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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
17801.20(- 51.28)▼0.29%
□ナスダック
4766.47(+ 25.78)△0.54%
□S&P500
2059.82(- 0.49)▼0.02%
□ダウ輸送株
8979.95(- 52.90)▼0.59%
□半導体株(SOX)
692.84(- 0.16)▼0.02%
□NY原油先物(1月限)
63.82(+ 0.77)
□NY 金先物(2月限)
1232.00(+37.10)
□バルチック海運指数
933 (-19)
□為替
(対ドル)119.59
(対ユーロ)147.96
□CME日経225先物
17620(-170)※大証比
9日のNY株式市場は、上海や欧州の株安の流れを受けて売りが優勢となりました。ただ、ダウは続落したものの下げ幅を縮小、ナスダックは上昇に転じています。
中国で融資の際の担保規定が厳格化されたことによって成長が阻害されるとの懸念から上海株が急落し、ギリシャが大統領選挙の前倒しを決定したことを受けて政治的混乱に対する懸念から欧州株も大幅安になり、NY市場もリスク回避の売りが先行しました。
主要指数が高値圏にあることから利益確定の売りが出やすくなっており、ダウは一時220ドル超下げる場面がありましたが、10月の非農業部門の求人件数が約13年ぶりの高水準を記録し、11月の中小企業楽観度指数が約8年ぶり高水準を記録したことなどから市場は落ち着きを取り戻し、主要指数も下
げ幅を縮小しました。
ダウは2日続落となりましたが、日中の安値からは170ドルほど値を戻しています。ナスダックは、下げて始まった大型ハイテク株が上昇に転じたことで指数も反発じました。
業種別では、エネルギー、テクノロジー、公益などが高く、素材や資本財もしっかり。健康関連や生活必需品などが軟調でした。
個別銘柄では、金相場が大幅に続伸したことを受けてニューモント・マイニングやバリックゴールドなどの産金株が軒並み大幅高。原油相場の下落が一服したことで油田サービスのシュルンベルジェやハリバートンなどが朝安から上昇に転じました。アップルやシスコシステムズ、グーグルなど、下げて始まっ
た大型ハイテク株も上昇に転じています。
一方、慎重な収益見通しを発表した通信のベライゾンが下げ、同業のAT&Tも連れ安。製薬大手のメルクは、買収先のキュービスト・ファーマシューティカルズの特許を無効とした判決が嫌気され大幅安となりました。
ダウ構成銘柄では、ユナイテッド・テクノロジーズ、シスコシステムズ、IBMなどがしっかり。反面、ベライゾンやメルク、AT
&T、コカコーラなどの下げが目立ちました。
NY原油先物(WTI)は、為替市場で急激なドル高の進行が一服したことや前日までの下落の反動から4営業日ぶりに反発。金先物は大幅続伸。株式市場で不安心理が高まったことから安全資産とされる金が買われ、終値としては10月22日以来、およそ1カ月半ぶりの高値となっています。
CME日経225先物は、円建ては17620(大証比170円安)、ドル建てが17625(同165円安)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
昨晩のNYダウは、前日比51ドル安の1万7801ドルと2日連続で値下がりしています。一方、ハイテク株比率が高いナスダックは、前日比25.78ポイント高の4766.47となっています。
シカゴ日経平均先物は1万7620円と昨日の東京市場の日経平均株価1万7813円と比べて190円ほど安い水準となっています。
今朝6:30の円相場は、対ドルで1ドル=119円59銭前後(昨日16:00台は119円88銭)とやや円高が進行しています。対ユーロは1ユーロ=147円96銭前後(同147円88銭)で推移しています。
NY原油は、前日比0.77ドル高の1バレル=63.82ドルと4日ぶりに上昇しています。
NY金価格は大幅高、前日比37.1ドル高の1トロイオンス=1232.0ドルと2日連続で上昇しています。終値ベースで10月22日以来、約1ヵ月半ぶりの高値水準となっています。世界的に株式相場が値下がりしたことを受け、運用リスク回避の動きが強まり、逃避資金の受け皿となりやすい金に買
いが入っています。
昨日の日経平均株価は、前日比122円安の1万7813円と8日ぶりに値下がりしています。
東証1部の売買代金は2兆3740億円と28日連続で2兆円を上回っています。
騰落レシオは119%と11月17日以来、約3週間ぶりに警戒ゾーンとされる120%を割り込んでいます。
東証が昨日発表した12月5日時点の信用取引残高(東京・名古屋2市場合計)は、買い残が3週連続で増加し、前週比574億円増の2兆8632億円となっています。
一方、売り残は2週連続で増加し、前週比410億円増の7514億円となっています。信用倍率は前回(11月28日時点)の3.95倍から3.81倍になっています。
日本航空は昨日、燃油価格の下落を受けて来年2~3月の発券分から、国際線の燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)を引き下げると発表しています。燃油サーチャージの引き下げは4ヵ月ぶりで、北米(ハワイ除く)・欧州・中東・オセアニア路線では片道1万4000円と現行より7000円安くなりま
す。
本日は、8:50に企業の景況感を把握する上で注目の10~12月期法人企業景気予測調査が発表されます。
10:30に11月の中国消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)が発表されます。11月のCPIは市場予想で前年同月比1.6%上昇(10月は1.6%上昇)となっています。10月のPPIは市場予想で前年同月比2.4%低下(同2.2%低下)となっています。
14:00に資源エネルギー庁から12月8日時点の給油所の石油製品価格が発表されます。1日時点のレギュラーガソリンの全国平均価格は前週(11月25日時点)と比べ0.9円安い1リットル当たり157.4円と20週連続で値下がりしています。7月14日時点の169.9円をピークに低下し、
下げ幅は合計で12.5円に達しています。
海外では、本日はタイ市場が休場(憲法記念日)、日本人3人らノーベル賞授賞式(ストックホルム、平和賞はオスロ)、11月の米財政収支の発表などが予定されています。
◆主なニュース
・水素スタンドの設置費半減 燃料電池車普及へ規制緩和
・アップル、横浜に開発拠点設立へ 日本の技術取り込み
・スカイマーク、全日空にも支援要請 日航含め共同運航
・特定秘密法がきょう施行 機密、知る権利との両立カギ
・吉野家、牛丼値上げ 社長「企業努力では対応できず」
・三井物、国の動脈挑む モザンビークで石炭・鉄道投資
・ホンダの調査リコール、沖縄から順次 マツダは全米で
・独立系ファンド、LNG船などに5000億円規模投資
・DMG森精機、米国での工作機械の生産倍増 15年度
・インドネシア証取社長「20年までに上場数1.5倍」
◆経済指標等
・法人企業景気予測調査(10~12月期、財務省)
・企業物価指数(11月、日銀)
・中古車登録台数(11月、自販連)
・特定サービス産業動態統計速報(10月、経産省)
・消費動向調査(11月、内閣府)
・中国CPI(11月)
・中国PPI(11月)
・米住宅ローン申請指数(週間)
・米石油在庫統計(週間)
・米財政収支(11月)
・米穀物需給(12月)
◆その他
・特定秘密保護法施行
・市場変更
IBJ(6071) JQ→東2
・主な決算
DRシーラボ(4924:海洋性コラーゲン主成分の化粧品)
カナモト(9678:建機レンタル最大手)
・ノーベル賞受賞式
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【3】心に残る名言 **
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この道を行けば どうなるものか
危ぶむなかれ 危ぶめば 道はなし
踏み出せば その一足が道となり
その一足が道となる
迷わず行けよ 行けば分かるさ
一休 宗純