身近なお隣の県なんだよ。阿讃山脈を越えた向こうが徳島県。12月にこんな大雪などまず降らない南国四国の徳島県。その山間部が大雪に襲われた。
道路は寸断され電線は切れて停電状態。孤立4日目になった。
今日現在で700名を超える住民が取り残されている。
恐れていた事が起きた。高齢者の女性が死体で発見されたのだ。
徳島県は平地が少なくて昔から山の斜面に多くの人家がある。
道は狭く くねくねと曲がって登って行く。両側の斜面は急傾斜と崖だ。
そこに大雪が降った。道は凍り付き、積もった雪で樹木が道路に倒壊する。
電線は切れて停電、電気も電話も通じない。
過疎対策で光ケーブルを張り巡らしている徳島県は、全国トップクラスの高速通信が可能だ。
家々の電話はIP電話。電気がないと動かない。これが仇になった。
今回の大雪で徳島県では3人が死亡した。過疎の村、高齢者が住民の過半数を占める。
災害には身動きが出来ない山村の高齢者たち。
ご冥福をお祈りするとともに 過疎の進行を放置してきた政府の対策に憤りを感じる。
都会も過疎化が進行しているが田舎の過疎は生命の危険を伴うのだ。
そもそも食料を買おうにも、スーパーが相次いで倒産や閉店をして何キロも車で走らないと調達できない。
後期高齢者が急カーブ、急斜面の道路を運転するのは命がけだ。
ましてや運転できない人は歩いては到底無理な話。
ひとたび豪雨や大雪が来たら対応できない。
こんな状況を都会で住む政治家はどう考えているのか。
今週の投票日、行く気になんかなれないわ。