年末に向けて

ヒロろんさん
 年末も押し迫り、にわかにあわただしくなってまいりました。


 さて、足元軟調な展開となっている株式マーケット。昨晩(金)のNYダウは315ドルの大幅安となり、シカゴ日経先物は1万7135円と週末の東京市場の日経平均株価の終値1万7371円よりも240円近く安い水準となっています。


 原油価格が1バレル=57.81ドル(-2.14)と大きく下げたことでエクソンモービルなど石油関連株中心に売りが膨らみ、その原油安を受けて世界経済を巡る警戒感も強まり、幅広い銘柄に売りが広がる形となっています。


 こうした流れを受けて週明けの東京市場も朝方は売りが先行、シカゴ日経先物にサヤ寄せする形で軟調な展開となることが想定されます。


 こうなりますと「お先真っ暗」とばかりに悲観的な見方や論評が出てきますが、果たしてそうでしょうか。この時期の軟調な展開は大方アノマリー通りの展開であり、傾向としまして12月相場は例年、第1週辺りまでは強含み、第2週辺りから一服気味となり、クリスマス前後から再び大きく上昇、こうした
流れとなっており、これをクリスマス・ラリー、或いは掉尾の一振と申します。


 そして年明けから外国人が積極的に動き始めることから新春ご祝儀相場、さらに大空に羽ばたく「鯉のぼり相場」へと繋がり、この度もそうなる可能性は例年にも増して高いです。


 明日(14日)は、アベノミクスの賛否を問う衆院選挙です。自民党の獲得議席数に巷の注目が集まっていますが、「1強多弱」と言われる現在の政局情勢からみて自民党の優位性は揺るがず、それどころか、アベノミクスが信任され、政策が一気に進む可能性があります。アベノミクスはデフレからの脱却が
目的であり、金融緩和による円安、さらに金融政策として続けられるETFとREITの日銀による買い入れは、株価と地価の上昇も引き起こそうとする試みです。


 その安倍氏のミックスジュースを好んで飲んでいる投資家と、飲まない投資家とで格差が広がっており、その差は益々拡大する傾向にあります。「国策に売りなし」と申しますが、実際に安倍首相誕生前夜から強力な株高の動きとなっています。


 目先の動きに一喜一憂することなく、下押し局面は安く仕込める好機と前向きに捉え、引き続き中長期スタンスでこの大勢上昇という大きな流れ・潮流にしっかりと乗って行きたいところです。
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