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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
17596.34(+ 63.19)△0.36%
□ナスダック
4708.16(+ 24.13)△0.52%
□S&P500
2035.33(+ 9.19)△0.45%
□ダウ輸送株
8927.05(+ 68.71)△0.78%
□半導体株(SOX)
683.15(+ 3.18)△0.47%
□NY原油先物
(1月限) 59.95(- 0.99)
□NY 金先物
(2月限) 1225.60(- 3.80)
□バルチック海運指数
887 (-24)
□為替
(対ドル)118.82
(対ユーロ)147.37
□CME日経225先物
17300(+ 90)※大証比
11日のNY株式市場は、消費と雇用に関する指標改善を好感して反発しました。
米商務省が朝方発表した11月の小売売上高が前月比で0.7%増と、市場予想の0.4%増を上回り、3月以来の伸びを記録。ガソリン価格の下落が消費を後押しした格好で、年末商戦が好調なスタートだったことを裏付けました。
また、米労働省発表の週間の新規失業保険申請件数は予想以上に減少し、雇用市場の改善を示しました。ダウは前日までの3日間で400ドル超下げていた反動もあって、この日は消費と雇用の指標改善を手掛かりに買いが先行しました。
ダウは一時225ドル高まで上伸する場面がありましたが、来週16~17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での議論の行方を見極めたいとして様子見ムードが広がり、指数は引けかけて上げ幅を縮小しました。
業種別では、一般消費財、公益、生活必需品、テクノロジーなどの上昇が顕著でした。
個別銘柄では、ヘッジファンドが大量に株式を取得したと伝わった事務用品小売りのステープルズが大幅高となり、同ファンドによる株式の買い増しが明らかになったオフィスデポも急伸しました。原油安が収益改善につながるとしてデルタ航空、ユナイテッド・コンチネンタルなどの航空株が上昇。ネットワ
ーク機器のシエナは、決算が好感され大幅高で取引を終了しました。
個人消費への懸念が和らいだことからウォルマートやターゲットなどがしっかり。高級品を扱うコーチやティファニーなども上昇しました。一方、資源のフリーポート・マクモランや非鉄のアルコア、鉄鋼のUSスチールなどの市況関連株が下落。ボーイングやキャタピラーなども値を下げました。
ダウ構成銘柄では、ディズニー、ホームデポ、マクドナルド、ウォルマートなどが上昇した一方、ボーイング、ファイザー、ナイキ、キャタピラーなどが下げています。
NY原油先物(WTI)は続落し、09年7月14日(59.52ドル)以来、約5年5カ月ぶりに終値で60ドルを下回りました。原油相場は米経済指標の改善を手掛かりに反発する場面もありましたが、為替市場でドルが上昇したことや石油輸出機構(OPEC)最大の産油国サウジアラビアの石油相が減産に否定的な見解を示したことなどが相場を圧迫しました。
NY金先物は続落。バルチック海運指数(BDI)は15営業日連続で下げており、約4カ月ぶりの低水準となっています。
CME日経225先物は、円建ては17300(大証比90円高)、ドル建てが17405(同195円高)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
昨晩のNYダウは、前日比63ドル高の1万7596ドルと4日ぶりに上昇しています。
シカゴ日経平均先物は1万7300円と昨日の東京市場の日経平均株価1万7257円と比べて40円ほど高い水準となっています。
今朝6:30の円相場は、対ドルで1ドル=118円98銭前後(昨日16:00台は118円08銭)と円安に振れています。11月の米小売売上高が市場予想を上回ったことを受け、米景気の順調な回復基調が続いているとの見方からドルが買われています。
対ユーロは1ユーロ=147円46銭前後(同147円06銭)とやや円安に振れています。
NY原油は、前日比0.99ドル安の1バレル=59.95ドルと2日連続で値下がりしています。終値ベースで09年7月14日以来、約5年5ヵ月ぶりに1バレル=60ドルを割り込んでいます。OPEC(石油輸出国機構)の原油需要見通しの引き下げなど、世界的な需給緩和観測を背景に売りが出てい
ます。
NY金価格は小幅安、前日比3.8ドル安の1トロイオンス=1225.6ドルと2日連続で値下がりしています。
昨日の日経平均株価は3日連続安、前日比155円安の1万7257円となっています。9:29には一時368円安の1万7043円まで値下がりする場面がありましたが、売り一巡後は押し目買いが入り、下げ幅を縮小しています。心理的節目の1万7000円を割り込まなかったことも買い安心感に繋がっています。
東証1部の売買代金は2兆5128億円と30日連続で2兆円を上回っています。
東証が昨日発表した12月第1週(12月1日~12月5日)の投資部門別売買動向を見ますと、外国人投資家は2週ぶりに買い越し、買越額は3851億円(前週は1107億円の売り越し)となっています。年金基金の動向を反映する信託銀行は3週連続で買い越し、買越額は1593億円(前週は221
1億円の買い越し)となっています。
一方、個人投資家は7週連続で売り越し、売越額は2999億円(前週は1936億円の売り越し)となっています。
本日は、メジャーSQ。株価指数先物・オプションの特別清算指数(SQ)算出日となります。日経平均株価の終値が12月限SQ値を上回るかどうか、この点が注目となります。上回ればプラス材料視され、メジャーSQを通過することによる需給面でのアク抜けが期待できます。
中国の主要経済指標の発表が相次ぎます。14:30に11月の鉱工業生産、小売売上高、1~11月の都市部固定資産投資が予定されています。
11月の中国鉱工業生産の事前予想は、前年同月比7.5%増(10月は同7.7%増)となっています。
11月の中国小売売上高の事前予想は、前年同月比11.5%増(10月は同11.5%増)となっています。
その他、海外では国連気候変動枠組み条約第20回締結国会議(COP20)最終日(リマ)、10月の米生産者物価の発表などが予定されています。
中国の習近平指導部は来年の経済成長率目標を引き下げる方針を固めています。今年の7.5%前後から来年は7%前後とする見通しです。昨日閉幕した中央経済工作会議で、目標引き下げに間接的に言及しています。来年3月の全国人民代表大会(国会に相当)で新たな目標を公表する予定です。
◆主なニュース
・自民300議席の勢い保つ、民主横ばい 衆院選終盤情勢
・日本電産、独車部品大手を買収 エコカー向け分野を強化
・高浜原発、年内に安全審査の合格内定 再稼働は来春以降
・ダイセルなど、エアバッグ部品緊急増産 ホンダ要請受け
・都内でホテルの開発計画が相次ぐ ダイワロイネットなど
・KDDI、格安スマホ発売 データ・通話で月1680円
・富士通、データ拠点増強 クラウド需要拡大で能力5割増
・キヤノン、最高の年150円配 14年12月期20円増
・中国でプレステ対Xboxのゲーム機対決 規制緩和受け
・中国「成長を調節」、7%前後軸に 15年経済政策方針
◆経済指標等
・鉱工業生産指数(10月確報、経産省)
・発受電電力量(11月、電気事業連合会)
・中国小売売上高(11月)
・中国工業生産高(11月)
・中国不動産投資(11月)
・中国固定資産投資(11月)
・ユーロ圏鉱工業生産(10月)
・米消費者態度指数(12月速報値)
・米卸売物価指数(11月)
◆その他
・新規公開
クラウドワークス(東マ・3900)公開価格760円
・主な決算
くらコーポ(2695:ロードサイド型の回転ずし店)
丸善CHI(3159:書籍販売、図書館サポート)
TASAKI(7968:真珠トップ)
・石油市場月報(12月、IEA)
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【3】心に残る名言 **
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努力できるということも実力のうち。
俵 万智(作家)