ幅は昨年12月18日以来1年ぶりの大きさとなりました。
この日は午後に米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表があり、市場では事実上のゼロ金利政策の維持に関して「相当な期間」据え置くとの文言が維持されるとの見方が広がっており、朝方発表された11月の米消費者物価指数が予想以上に低下したこともゼロ金利政策の長期化を連想させました。このようなムードの中、ダウは前日までの3日間で530ドル程度下げていたこともあって序盤から買いが先行移しました。
FOMC後の声明で、米連邦準備理事会(FRB)は事実上のゼロ金利政策に関して「相当な期間」との文言を維持しつつ、利上げ開始できる状態を「忍耐強く」待つとの表現を加えました。FOMC後の記者会見でイエレンFRB議長がすぐには利上げしないことを強調したこともあって買い安心感が広がりNY株は上げ幅を拡大。主要指数は大幅高で4営業日ぶりに反発しました。
業種別では、エネルギー、素材、金融などの上昇が顕著でした。
個別銘柄では、原油相場が続伸したことでエクソンモービルやシェブロンなどのエネルギー株が大きく上昇。直近の相場で下落が目立っていたバンカメやJPモルガンなどの金融株、マイクロソフトやアップルなどの大型ハイテク株にも買いが入りました。短文投稿サイトのツイッターや検索大手のグーグルは
アナリストによる投資判断の引き上げも買い手掛かりとなっています。
DRホートンやKBホームなど、低金利が事業の追い風となる住宅建設株が大幅高。素材セクターのデュポンやアルコアなどの上昇も目立ちました。一方、冴えない決算を発表した物流のフェッデクスが売られ、同業のUPSも連れ安となっています。
この日はダウを構成する全30銘柄が上昇し、シェブロン、マクドナルド、エクソンモービル、コカコーラ、アメックス、デュポン
などが上昇率上位となっています。
NY原油先物(WTI)は、FOMCの声明と株高を好感して買われました。為替市場でドル高となったことで上値を削りましたが、続伸して取引終了です。金先物も下げ止まり、ほぼ横ばいながら6営業日ぶりのプラスで取引を終了。バルチック海運指数(BDI)は19営業日続落です。
CME日経225先物は、円建ては17185(大証比375円高)、ドル建てが17270(同460円高)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
= NYダウ、大幅高 =
昨晩のNYダウは大幅高、前日比288ドル高の1万7356ドルと4日ぶりに上昇しています。
シカゴ日経平均先物は1万7185円と昨日の東京市場の日経平均株価1万6819円と比べて370円ほど高い水準となっています。
今朝6:30の円相場は、対ドルで1ドル=118円69銭前後(昨日16:00台は117円24銭)と大幅に円安に振れています。対ユーロは1ユーロ=146円42銭前後(同146円26銭)で推移しています。
NY原油は、前日比0.54ドル高の1バレル=56.47ドルと2日連続で上昇しています。
NY金価格は、前日比0.20ドル高の1トロイオンス=1194.5ドルと小幅ながら6日ぶりに上昇しています。
米連邦準備理事会(FRB)は昨日、2日目の米連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、事実上のゼロ金利政策の維持を決めています。終了後の声明では、焦点となっている異例のゼロ金利政策について「相当な期間続ける」という表現を維持しています。ただ、声明には政策転換をはじめるまで「忍耐強く
待つ」という表現を初めて盛り込んでいます。
昨日の日経平均株価は、前日比64円高の1万6819円と3日ぶりに上昇しています
= 11月の訪日外国人、単月で過去最高! =
昨日発表の11月の訪日外国人数は、前年同月比39.1%増の116万8500人となり、単月として過去最高を更新しています。1月から11月の累計は前年同期比28.2%増の1217万7500人と1200万人を突破しています。2014年の年間の訪日外国人数は1300万人を超える見通しです。
資源エネルギー庁が昨日発表した15日時点のレギュラーガソリンの全国平均価格は前週(8日時点)と比べ2.9円安い1リットル当たり152.4円となり、22週連続で値下がりしています。7月14日時点の169.9円をピークに低下し、下げ幅は合計で17.5円に達しています。灯油は前週と比
べ2.2円安い1リットル当たり97.8円となり、17週連続で値下がりしています。
本日から2日間の日程で日銀金融政策決定会合が開かれます。今回の会合では、10月末に実施した追加緩和の効果を点検し、金融政策の現状維持を決める見通しです。
8:50に10月の貿易統計が発表されます。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は事前予想で1兆0500億円程度の赤字(9月の同改定値は9606億円の赤字)となっています。28ヵ月連続で赤字となる見通しです。
15:00に12月第2週(12月8日~12月12日)の投資部門別売買動向が発表されます。12月第1週(12月1日~12月5日)の外国人投資家は2週ぶりに買い越し、買越額は3851億円(前週は1107億円の売り越し)となっています。年金基金の動向を反映する信託銀行は3週連続で買い
越し、買越額は1593億円(前週は2211億円の買い越し)となっています。
一方、個人投資家は7週連続で売り越し、売越額は2999億円(前週は1936億円の売り越し)となっています。
海外では、11月の中国主要70都市の新築住宅価格、EU首脳会議(~19日、ブリュッセル)、12月の独Ifo景況感指数、11月の米景気先行指数(コンファレンス・ボード)、11月の北米半導体製造装置BBレシオの発表などが予定されています。
◆主なニュース
・地方に本社移転、税優遇 社屋投資など控除、政府・与党
・国債発行「超長期」シフト 将来の利払い費を抑制方向へ
・関電・高浜原発が安全審査「合格」 再稼働は来年春以降
・タカタCEO「車メーカーに全面協力」 リコール問題で
・資生堂、ブランド全体の2割廃止 選択と集中で若者狙う
・そごう・西武、年の瀬 はや春物衣料 高島屋は1月投入
・サイバー対策、数時間以内 マイクロソフト・NTTコム
・三井物産、インドネシアに新港を建設 運営最大手と連携
・東南アジア企業の株価に明暗 原油・通貨ダブル安を受け
・米、キューバと国交正常化交渉開始 首都ハバナに大使館
◆経済指標等
・資金循環統計(7~9月期、日銀)
・白物家電の国内出荷実績(11月、日本電機工業会)
・毎月勤労統計(10月確報、厚労省)
・中国新築住宅価格動向(11月)
・独IFO企業景況感指数(12月)
・英小売売上高(11月)
・米景気先行指標総合指数(11月)
・米フィラデルフィア連銀景気指数(12月)
・北米地域の半導体製造装置BBレシオ(11月)
◆その他
・日銀金融政策決定会合(明日まで)
・新規公開
大冷(東2・2883)公開価格1,800円
gumi(東1・3903)公開価格3,300円
アドベンチャー(東マ・6030)公開価格2,500円
・第一毛織(韓国サムスングループの事実上の持ち株会社)が韓国取引所に新規上場
・主な決算
クスリのアオキ(3398:北陸最大手のドラッグストア)
クミアイ化学(4996:全農系で農薬専業首位級)
・海外決算
ナイキ(スポーツ用品、ダウ銘柄)
・EU首脳会議
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【3】心に残る名言 **
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家の上に屋根あり、屋根の上に月あるを、思うのみにて我が心足る
百田 宗治(何もない庭)