「世知辛い」の「世知」は、元は「世俗の知恵」の意味で、そこから「世渡りの才」「勘定高い」といった意味でも用いられるようになったそうです。
「世知辛い」は本来「勘定高くて抜け目がない」ことを指しますが、「勘定高い人が多い世の中は暮らしにくい」という意味で使われます。
ところで、年末が近づきますと詐欺や悪徳商法の被害が増加します。
大雪が降れば、高齢者を狙って1回数万から数十万円請求する雪かきの押し売りが現われたりします。
「あなただけ、今だけ、ここだけ」の常套句で誘ういわゆる「うまい話」は要注意で、人の不安心理につけこむ手口も詐欺の常道です。
暮れが近づくにつれてこのような世知辛い話題が増えてきますが、周囲に関して無関心でいずに、家族の絆と地域とのつながりを強めることが一番の防犯です。