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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
17068.87(-111.97)▼0.65%
□ナスダック
4547.83(- 57.33)▼1.24%
□S&P500
1972.74(- 16.89)▼0.85%
□ダウ輸送株
8740.52(-116.60)▼1.32%
□半導体株(SOX)
661.30(- 4.41)▼0.66%
□NY原油先物(1月限) 55.93(+ 0.02)
□NY 金先物(2月限) 1194.30(-13.40)
□バルチック海運指数 838 (- 7)
□為替
(対ドル)116.40
(対ユーロ)145.66
□CME日経225先物 16560(-170)※大証比
16日のNY株式市場は3日続落。ダウは上下に360ドル程度振幅する不安定な動きで、先行き不透明感から引けにかけて売りが優勢となりました。
序盤の取引で原油先物に売りが続き、ロシアの通貨ルーブルの下落が続いたことから米株も下げて始まりましたが、原油やルーブルが下げ止まると、米株は先週末と週初で大きく値下がりしていたこともあって目先の戻りを期待した買いが優勢となり大きく反発しました。
この日発表された12月の米製造業PMI(速報値)や11月の住宅着工件数はともに市場予想に届かず冴えない内容となりましたが、相場への影響は限定的で、直近の下落の反動からダウは一時246ドル高まで上げ幅を拡大しました。
ただ、通貨防衛を狙ったロシア中銀による大幅利上げの効果は限定的との見方が多く、ルーブル急落によるロシア経済に対する懸念が強まっており、新興国通貨安への懸念もあって買いが萎み、先行き警戒感からのリスク回避の動きで主要指数は再びマイナスに転じました。
業種別では、エネルギーが上昇した一方、テクノロジー、一般消費財、金融のなどの下落が顕著でした。
個別銘柄では、原油相場の下げ止まりを好感してエネルギー大手のコノコフィリップスやシェブロンなどが上昇。配当の増額を発表したドラッグストアチェーンのCVSが上昇。増配と自社株買いを発表した航空機のボーイングが買われ、同じく増配を手掛かりにスリーエムも上昇しました。
一方、マイクロソフトやグーグルなどハイテクセクターの大型株が終日軟調に推移。アップルはプラス圏からマイナスに転じています。、ネット通販のアマゾンや家電量販店のベストバイ、百貨店のメーシーズなど消費関連株の下落が目立ったほか、クレジットカードのビザやマスターカード、アメリカン・エ
クスプレスなども下げています。
ダウ構成銘柄では、ボーイング、スリーエム、ユナイテッド・テクノロジーズなど7銘柄が上昇した一方、マイクロソフト、ホームエポ、ナイキなど23銘柄が値を下げました。
NY原油先物(WTI)は序盤の下落から値を戻し、小幅ながら5営業日ぶりにプラスで終了。金先物は5営業日連続の下落。バルチック海運指数(BDI)は18営業日続落です。
CME日経225先物は、円建ては16560(大証比170円安)、ドル建てが16640(同90円安)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
昨晩のNYダウは3日連続安、前日比111ドル安の1万7068ドルとなっています。
シカゴ日経平均先物は1万6560円と昨日の東京市場の日経平均株価1万6755円と比べて195円安い水準となっています。
今朝6:30の円相場は、対ドルで1ドル=116円35銭前後(昨日16:00台は117円40銭)と円高が進行しています。一時11月中旬以来の円高・ドル安水準となる115円57銭近辺を付ける場面がありました。
対ユーロは1ユーロ=145円62銭前後(同146円07銭)とやや円高が進行しています。
NY原油はほぼ横ばい、前日比0.02ドル高の1バレル=55.93ドルとなっています。寄り付き前に一時1バレル=53.60ドルを付け、09年5月6日以来、約5年7ヵ月ぶりの安値水準となる場面がありました。
NY金価格は5日連続安、前日比13.4ドル安の1トロイオンス=1194.3ドルとなっています。終値ベースで5日以来、7日ぶりの安値水準となっています。
昨日の日経平均株価は大幅安、前日比344円安の1万6755円と2日連続で値下がりしています。終値ベースで11月17日以来、約1ヵ月半ぶりに1万7000円を割り込んでいます。
東証が昨日発表した12月12日時点の信用取引残高(東京・名古屋2市場合計)は、買い残が4週連続で増加し、前週比1643億円増の3兆0275億円となっています。
一方、売り残は3週ぶりに減少し、前週比605億円減の6908億円となっています。信用倍率は前回(12月5日時点)の3.81倍から4.38倍となっています。
JR東海は本日からリニア中央新幹線の建設工事に着手します。2027年の開業を目指します。
8:50に11月の貿易統計が発表されます。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は事前予想で1兆3000億円程度の赤字(10月の同改定値は7368億円の赤字)となっています。29ヵ月連続で赤字となる見通しです。
14:00に11月の訪日外国人客数が発表されます。10月(推計値)は前年同月比37.0%増の127万1700人となり、単月として過去最高を更新しています。1月から10月の累計は前年同期比27.1%増の1100万9000人に達し、2013年に記録した年間の過去最高(1036万40
00人)を上回っています。日本政府観光局(JNTO)は、2014年の年間で1300万人前後を見込んでいます。
14:00に資源エネルギー庁から12月15日時点の給油所の石油製品価格が発表されます。8日時点のレギュラーガソリンの全国平均価格は前週(1日時点)と比べ2.1円安い1リットル当たり155.3円と21週連続で値下がりしています。7月14日時点の169.9円をピークに低下し、下げ幅
は合計で14.6円に達しています。
16:00に11月の日本製半導体製造装置BBレシオが発表されます。BBレシオは、半導体業界全体の3ヵ月平均の受注額を同期間の出荷額で割って求めた値で「1」を超えると市況の改善、割り込めば市況が悪化していることを示します。10月の同・速報値は前月から0.18ポイント上昇の1.11と4ヵ月ぶりに「1」を上回っています。
海外では、米連邦公開市場委員会(FOMC、2日目・最終日)が開かれます。FOMC後の声明文で、量的緩和終了後も事実上のゼロ金利を「相当な期間続ける」とした文言を修正するかに注目が集まります。今回はイエレン米FRB議長の会見が予定されています。
その他、米英など6カ国とイランが核開発に関する協議(ジュネーブ)、11月の米消費者物価指数、7~9月期の米経常収支の発表などが予定されています。
◆主なニュース
・原油安、金融市場揺らす ロシア通貨急落、利上げきかず
・外形標準課税、3%賃上げで増税緩和 来年度拡大に併せ
・来年の春季労使交渉、賃上げ幅が焦点に 政労使会議合意
・スカイマーク、羽田発着便36枠維持 国交省が経営支援
・東電・中部電、LNGの国際入札を実施 調達費の半減へ
・東電、コスト削減1兆円積み増し 東北電などと資材調達
・ホンダ、部品不足国内30万個超 エアバッグ交換に時間
・英語必修、小学生に商機 学研はネットで英会話を割安に
・クオール、中小薬局と提携し事業拡大 顧客システム共有
・今年上場した銘柄の初値水準、公開価格に比べ平均2倍に
・学校襲撃生徒ら140人死亡 パキスタン、タリバン犯行
◆経済指標等
・貿易統計(11月、財務省)
・訪日外国人客数(11月、観光局)
・米消費者物価指数(11月)
・米経常収支(7~9月)
・米石油在庫統計(週間)
◆その他
・JR東海がリニア中央新幹線着工
・新規公開
フルッタフルッタ(東マ・2586)公開価格4,290円
竹本容器 (東2・4248)公開価格 900円
今村証券 (JQ・7175)公開価格1,350円
・主な決算
アスクル(2678:オフィス用品配達、ヤフーが筆頭株主)
・海外決算
フェデックス(物流)、オラクル(企業向けソフト)
・ギリシャ次期大統領選出をめぐる議員投票
・米連邦準備制度理事会(FRB)声明発表
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【3】心に残る名言 **
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他人はすべて自分よりもアカンと思うより、他人は自分よりエライのだ、自分にないものをもっているのだ、と思うほうが結局はトクである。
松下 幸之助(松下電器産業創業者)