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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
17099.40(-272.18)▼1.57%
◎TOPIX
1379.29(- 20.36)▼1.45%
◎売買高概算 21億6718万株
◎売買代金概算 2兆2602億円
◎時価総額 495兆0048億円
◎値上り銘柄数 439
◎(年初来)新高値 48
◎値下り銘柄数 1328
◎(年初来)新安値 27
◎変わらず 83
◎騰落レシオ(25日)102.33%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比-1.82%
75日線比+4.91%
◎為替
(対ドル) 118.23
(対ユーロ)147.42
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
201.3円(- 2.8円)135,385千株
2.ユニチカ <3103>
63円(+ 1円) 71,754千株
3.東京電力 <9501>
433円(- 30円) 55,532千株
4.三菱UFJ<8306>
665.6円(- 5.3円) 51,974千株
5.マーベラス<7844>
1896円(- 223円) 42,203千株
◎売買代金上位 (円)
1.日経レバE<1570>
12670円(- 440円)144,218百万
2.トヨタ自 <7203>
7311円(- 189円) 88,334百万
3.マーベラス<7844>
1896円(- 223円) 85,181百万
4.ソフトBK<9984>
7269円(- 67円) 47,681百万
5.三菱UFJ<8306>
665.6円(- 5.3円) 34,674百万
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1520万株 買い830万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が大幅安、前週末比272円(1.57%)安の1万7099円で取引終了です。
原油安と世界景気の先行き懸念から先週末のNYダウが315ドルの大幅安となったこと、朝方に円相場が1ドル=117.70円前後と118円を割る円高に進んだことを嫌気して寄付きから幅広い銘柄に売りが先行。9:13には下げ幅が334円となって1万7037円まで下押しする場面がありました。
ただ、1万7000円の心理的節目に近づくと押し目買いが相場を下支えし、その後は幾分下げ幅を縮小。衆院総選挙で自民・公明両党が勝利し、補正予算の執行など従来の財政出動の流れが継続するとの見方から大成建設が年初来高値を更新するなど内需関連の一角がしっかりした足取りとなっています。売買代金は概算2兆2602億円、上海総合指数は15ポイント(0.5%)高の2953です。
業種別では、相場全般安の中にあって、鉱業、小売、食品がしっかり。自動車、電力ガス、機械、電機、精密、不動産などの下げが目立ちます。
個別銘柄では、相場全般安の中にあって大成建設が4円高の650円と値を上げて年初来高値を更新、清水建設も6円高の809円、福田組が8円高の999円、熊谷組が1円高の374円、ライト工業が3円高の974円となるなど建設株が堅調。
昨日投開票の衆院総選挙で自民・公明両党が勝利し、補正予算の執行など従来の財政出動の流れが継続するとの見方が強まっています。朝方発表となった日銀短観で、大企業建設業の業況判断指数(DI)が1992年2月以来の高水準になったことも買い材料視されています。
ローソンが130円高の7310円、セブン&アイが22円高の4299円、ファミリーマートが80円高の4535円となるなどコンビニ株が軒並み高。欧米株安や円安一服で輸出関連株に売りが優勢となる中、海外株式や為替など外部要因の影響を受けにくい内需株として物色の矛先が向かっています。訪日
観光客関連のドンキホーテは420円高の8140円と値を飛ばして年初来高値を更新です。
食品株が堅調。森乳が5円高の406円、伊藤ハムが5円高の656円、キューピーが34円高の2209円、カゴメが33円高の1850円、一正蒲鉾が143円高の1715円といずれも年初来高値を更新。やはり海外株式や為替など外部要因の影響を受けにくい好業績の内需株として物色の矛先が向かっ
ています。
真珠トップのTASAKIが155円高の1667円と大幅高で年初来高値更新。前週末の引け後に2015年10月期通期の連結純利益が前期比26%増の14億円、売上高が8%増の206億円になる見通しと発表。外国人観光客増による業績好調を好感した買いが入っています。
その他、農薬原体(農薬製剤に含まれる有効成分)を手掛けて過去最高益更新見通しのイハラケミカルが116円高の1320円、農薬専業首位級のクミアイ化学が44円高の734円、「モンスターストライク」が米アップストアの販売ランキングで上位に入ったミクシィが280円高の5540円と値を飛
ばしています。
本日の新高値銘柄は、大成建、関電工、森乳、伊藤ハム、キューピー、カゴメ、一正蒲鉾、日本調剤、花王、沢井製薬、東京製鉄、ドンキホーテ、TASAKI、テレビ東京・・・等々です。
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【2】主な材料 **
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・12月の日銀短観、景況感悪化も設備投資には積極的
・大手建設業の業況判断、1992年2月以来の高水準
・衆院選の投票率、小選挙区で52.66% 戦後最低
・首相、経済対策の年内策定を明言 消費の喚起策など
・11月の首都圏マンション販売、7年ぶりの大幅減少
・トヨタ燃料電池車「ミライ」発売 受注すでに1千台
・インドネシアルピア、対ドル急落 ファンド資金流出
・NY原油先物、週明けの時間外取引ではプラスに転換
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【3】主な投資判断 **
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[クレディS証券]
据置き A
(6981)村田製作所 13,000→17,000円
[UBS証券]
据置き A
(5401)新日鉄住金 390→ 430円
引下げ A→B
(9201)日本航空 4,200円
[ゴールドマンS証券]
新 規 A
(4536)参天製薬 7,700円
新 規 A
(4555)沢井製薬 8,250円
新 規 C
(4523)エーザイ 3,750円
[バークレイズ証券]
据置き B
(1963)日揮 3,400→ 2,750円
据置き B
(6366)千代田化工建設 1,250→ 1,050円
[野村証券]
据置き A
(8306)三菱UFJFG 1,000→ 1,050円
引下げ B→C
(9869)加藤産業 2,200→ 2,000円
[三菱UFJMS証券]
据置き A
(6301)コマツ 3,090→ 3,400円
据置き A
(9005)東急電鉄 820→ 831円
引下げ A→B
(6752)パナソニック 1,500円
[みずほ証券]
引下げ A→B
(6361)荏原 900→ 550円
[大和証券]
新 規 1
(3391)ツルハHD 8,400円
新 規 3
(3349)コスモス薬品 15,000円
新 規 3
(9989)サンドラッグ 5,300円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】策に三策 **
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「策には三策あり」とは、ある企業経営者が語った言葉で、次ぎのように説明しています。
「すべての計画には最低三つの策(計画)を樹立すべきである。世間には、よく『万策つきた』という人がいる。実は万策でなく、単に一策の計画のみの場合が多い。」
ちなみに三策とは、最良の策、次善の策、そしてもう一つは撤退策ということも考えられます。
また、三策も考えるのは大変だという人にはよくたとえ話をしたそうです。
「ピクニックに行く時と同じですよ。天気の場合、雨の場合、空模様の怪しい場合、それぞれの支度を考えるでしょう。どうして、そうしないのですか」と。
確かにその通りではありますが、たやすいことではありません。「策には三策あり」と関連して「果報は練って待て」という言葉があります。「果報は寝て待て」というのは昔だから通用したこと。今や三策をよく練っておいてようやく幸運が到来するというものです。
株式投資においても、都合のいい結果をイメージするばかりでなく、いくつかの場面を想定し、どのように対処するのかを予め練っておくことが大切です。
衆院選は大方の予想どおりの結果でしたが、与党が圧勝したことで政権運営の安定感が増し、これにより株式市場に長期マネーが流入しやすくなるはずです。政治的な観点でみれば、与党が圧倒的多数を占める「一強他弱」の現状は、ある意味「不健全」な状態です。野党はどうあるべきか、批判ばかりでは嫌気がさしますし、一時のパフォーマンスや単に人気取りのためだけの言動は有権者にも分かります。私心を捨てて公のために尽くす「滅私奉公」という言葉がありますが、信念を持って地道に活動し、努力している人に票は使いたいものです。