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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
17958.79(+ 58.69)△0.33%
□ナスダック
4780.76(+ 11.32)△0.24%
□S&P500
2075.37(+ 3.45)△0.17%
□ダウ輸送株
9152.00(+ 32.78)△0.36%
□半導体株(SOX)
703.12(+ 6.96)△1.00%
□NY原油先物
(1月限) 65.84(- 0.97)
□NY 金先物
(2月限) 1190.40(-17.30)
□バルチック海運指数
982 (-37)
□為替
(対ドル)121.41
(対ユーロ)149.15
□CME日経225先物
18045(+105)※大証比
先週末5日のNY株式市場は、好調な雇用指標を手掛かりに反発。ダウ、S&Pともに過去最高値更新です。
朝方発表の11月の米雇用統計で、非農業部門の雇用者数が市場予想(23万人増)を大きく上回る32万1千人増と、2012年1月以来の大幅な伸びを記録し、失業率は6年ぶりの低水準で横ばい、時間当たりの賃金も上昇するなど、景気の良さを示す内容だったことからリスクオンの様相となりました。
ただ、ダウが未踏の1万8000ドル目前まで迫ると利益確定の売りが上値を圧迫。雇用統計を受けて金利上昇観測から米債券が売られ長期債利回りが上昇したことや、週末を控えて引けにかけて買いが萎んだこともあって指数は上げ幅を縮小しました。
ダウは反発し、終値ベースの過去最高値を更新。この日は1万7991ドルまで上値を伸ばし取引時間中の史上最高値も更新しました。また、週間ベースでダウは今年最長の7週連続の上昇となりました。フィラデルフィア半導体株指数は4連騰で、2001年5月21日以来、約13年半ぶりの高値です。
業種別では、金融などが上昇した一方、エネルギーや公益などが下げました。
個別銘柄では、アナリストによる高評価を手掛かりにコーヒーチェーンのスターバックスや防衛関連のノースロップ・グラマンが大幅高。11月の既存店売上高が好調だったカジュアル衣料のギャップがしっかり。その他では、バンク・オブ・アメリカやJPモルガンなど金融株の上昇が目立ちました。
一方、原油安を背景にエクソンモービルやシェブロンなどのエネルギー株が下落。金利が上昇したことから高配当の電力株などが軟調に推移。減益決算を発表したカジュアル衣料のアメリカン・イーグル・アウトフィッターズが急落し、グーグルやマイクロソフト、アップルなど、ハイテクセクターの大型株も
値を下げました。
ダウ構成銘柄では、JPモルガン、ゴールドマン・サックス、ファイザー、デュポンなどが高く、シェブロン、シスコシステムズ、キャタピラー、マイクロソフトなどが下げています。
NY原油先物(WTI)は続落。先安感が根強いことや米雇用統計を受けてドル高となったことが重石となり、終値ベースで09年7月29日(63.35ドル)以来、およそ5年4カ月ぶりの安値で取引を終了しました。金先物も続落。バルチック海運指数(BDI)は11営業日続落で、10月20日以来約1カ月半ぶりの低水準となっています。
CME日経225先物は、円建ては18045(大証比105円高)、ドル建てが18050(同110円高)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
= NYダウ、史上最高値更新! =
先週末のNYダウは、前日比58ドル高の1万7958ドルと2日ぶりに史上最高値を更新しています。一時は91ドル高の1万7991ドルまで上昇し、1万8000ドルにあと9ドルまで迫る場面がありました。
= SP500、史上最高値更新! =
S&P500種指数は、前日比3.45ポイント高の2075.37と2日ぶりに史上最高値を更新しています。
= シカゴ日経平均先物、1万8000円台乗せ! =
シカゴ日経平均先物は1万8045円と5日(金)の東京市場の日経平均株価1万7920円と比べて120円ほど高い水準となっています。
= NY円相場、対ドルで121円台 =
週末のNY市場の円相場は、対ドルで1ドル=121円40銭~50銭(5日16:00台は120円08銭前後)と大幅に円安が進行しています。一時121円69銭を付け、07年7月20日以来、約7年4ヵ月ぶりの円安・ドル高水準となる場面がありました。
注目の11月の米雇用統計で雇用者数が大幅に増え、FRBによる利上げ時期が早まるとの見方から日米金利差拡大を意識した円売り・ドル買い(円安・ドル高)が加速しています。
対ユーロは1ユーロ=149円20銭~30銭(同148円53銭前後)と円安が進行しています。一時149円51銭を付け、08年10月1日以来、約6年2ヵ月ぶりの円安・ユーロ高水準となる場面がありました。
NY原油は、前日比0.97ドル安の1バレル=65.84ドルと2日連続で値下がりしています。終値ベースで09年7月29日(63.35ドル)以来、約5年4ヵ月ぶりの安値水準となっています。サウジアラビアが4日、米国やアジア向けの原油販売価格を引き下げたことなどを背景に、売り圧力が強
まっています。
NY金価格は、前日比17.3ドル安の1トロイオンス=1190.4ドルと2日連続で値下がりしています。市場予想を上回る11月の米雇用統計を受け、米国の早期利上げ観測が強まったことで、金に売りが出ています。
= 米雇用、11月32.1万人増 市場予想上回る =
米労働省が5日(金)発表した11月の雇用統計(速報値)は、景気動向を敏感に反映する非農業部門の雇用者数が前月比32.1万人増と市場予想の23.0万人増を大きく上回っています。同日発表した9、10月の改定値は27.1万人(従来数値は25.6万人)、24.3万人(同21.4万人)に
それぞれ上方修正されています。雇用者数は2月以降、10ヵ月連続で20万人を超える堅調な伸びを維持しています。
11月の失業率は5.8%(市場予想は5.8%)で前月と同水準になっています。
5日(金)の日経平均株価は6日連続高、前日比33円高の1万7920円と年初来高値を連日で更新しています。1万8000円台乗せまであと80円に迫っています。週間ベースでは前週末比460円高と2週連続で上昇しています。
本日は、8:50に7~9月期の国内総生産(GDP)改定値が発表されます。事前予想は物価変動の影響を除いた実質の季節調整値で前期比0.1%減(速報値は0.4%減)、年率換算で0.5%減(同1.6%減)となっています。速報値より上方修正される見通しです。
8:50に10月の国際収支が発表されます。経常収支(海外とのモノやサービス、投資などの収支状況)の事前予想は3660億円程度の黒字(9月の同・速報値は9630億円の黒字)となっています。4ヵ月連続で黒字となる見通しです。
14:00に11月の景気ウォッチャー調査が発表されます。10月の調査では、街角の景況感を示す現状判断指数(DI)は前月より3.4ポイント低い44.0と低下しています。景気判断の分かれ目とされる50の水準を3ヵ月連続で下回っています。2~3ヵ月先を見る先行き判断DIは前月より2.
1ポイント低い46.6と5ヵ月連続で低下しています。50の水準は2ヵ月連続で下回っています。
その他、今週の主な国内経済指標・行事として9日(火)は11月の工作機械受注・速報値。10日(水)は10~12月期の法人企業景気予測調査、11月の消費動向調査。11日(木)は10月の機械受注、11月の都心オフィス空室率。12日(金)はメジャーSQ算出日、10月の鉱工業生産・確報値
の発表などが予定されています。
海外では、本日は11月の中国貿易収支、ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)、10月の独鉱工業生産。9日(火)はEU財務相理事会(ブリュッセル)。10日(水)は11月の中国生産者物価指数(PPI)・消費者物価指数(CPI)、タイ市場休場(憲法記念日)、日本人3人らノーベル賞受賞式(
オスロ・ストックホルム)、11月の米財政収支など。
週後半の11日(木)は11月の米小売売上高。12日(金)は11月の中国鉱工業生産、11月の中国小売売上高、1~11月の中国都市部固定資産投資、第20回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP20)(最終日、リマ)、11月の米生産者物価指数の発表などが予定されています。
◆主なニュース
・円の実力、40年で最低 追加緩和やアジア通貨台頭で
・投資ファンド、日本企業買収が活発化 7年ぶり高水準
・大都市不動産に地銀資金流入 私募REITの3割超に
・ダイナースの買収へ連合 新生銀・三越伊勢丹・JCB
・三菱UFJ系2投信が合併 個人マネー獲得でテコ入れ
・トヨタ、燃料電池車増産へ200億円投資 国内2工場
・シャープ、北米の太陽電池事業から撤退 子会社売却へ
・川重、軽量鉄道用台車で海外開拓 炭素繊維CFRPで
・HISが営業益最高 14年10月、訪日客増が原動力
・中国最高検、周永康氏を逮捕へ 共産党が党籍剥奪処分
◆経済指標等
・GDP(7~9月期改定値、内閣府)
・国際収支(10月、財務省)
・対内証券売買契約(11月、財務省)
・企業倒産(11月、民間信用調査会社)
・景気ウオッチャー調査(11月、内閣府)
・中国貿易統計(11月)
◆その他
・主な決算
学情(2301:就職情報専業)
萩原工業 (7856:合成樹脂加工製品ほか)
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【3】心に残る名言 **
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寒さにふるえた者ほど太陽の暖かさを知る。
人生の悩みをくぐった者ほど生命の尊さを知る。
ホイットマン(アメリカ詩人)