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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
17280.83(-315.51)▼1.79%
□ナスダック
4653.60(- 54.56)▼1.16%
□S&P500
2002.33(- 33.00)▼1.62%
□ダウ輸送株
8836.88(- 90.17)▼1.01%
□半導体株(SOX)
671.33(- 11.82)▼1.73%
□NY原油先物
(1月限) 57.81(- 2.14)
□NY 金先物
(2月限) 1222.50(- 3.10)
□バルチック海運指数
863 (-24)
□為替
(対ドル)118.80
(対ユーロ)148.02
□CME日経225先物
17135(-245)※大証比
先週末5日のNY株式市場は、原油安と世界景気の先行き懸念から大幅反落。ダウは約1カ月半ぶりの安値で取引を終了しました。
国際エネルギー機関(IEA)が2015年の世界の原油需要見通しを下方修正し、原油相場の下げ幅が拡大したことで投資家心理が悪化。この日発表された中国の11月の工業生産やユーロ圏の10月の鉱工業生産がいずれも市場予想を下回る冴えない内容だったことも世界景気の先行き懸念につながり、N
Y株式市場は売りが先行しました。
ミシガン大学調査の12月の米消費者態度指数(速報値)は市場予想を上回る改善で約8年ぶりの高水準を記録し、消費意欲の強さを示唆しましたが、リスクオフの流れを止めるには至らず、幅広い銘柄に売りが広がり指数は下げ幅を拡大しました。
ダウは10月9日(334ドル安・1.97%下落)以来、約2カ月ぶりの大きな下落となり、水準としては10月30日以来、約1カ月半ぶりの安値で取引を終了しました。ダウの週間の下げ幅は677ドルに達し、約3年3カ月ぶりの大きな下げとなっています。
この日は全ての業種が下落。中でも素材やエネルギー、金融の下げが顕著でした。
個別銘柄では、原油安を受けてエネルギー株が軒並み下落。ダウ銘柄のシェブロンとエクソンモービルはともに52週安値を更新しました。化学メーカーのデュポンやダウ・ケミカルが下落。キャタピラーやスリーエムなど景気動向に敏感な銘柄の下げも目立ちました。10億ドルの自社株買いを発表した保険
のメットライフも売りに押され下げ幅が拡大しました。
一方、前日夕に好決算を発表した画像編集・文書閲覧ソフトのアドビシステムズが大幅上昇。再編の思惑で事務用品販売のステープルズとオフィスデポが揃って続伸。買収観測が浮上した高級皮革製品のコーチが上昇しました。
この日はダウを構成する全30銘柄が下落。IBMやデュポン、エクソンモービル、メルクなどが下落率上位となっています。
NY原油先物(WTI)は大幅安で3日続落。終値としては09年5月15日(56.34ドル)以来、約5年7カ月ぶりの安値水準となっています。金先物も3日続落。バルチック海運指数(BDI)は16営業日連続の下落で、8月12日以来およそ4カ月ぶりの低水準となっています。
CME日経225先物は、円建ては17135(大証比245円安)、ドル建てが17240(同140円安)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
先週末のNYダウは大幅安、前日比315ドル安の1万7280ドルとなっています。
シカゴ日経平均先物は1万7135円と12日(金)の東京市場の日経平均株価1万7371円と比べて240円ほど安い水準となっています。
週末のNY市場の円相場は、対ドルで1ドル=118円75銭~85銭(12日16:00台は118円85銭前後)とほぼ横ばいです。対ユーロは1ユーロ=147円95銭~148円05銭(同147円21銭前後)と円安が進行しています。
NY原油は大幅安、前日比2.14ドル安の1バレル=57.81ドルと3日連続で値下がりしています。終値ベースで09年5月15日以来、約5年7ヵ月ぶりの安値水準となっています。国際エネルギー機関(IEA)が12日、15年の世界の原油需要見通しを下方修正したことを受け、需給緩和懸念が強まり、売りが出ています。
NY金価格は3日連続安、前日比3.1ドル安の1トロイオンス=1222.5ドルとなっています。
12日(金)の日経平均株価は、前日比114円高の1万7371円と4日ぶりに上昇しています。当日算出されたメジャーSQ値(12月限)の1万7281円を90円上回っています。週間ベースでは前週末比548円安と3週ぶりに値下がりしています。
本日は、8:50に12月の日銀短観(企業短期経済観測調査)が発表されます。大企業製造業の業況判断指数(良いとする企業から悪いという企業を引いた割合:DI)は市場予想でプラス13と前回調査の9月から横ばいとなる見通しです。大企業非製造業もプラス13と前回調査から横ばいとなる見通し
です。
3ヵ月後の先行きは大企業製造業がプラス13、大企業非製造業はプラス14と前回調査からいずれも横ばいとなる見通しです。
13:00に11月の首都圏マンション発売戸数が発表されます。10月は前年同月比10.9%減の3125戸と9ヵ月連続で前年実績を下回っています。月間契約率は63.3%、前月比で8.3ポイント低下、前年同月比では16.3ポイント低下しています。好調の目安となる70%を2ヵ月ぶりに下回っています。11月の発売戸数は事前予想で4000戸(13年11月は5006戸)となっています。
その他、今週の主な国内経済指標・行事として16日(火)は12月の日銀短観「企業の物価見通し」の概要。17日(水)はJR東海がリニア中央新幹線の建設工事に着手、11月の貿易収支、11月の訪日外国人客数、11月の日本製半導体製造装置BBレシオ。18日(木)は日銀金融政策決定会合(~19日)。19日(水)は黒田日銀総裁会見。20日(金)は12月の月例経済報告、11月の全国百貨店売上高の発表などが予定されています。
海外では、今晩はEU外相理事会(ブリュッセル)、11月の米鉱工業生産指数、12月の米NAHB住宅市場指数。16日(火)は12月のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値、12月の独ZEW景況感指数、11月の欧州新車販売台数、米連邦公開市場委員会(FOMC、~17日)、11月の米住宅着工件数など。
17日(水)は米英など6カ国とイランが核開発に関する協議(ジュネーブ)、11月の米消費者物価指数、7~9月期の米経常収支、イエレン米FRB議長会見など。
週後半の18日(木)は11月の中国主要70都市の新築住宅価格、EU首脳会議(~19日、ブリュッセル)、12月の独Ifo景況感指数、11月の米景気先行指数(コンファレンス・ボード)、11月の北米半導体製造装置BBレシオ。19日(金)は大メコン圏首脳会議(~20日、バンコク)などが
予定されています。
◆主なニュース
・商業施設やホテル、省エネ建築を義務に 17年度から
・衆院選、短期決戦に審判 安倍政権の2年間の評価問う
・外国人の株式保有、内需企業に広がる 建設や鉄道など
・日銀の資産、初の300兆円 金融緩和で国債大量購入
・地銀7行、広域連携 山口FGや常陽銀、人口減に対応
・円建て外債発行額2.5兆円 今年、18年ぶり高水準
・民放大手、番組のネット配信を本格化 スマホ世代意識
・自販機飲料、値下げの動き 消費増税・天候不順で低迷
・東ガス、東南アでLNG販売 ガス火力発電所で売電も
・日本電産、車ポンプ1000億円事業へ 独社買収発表
◆経済指標等
・日銀短観(12月)
・首都圏マンション市場動向(11月、不動産経済研究所)
・米NY連銀景気指数(12月)
・米鉱工業生産(11月)
・米設備稼働率(11月)
・米住宅市場指数(12月)
・対米証券投資(10月)
◆その他
・新規公開
テクノプロHD(東1・6028)公開価格1,950円
・年賀郵便特別扱い開始
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【3】心に残る名言 **
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今の自分に疑問や不安を感じたら、それは、変化しなさいという心の声です
葉 祥明(風にきいてごらん)